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2020年1月以来、コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、株式市場の暴落やその後の乱高下で市場が騒がれています。
そのような状況のなかで、高橋ダンさんのYoutubeチャンネルでは、市場予測の的中の精度が高いだけでなく、鋭い観点や幅広い知識をもとに本質的な経済予測や投資手法が学べると思い、今回勉強ノートを作成することにしました。
とくに、高橋ダンさんがウォール街で実際に経験したリーマン・ショックからの学びや、暴落に対する向き合い方は、必見です。
「投資の勉強ノート」をきっかけに、高橋ダンさんのファンが増え、また投資や金融に興味を持つ人が増えればと思います!
高橋ダンさんの詳しいプロフィールはこちらです。
自分で稼げるようになりたいと思い、ヘッジファンドに転職
10年前と比べて機械のアルゴリズムの影響で異なる市場が連動してきている(ヨーロパ、アジア、アメリカ)
ニューヨークダウが1%下がると日経平均がオープン時に1.2~1.3%下がることが増えてきた
機械の影響はまだ上がっていく。ニューヨークとイギリスのファンドが日本にファンドをつくると日本の市場も同様になる
10年間以上景気後退がない、大暴落の経験をしていない人が増えてきたので、経験や感情の準備ができていない。情報を得て備えるべき
暴落時に買うのは難しいこと
MMF理論は信じてはいけない(借金がたまると変な理論が出てきてその後に経済が後退する)
米国株は売り
アップデートをしていくことが大事
持っている株式の1/4を売ったほうがいい
①ダウ・ジョーンズ(米国の指数)では、5年間の週足のチャートで28,800に回復。MACDは下向きでクロスしていて下落トレンド
銅が売り
ヒューチャーズがおすすめ
それができない場合はETF
①コロナウイルスで中国の銅の需要が冷え込む
②5年間の週足のチャートを見ると、COMEXで1ポンドあたり2.563。ロンドンもあるがCOMEXのほうが使いやすいのでおすすめ
③3つのピークが徐々に下がっているので、中期的に下がることを示している。2014年~2015年に起こったときにも激しい下がりになった
④2.53が下支えをしていたラインで、これを下回ると、歴史的にも大きく下がっている
⑤MACDでは、いずれも下向きでクロスしているため、下げトレンドになる可能性がある
プラチナはまだ買い時
アップデートしていくことが大事。理由が変わっていないのか、戦略を変える必要があるのか
5年間の週次チャートで、950~980ドル
①MACDが引き続き上昇トレンド
②金属の動きは歴史的に似ていたが、パラジウムは5年間で330%上昇しているが、プラチナはパフォーマンスが追いついていない
ビットコインが買い
話題になっているときは、取引と投資はしないほうがいい(ゼロサムゲーム)
ニュースが出ているものは激しい戦いになる
①ビットコインは話題になっていないので買い時の可能性がある
②5年間の週足チャートで見ると、現在は9,350ドルだが、カップのかたちをしているので上がるトレンド
③MACDは過去5年間で2回の下落でも正しく機能している。上昇のクロスをしているので上がるトレンドであることを示している
米国株は売るべき
テクニカルが重要だが、ファンダメンタルズとあわせておさえておく
①コロナウイルスの影響がつづいている(23日後に下落するとすると、あと2週間ほどで下落する)
②MACD(8日、18日、6日で設定)がクロスしていてトレンドが変わるタイミング
投資の5つのルール(22年間の経験)
①情報をできるだけ集める(ゼロサムゲームなので、武器があればあるほど攻撃ができる)
②他の人の意見だけで決断しない。決断は自分の頭と心でする
③投資先を多様化させる(失敗のリスクに備えてポートフォリオを持っておく)。期間を分ける(短期と中期と長期)、商品を分ける
④買うときと売るときの理由を書く。前もって売る条件を書いておく(損失を認める自己否定は難しいので、客観的に書いておく)
⑤新しいポジションをとるときは、少しずつ買う(3分割する)。一度に投資するのは感情的に後悔しやすい。売るときも少しずつ売ると後悔しづらい(3分割する)
