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不動産仲介業の開業資金の調達は日本政策金融公庫での融資がおすすめ

不動産仲介業の開業資金は500万円ほどが相場ですが、200万円から開業することができます。しかし、開業資金の全額を自己資金として用意するのが難しい場合もあるでしょう。

このとき、開業資金を融資で調達することを検討すると思いますが、その際には日本政策金融公庫の新創業融資制度を利用するのがおすすめです。今回は、日本政策金融公庫の新創業融資制度を利用して不動産仲介業の開業資金を調達する方法を解説します。

目次

日本政策金融公庫は創業時に銀行よりも融資を借りやすい金融機関

日本政策金融公庫は政府が100%の出資をしている金融機関です。設立された目的は「国民一般、中小企業者、農林水産業者の資金調達を支援する」ことで、国の政策にしたがって新規の創業支援や中小企業の事業支援などを中心におこなっています。

また、基本理念には「民間金融機関の補完」が定められており、一般的な銀行では融資ができないような属性の個人や企業に関しても、比較的積極的に融資をするのが特徴です。たとえば女性や35歳未満の若者、55歳以上のシニアの企業に関しては、金利などの優遇を受けられることもあります。

新創業融資制度では3,000万円までの借り入れが可能

日本政策金融公庫の新創業融資制度では、最大で3,000万円までが無担保無保証で借りることができます。しかし、実際に日本政策金融公庫の新創業融資制度を利用して開業した方々の話を聞くと、1,000万円や1,500万円が目安になるようです。

新創業融資制度を利用するには、新規に事業をはじめるか、税務申告の2期目を終えていないことが条件となります。また、雇用を創出する事業であるかどうか、現在勤めている企業と同じ事業をはじめるかなど、いくつかの要件のなかで該当するものがある事業が採用されます。

融資を借りる際には、借りる金額を含む企業資金の総額のうち、10分の1以上は自己資金を出すようにと求められます。また、不動産仲介業を営むのであれば、宅地建物取引士(宅建士)の資格を取得し、宅地建物取引業免許(宅建免許)の申請をしていることが条件となります。

なお、融資を利用する目的は、必ず事業をおこなうことが目的でないといけません。不動産投資などの投資を目的とした場合には、融資がおりないので注意が必要です。一方で同じように不動産の購入を目的とする場合でも、事業性の高い不動産賃貸業であれば融資がおりる可能性があります。

日本政策金融公庫から創業時に融資を借りる流れ

日本政策金融公庫から融資を借りる際には、まずは電話での相談がおすすめです。電話上で、新創業融資制度を受けたい旨を伝えると、ホームページに掲載されている必要書類を教えてもらえます。必要書類で主に、代表者の経歴や資格、事業の目的や戦略、資金の用途、年間の収支計画などです。

開業資金に関しては、一般的にかかる費用を参考にして計画を立てましょう。

これらの必要書類に記入をおこない、代表者個人の収入の証明資料などの必要資料を揃えて郵送すると、あらためて日本政策金融公庫の担当者から電話をもらうことができます。そこで面談の日程を調整して面談をおこないます。無事に面談を通過し融資の承認がおりると1ヵ月ほどで入金がされます。

不動産仲介業の開業の支援とあわせて、融資申請の支援もおこなっています。提出書類の作成のお手伝いもいたします。

融資は返済が必要ですが、返済が不要な補助金や助成金の申請についても、検討してみてもよいでしょう。

他にも、資金計画では、現在の収入の状況にあわせて、起業時に適切な法人の作り方や、従業員の雇い方などについて、税理士や社労士とともに税務的なアドバイスもおこないます。

不動産屋の開業の相談も、お気軽に

不動産屋の開業をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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