弦本ビル
オーナー 弦本 卓也氏
弦本ビル(東京都千代田区)オーナーの弦本卓也氏は次のように話す。「これまでに『弦本ビル』や、既に売却していますが戸建てなどへの投資を行ってきました。潤沢な資金があるわけではないので、購入する不動産物件の第1のポイントは『買えるものであること』になります。不動産価格などの市況も重要ですが、自分にあった物件があればそれに拘束はされません。購入価格が安いときに出会えるとは限らないからです。また、自分の手に届く範囲に立地する物件であるということも重視しています。近くにあることで何か起きたときに早急な対応が可能であるとともに、ただ貸すだけでなく居住者・テナントとの関係性や相乗効果も期待することができるからです。」投資も含めた運用であれば弦本氏の意見も一理あるといえる。
過去に購入した戸建てでは友人と共にシェアハウスを行ったり、「弦本ビル」では「TOKYO PRODUCERS HOUSE(プロハ)」にテナントとして入居してもらったりするなど、オーナーが主体的に関わることのできる不動産経営を行っています。購入する際には不動産に知見のある友人に価格・利回りや自らが考えている活用法について説明し、フィードバックをもらっています。多くの意見をもらうことで、コンテンツ含めてより良い不動産経営を行うことができると考えているからです。また、仲間内に事前に相談や議論を行っておくことは、購入が決まった時点から、すぐに入居者や仲間を集めることにもつながります。「弦本ビル」購入の際にも30人ほどに意見を聞き、購入を決めました。直近では2棟目のテナントビルを探していました。結局購入は断念しましたが、その際に探す基準となったのは今のビルから徒歩圏内にあることでした。そのビルは「弦本ビル」から徒歩15分の場所に立地しているため、管理などの対応もしやすいとともに、現在の「弦本ビル」との相乗効果も狙えるものと考えていました。今回は断念しましたが、そのぶん、現在の「弦本ビル」のコンテンツのバリューアップに努めていきたいと思います。