コロナウイルスの影響で日本株を売ってもいい可能性がある
①過去20年間のウイルスがアメリカ市場へ与えた影響とその日数のグラフがある。過去のデータを見ると下落は5.8%~13%の間。最低で3週間で5.8%下がる可能性がある(すでに2%下がっているので3.8%下がる可能性がある)
②チャートでは、ダウ・ジョーンズは28,700。3.8%下がると27,000。上昇トレンドのなかでMACDが交差してトレンドが変わることを示している。27,300まで下がる可能性がある。そのとき日経平均は22,500程度まで下がる
円高になる可能性が高くなってきている
現在1ドル109円
①ドル円を5年間で見ると、108円は下値を支えているので、ブレイクすると107円、106円に行きそう
②MACDは、トレンドが切り替わるタイミングを示すちょうど交わりそうな状況
③日経平均のMACDが下がる、歴史的に見ると3トップから下がりはじめるとかなりはじめる可能性がある。日経平均が22,000円を切る場合には、1ドル104円になる可能性がある
コロナウイルスは、死亡率は2.8%で変わりがない
日経市場は1.7%の下落、まだ騒ぐには早いタイミング
ウイルスの専門家であるWHOの意見が出るまで待つ、緊急事態とも定めていない
中国では旧正月のため、取引量が低いため、マーケットは敏感に見えてしまっている
ビリオネアのTOP2,000人の冨の合計が世界の人口の47億人の合計と同じ財産を持っている
英国のエコノミストのデータでは、TOP1%が世界の富の何割を持っているかの2018年までのグラフがある(株式市場のチャートと連動して、2009年から42%→50%へと上がった)
中央銀行の金融緩和により、金利を下げる、株を買う、債権を買う政策をしていった。中間階級や貧困層は持っていないが上流階級が持っている資産が恩恵を受けた
インドネシアのルピアが買い時で狙い目
2020年で最もパフォーマンスが高い為替がルピアだと言われている
1月を過ぎてしまったが、トレンドがはじまったばかり
5年間で見ると、2015年と2018年は下るところもあったが、現在1ドル13,600ルピア
チャートはカップハンドルのようなかたち。これから13,200までいくと予想
MACDで見ると、マイナス
RSIで見ると、トレンドが強いことを示している
ファンダメンタルズ面では、ソフトバンク、中東の投資機関が投資をはじめている
大統領選挙で与党が勝ち、海外からの投資家からは信頼を得ている大統領が再選した
インドネシアルピアはまだ債権の金利が6.6%なので、債権が買われやすい
2018年はタイ、フィリピンが買われていたが、利回りが1.5%程度に下がってしまった
どこの国でも中央銀行(日本、アメリカ、EU)が国の借金を肩代わりしている
政府機関、世界銀行、アジア亜開発銀行、国際通貨基金(IMF)
中央銀行が提案しているデジタル通貨は、何もないところから価値をつくることなので、買わないべき
世界200カ国のなかで
コロナウィルス
中国の武漢は中国で最も幸せな地域と言われていた
移民率が高い(聖徒が多い)
死亡率2.8%
SARSとの比較はまだ早い
SARSは10%以上の死亡率、半年ほど経ってからわかってきた
情報が少ないときは少しの減少
1/22、1/23の2日間での下落は約1%の減少
年始のイランでの殺害事件でも初動では約1%の減少
まだ戦略を変えるほどのことではない
ウイルスの専門家であるWHOの意見が出るまで待つ、緊急事態とも定めていない
日銀(日本中央銀行)…ほとんどの国には中央銀行がある。国民のために金融政策をする期間。1930年代の景気後退をしていたアメリカが初
黒田会長は、1月22日に定例会のあとに現状の低金利の政策を維持すると言っていた(同じ施策しかしていない)
アベノミクスは2013年初に2年以内に物価指数を2%に上げるといっていたが、2020年でも1%しか進んでいない
効果の出ていない施策を繰り返すだけ
政府が借金をしてるため、お金を借りやすくするために日銀がサポートしているように見える(憲法3条と5条には政府とつながりがないと書かれているにも関わらず)
