ニューヨーク滞在記⑤

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段々とタイムズスクエアの心臓部に近付いてきたようだった。年末のカウントダウンで賑わうといわれるタイムズスクエアの中心地や、名物のネイキッドカウボーイと呼ばれる、上裸にブリーフのおっさんなどを見て回った。ネイキッドカウボーイは観光客と写真を撮るのが仕事なんらしいんだけど、女性の身体をベタベタ触った上に、ドル札を巻き上げたりしているようだ。

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タイムズスクエアは観光地のようだった。アメリカ人と見分けのつかない他の外国人たちも、カメラをぶら下げて懸命に家族写真なんかを撮ったりしている。もう黒人にも慣れてきて、昨日のハーレムのときのように黒人を見てびっくりしたり怖くなったりすることもなくなってきた気がする。途中、黒人の警官がタイムズスクエアのど真ん中に駐在していたので、コウとお願いして写真を撮ってもらうことにした。

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んで、洋服屋さんの地下にあったスーパーで、エビアンのペットボトル500mlを50セントで購入した。ここのお店では、タイムズスクエアの中心地にあるにもかかわらず、これまでで一番安いエビアンを売っていたのだった。そこで、コウはエビアンを片手にぶら下げて店を出ようとしたので、入り口のガードマンに見つかって捕まってしまった。彼はレシートを貰っておらず、しばらく入り口で問答し、英語でごねていると、ガタイのいい白人のお兄さんの警官に奥に連れて行かれてしまった。残された3人は、しばらく表で彼が戻ってくるのを願いつつ待っていた。その後、コウはレジのお姉さんのところに行って、お姉さんがコウのことを覚えていたので、解放されたようであった。

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ゴディバでは、店内の一部商品に対して半額セールを行っていた。そこでオヤツにクッキーに挟まれたチョコレート1.5ドルと、家族へのお土産用に缶のココアの粉5.00ドルを買うことにした。

タイムズスクエアをぐるっと一回りして、16:00にひとまずYMCAに戻ることに決めた。ユウキはなんだかホームステイ先のことを心配していて、そこに帰宅するために別れることになった。コウはホームステイだけど、相方と俺に着いてきて、ホテルに遊びに来ることになった。

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「また明日」とユウキと別れて、3人でタイムズスクエア駅から59St.駅に移動する。再びレッドラインのダウンタウンに乗って、滞在先のホテルに戻る。宿泊先のホテルから学校に行く途中に、タイムズスクエアは存在するのだ。

ホテルに戻ると、フロントではまた行列ができていて、黒人のお兄さんがひたすらにフロント業務をこなしているようだった。とてもじゃないけど毎日があんな業務じゃあきっと身が持たない。単調で閉塞感があって、俺には絶対にそんな仕事はできないことに、間違いはない。ちゃんと休み貰ってるのかな?そしてちゃんと給料は評価されているのかな?

部屋に戻ってゴディバを置いて、ベッドでダレながら、コウを含む3人で、他愛のない会話をして過ごした。コウはなかなかたくましかった。彼には長年連れ添ってきて、近いうちに結婚したい彼女がいるらしかった。彼はブランドが大好きで、ファッションでは帽子からアクセサリーまで、ブランドに力を利かせている。彼は恋愛には見返りを求めない優しさが必要だと説いた。彼女とはたまに喧嘩もするらしいけれど、彼は土木関係のバイトでお金を稼いでいて、人に物を与えるのが好きであるらしい。父親は土木事業の社長をやっていて、彼もよくよくは社長になりたいと言った。彼は肉体労働で2ヶ月必死に働いて、今回のこの留学にこぎつけたと言った。それでも彼は1週間だけの滞在であった。実際はさほど金額は変わらないのに、俺らとユウキは1ヶ月間の留学だった現実が判明した時は、残念でならなかった。

19:00になってお腹も空いたので、アメリカらしく「肉でも喰いに行っかー」ってことで、外にステーキを食べに行くことになった。取りあえず59St.周囲にお店の検討がつかなかったので、栄えているタイムズスクエアに戻って探してみることになった。タイムズスクエアまでは近いので便利なのだ。ここからレッドラインに乗って、15分ほどで到着するのだ。

再び訪れたタイムズスクエアで、ふらふらと適当なお店を探して歩いていく。空はつい何時間前かとは打って変わって、薄っすらと灰色の空に変化して、どんよりとしていた。夕方と夜の狭間って感じだ。

3人はしばらく歩いて、19:30に見つけたTad’s steakhouseというステーキ屋さんに入ることにした。その店では、メニューが写真と番号で記されていて、カウンターの目の前で、店員さんが肉を焼いてくれるという仕組みのお店であった。そこでサラダ(ガーリックドレッシング)、ポテト、ガーリックパン、リブ肉を注文して、16.34ドルを支払った。商品を受け取って、奥のテーブルに腰を掛けて座る。ここの肉は日本よりも一皿の量が多かった。日本ではこのぐらいの肉はもっと高い値段のはずだ。値段の割に量が多く、そして脂がのっていてボリュームがあって、美味しい。アメリカの牛肉だからって、特に違和感はなかった。

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帰りに地下駅の入り口付近で、黒人の人がゴミ箱を叩いて軽快なリズムを生み出していた。通行人が立ち止まってそこに集まっている。きっと気が向いた人がお金をあげる仕組みなんだろうね。

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満腹感に満ちたお腹を抱えながら、タイムズスクエア駅でコウとお別れして、今度はレッドラインではなく、イエローラインに乗ってタイムズスクエア駅を後にする。タイムズスクエア駅は様々なラインが合流する駅なので、降りた階段によって地下でつながっているホームとそうでないホームが存在しているようであった。今回はレッドラインやブルーラインが分らなかったので、イエローラインに乗ることになった。イエローラインは、アップタウンで57St.駅を過ぎると、東に転回して宿から離れていってしまうラインだ。そこから少し西に向かって歩かなければいけなかったけれど、57St.駅で降りてセントラルパーク内を横切って帰宅することにした。いろいろなルートを辿るのは実に面白い。なんせこれは冒険なのだ。

夜のセントラルパークはチラホラとカップルで占領されていた。相方と雰囲気を共有しながら、ホテルへと戻っていく。アメリカ人は外でも気にせずいちゃつくみたいだね。まぁあんま他人のことは言えねぇけんど。

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帰宅すると21:30になっていた。それから初めて便器の個室を堪能したあと、シャワールームに入ってゆっくりとシャワーを浴びた。俺は日本では一回に45分ほど入る長風呂派なんだけれど、こっちでは日本のように湯船に浸かれないので、疲れはあまり取れたような気がしない。

今日も長い一日だったぜ、と振り返って、22:30にくたくたになって就寝する。今日はお店の店員以外ではほとんど日本人としか話さなかったような気がする。少し残念だけど、まぁ初日から外国人とバリバリ渡り歩くなんてことはないんだろうもんね。まずは日本人同士で親交を深めていかなくちゃいけないのかな。むしろ今日は日本人でも一緒に交流して行動を共に出来る仲間に出会えて良かった。今日は自分の好きなところに行けたよ。んだけど疲れたー。

早く外国人の友達が欲しいよー。おやすみ。

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