週刊ビル経営に掲載していただきました!(その11)

出版記念パーティーを開催 不動産関係者など20名超が参加

出版は無人島体験がきっかけ 伝えようとした不動産投資

先日、翔泳社(東京都新宿区)より『超ど素人がはじめる不動産投資』を刊行した弦本ビルオーナーの弦本卓也氏。発行日である21日に「弦本ビル」2階の「TOKYO PRODUCERS HOUSE」にて出版記念パーティーを開催。不動産オーナーや業界関係者、またビルの入居者など20名超が参加した。

パーティーでは冒頭、弦本氏から今回の出版に至るまでの経緯や、思いが明かされた。

「そもそもの発端はビルに入居しているジョブライブが企画した『無人島プロジェクト』に参加したことでした」

「無人島プロジェクト」は無人島に2泊3日で滞在するもの。日常の所属や肩書から切り離されて生活を送る。参加者同士で自分のできることを提供し合う。弦本氏は過去に2回参加するも「無人島で私から提供できるものはなかった」と苦笑を浮かべる。

「では自分だったら何ができるのか。考えた時に、不動産投資の経験から学んだことを伝えていくことはできるのではないか」。そのように思い至ったことが書籍出版のはじめだったという。

ビルを主題も関心薄く
5つのことに配慮

Amazon Kindleで「弦本ビル」を主題にした書籍を出版したことがあった。ところが発行直後から「あまり他の人たちにとって興味・関心が薄いのではないか」という思いが巡ったという。

「不動産投資家でもテナントビルに投資する人はそうそういません。また私自身の資金調達スキームも今では難しくなっています。再現可能性も低く、興味を惹いていないのではと考えました」

そこで弦本氏は近隣にある書店で商業出版に関するビジネス書籍を購入。著者にメールを送りアドバイスを受けた。加えて、勤務先の先輩などにも相談。そこで指摘されたのは「出版することで何をしたいのか、なぜ出版するのか」ということだったという。

「そもそも不動産投資はなじみがない人にとって高いハードルがあります。しかし、将来不安などがあるなかで、安定的に賃料を得られる不動産投資は長期にわたるメリットがあります。だからこそ、失敗をしないための基本を、誰でもわかりやすいようにイラストつきで解説しました」

弦本氏は5つのことを大切にした。平易に読むことができて、正確であり、手法の偏りがなく、再現性があり、第三者的な視点から書くこと。「本書は初心者向きです。具体的には200万円の初期費用から始められることを想定しています。不動産投資をしたいと考えている人が一歩を踏み出す機会になれればと思います」と話す。

セミナー終了後、懇親会も開催。用意されたジビエで舌鼓を打ちながら、各参加者は交流や本の話題でもちきりとなった。

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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