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日経新聞に掲載していただきました!

新世代大家さん、人つなぐ 発想逆転、入居者が続々

人口が減り、賃貸のアパートやマンションの入居率低下に悩むオーナーが増える一方、従来の常識にとらわれない若い「大家さん」が誕生している。自分が直接会って入居者を決め、疎遠になりがちな入居者同士のつながりも取り持つ。発想を逆転した賃貸物件には入居希望が相次いでいる。

「ここなら面白いことがやれそうだ」。リクルートに勤める弦本卓也さん(29)は不動産会社から、東京・神田にある築36年の5階建て雑居ビルの購入を勧められ夢が膨らんだ。内覧の1カ月後には購入契約に署名。2年前のことだ。

「一緒にワクワクすることをやろう」。弦本さんがSNS(交流ソフト)で発信したメッセージに、入居希望が次々集まった。2階を弦本さんや入居者らが力を合わせて内装工事し、起業を目指す若手が共同で使える空間に衣替え。上の階はシェアオフィスとシェアハウスに変えた。

大学生の矢野優介さん(20)は自宅も大学も埼玉県だが、このビルに引っ越してきた。「通学時間はかかるが、他の入居者から刺激を受ける今の生活の方が充実している」。大家の弦本さんが同じシェアハウスに住んでいるのも心強い。

通常、入居者と大家が顔を合わせるのは苦情処理ぐらい。だがその距離感が縮まれば、大家を軸に入居者同士の交流も進む。

引用:日経新聞(2017年3月7日夕刊)

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ABOUT US
弦本 卓也
1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。