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アルファベット(Google親会社)2020年第1四半期決算まとめ

2020年4月28日(米国時間)に、Google親会社のアルファベットが2019年3月31日に終了した2020年第1四半期の決算、および会計年度の通期決算を発表しました。

アメリカの企業の多くは決算が12月ですが、四半期ごとの決算も1ヵ月後にIRが公開されることが多いです。
アルファベットでは、PDFとあわせてYouTubeでも発表していますので、あわせて参考にすることができます。

新型コロナウイルス感染症の影響が懸念されるなか、全体の売上高は前年比約13%増の412億ドル、広告販売は約10%増の338億ドルに伸びました。全体ではここ5年間で最低の増収率となり、検索領域では成長が伸び悩み、増収率としては少なくとも2010年以来の低さとなっています。

また、前四半期で新たに開示をはじめたYouTubeとGoogle Cloudに関しては、それぞれ売上が前年比で30%増、50%増と大きく伸びており、次の事業の柱として大きな期待ができそうです。

目次

アルファベット(Google親会社)決算

2020年第1四半期(2020年1月~3月)

財務ハイライト

項目2019年Q12020年Q1前年比
売上Revenues36,33941,159113%
営業利益Operating income6,6087,977121%
営業利益率Operating margin23%19%83%
営業利益(Non-GAAP)※注1Operating income (Non-GAAP)8,3057,97796%
営業利益率(Non-GAAP)Operating margin (Non-GAAP)23%19%83%
その他の収入(費用)Other income (expense), net1,538-220-14%
純利益Net income6,6576,836103%
希釈化EPSDiluted EPS9.59.87104%
純利益(Non-GAAP)Net income (Non-GAAP)8,3396,83682%
希釈化EPS(Non-GAAP)Diluted EPS (Non-GAAP)11.909.8783%
(参考)Alphabet Investor Relations

[単位]ミリオンドル

※注1:2019年Q1のNon-GAAPにはECからの罰金が含まれていません

収益、トラフィック獲得コスト(TAC)、従業員数

項目2019年Q12020年Q1前年比
Google検索などGoogle Search & other22,54724,502109%
YouTube広告 ※注1YouTube ads3,0254,038133%
 GoogleプロパティGoogle properties25,57228,540112%
Googleネットワークメンバーのプロパティ
(Google AdSenseや検索エンジンの提供による売上)
Google Network Members’ properties5,0155,223104%
 Google広告Google advertising30,58733,763110%
Google CloudGoogle Cloud1,8252,777152%
Googleその他 ※注1
(Google Pixel、Google Homeなど)
Google other3,6294,435122%
 Googleの収益Google revenues36,03240,975144%
その他のベット収益
(Pokémon GOなど)
Other Bets revenues17013579%
ヘッジ利益(損失) ※注2
(現金の運用による金利など)
Hedging gains1374936%
総収入Total revenues36,33941,159113%
トラフィック獲得コスト合計Total TAC6,8607,452109%
従業員数Number of employees103,459123,048119%
(参考)Alphabet Investor Relations

[単位]ミリオンドル
※注1:YouTubeの非広告収入は、Googleの他の収入に含まれています

セグメント別の業績

項目2019年Q12020年Q1前年比
Googleの営業利益 ※注1Google operating income9,1889,270101%
Google以外のセグメントの営業利益(Google Ventures、NESTなど)Other Bets operating loss-868-1,121129%
(参考)Alphabet Investor Relations

[単位]ミリオンドル
※注1:ECの罰金は、2019年1Qの調整項目に含まれています

貸借対照表、損益計算書、地域ごとの内訳

貸借対照表、損益計算書、地域ごとの内訳についてはIRをご覧ください。

また、GAFA(ガーファ)やGAFMA(ガフマ)、Googleの事業の詳細については以下もご覧ください。

アルファベット(Google親会社)の過去の決算

2019年第4四半期、および2019年通期の決算は以下をご覧ください。

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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