政府の借金の50%は日銀が持っている(他の国でも多くても15~20%程度だが、日本は世界最大)
ファンダメンタルズ、テクニカルの2種類
テクニカルが重要
ファンダメンタルズはIT化により、情報による差が小さくなってきた
テクニカルは絵で見るものなのでアートの能力を活かせる
米国株はS&P500の指標の5年で見ると、トレンドはほぼ右肩上がり
今は売る必要はない、まだシグナルは強くない
①RSIが上がる場合には長期的には売る、下がる場合には買い
②MACDは上がりのトレンド
買う必要もない
リーマンショック以来上がりつづけていて25%も下がっていないため、何もしないのがよい
投資初心者に向けて
①投資の定義…誰かがもうひとりの誰かに、何かをあげて何かをもらうこと(お金だけでなく、時間や感情なども入る)
投資:期間が決まっていない、取引:短期的な投資、融資:返済の期間と金額が決まっているもの
②投資の商品…株(会社のオーナーの一部)、債権(金利の決まった融資)、商品(エネルギー、農業、金属)、不動産(土地、建物、REIT)
買い方:フォワード、ヒューチャーズ、スワップ
③投資のはじめ方
とにかく勉強する、少額で取引をしてみる、多様化する(種類と地域)
株と債権は少額で買える、ETFも少額で買える
3年間は続ける、経験と感情が大事
プラチナが面白い
プラチナは、5年間のチャートで1オンスあたり1019.6ドル。飛び抜けることができたら1,100ドルや1,200ドルまで
プラチナは他の金属に比べて上昇が遅れているため、これから追いかける可能性が高い
MACDが交差してトレンドとなるところ
ETFで購入するのがおすすめ
ヒューチャーズがおすすめ(レバレッジ、マージンをかける)
経験のない人はデモトレードで勉強するか、少額で投資してから
中国のデータは本物か
通常GDP成長率は大きくブレるもの
2012年から2020年の成長率が滑らかに下がっている国は他にない(1995年からは上がり下がりが激しかったにも関わらず、なくなっている)
日本のGDPが世界のGDPの5.7%まで下がった(30年前は20%あった)
日本のメディアは日本の悪い点をあまり出さない
海外のメディアは客観的に報道する
競争力も下がっている
日本は天然資源のない国なので、イメージが大事
日本の問題は、①人口減少、②政府の借金(国内ではあるが、政府の借金が国の全体に占める割合が270%になってしまっている)、③インフレ(物価指数が上がっていない、賃金が変わっていない)
アベノミクスや日銀は、2015年に決めたインフレ2%以下を満たせないでいる
世界200カ国で壱番高い
日本が持っているアメリカ国債は116億円(1.16兆ドル)。日本は政府が赤字だが民間部門(個人、企業)が黒字で海外の国債債務を買っている
GPIFがアメリカの国債債務を買っている
アメリカは10年金利が1.8%で、先進国の中でもっとも金利が高い。まだ成長していく国
ニューヨークは積極的な場所。日本が国債を買っていることはアメリカへの交渉材料になる
追加関税
機械→家電→たくさんの商品
アメリカも中国も負けず嫌い
2020年1月15日の合意は、4段階目の追加関税を下げただけなので、小さい合意
金融と不動産で財を成したトランプ大統領の戦略は、勝つことが目的
2020年11月の大統領選挙の武器のひとつとして、マーケットが下がった場合には、中国に行き他の追加関税を下げるため
Twitterマーケティング
2020/1/10
景気後退とは、6ヵ月連続で成長率が下がること
ここ10年間、景気後退がなかった。これは歴史的に最長の期間
データが重要
製造業やサービス業の指数、大手中小のタイド指数?、機械の注文の景気指数
いつ起こってもおかしくない
景気後退は風邪を引くように自然におこること
マーケットは様々な人が取引して作られるもの。感情で動く
大きなニュースが出ると相場が動く
多くの場合は、これまでと反対方向に動く
悪いニュースが出たときが底になる
良いニュースが出たときがピーク
ニュースは事実よりもどれほど期待されているかが相場に影響を与える
期待値の高い日中貿易戦争の終結で期待感が高まっている上昇相場では下落リスクがあるので取引しないほうがいい
米中貿易戦争は2018年7月にはじまった(アメリカの追加関税)