・建築材料の特性
・建築物の補強方法
木造建築物 | ・接合部は金物等で緊結する ・屋根を軽量にする ・真壁造よりも大壁造りの方が、耐震性がある ・1階と2階を通し柱にするとよい ・木造枠組壁工法は耐震性に優れており、3階建てにすることもできる |
組積造 (ブロック造など) | ・床と天井にて鉄筋コンクリートが連続して敷かれている布基礎と臥梁に対して、壁体の底部と頂部を固める |
壁式構造 | ・壁式構造は、柱や梁を使わず、躯体を壁で支える工法 ・でっぱりがないため見栄えがよい ・耐力壁の長さは45cm以上にするきまり |
鉄筋コンクリート | ・耐火性、耐久性、耐震性、耐風性に優れている ・鉄が錆びると耐久性に影響するため、中性化を防止する ・コンクリートに酸や塩分が含まれないようにする ・コンクリートのかぶり厚さは、耐力壁にあっては3cm以上としなければならない ・柱は原則として主筋は4本以上とし、主筋と帯筋は緊結しなければならない |
鋼菅コンクリート (CFT) | ・鋼間の内部にコンクリートを充填し大きな柱をつくるもの ・中性化しにくいため、耐力や靭性が向上する |
・地震対策
免震構造 | 積層ゴムや免震装置で揺れを減らす。建物と基礎の間のみでなく、建物の中間層に設けることもある。近年では耐え揺れにも対応できる3次元免震工法もできた |
耐震構造 | 建物自体の剛性を高める |
制震構造 | 制震ダンパーなどで揺れを吸収する |
※いずれの手法も既存住宅に追加でおこなう地震対策にも有効
※耐震や耐風を考えると、建物の形態はできるだけ単純なものがよい
・構造と基礎
建物は上部構造と基礎構造から構成される、基礎構造は上部構造を安全に支持する役目を負う |
・構造の種類と特徴
上部構造は、建築空間の骨格を形成し、梁などの重力、風力、地震などからの荷重に耐える役目を負う主要部分と、屋根・壁・床などの仕上げから構成される
ラーメン構造 | 柱とはりの部材の各接点が剛に接合されて一体となった、直方体で構成された骨組みのこと |
トラス式構造 | 部材の接点がピン接合となっている、三角形を単位とした骨組みのこと |
アーチ式構造 | 材軸が曲線状をなす骨組み。体育館やスポーツ施設などの大空間に適した構造 |
・基礎の種類
直接基礎 | ※杭を用いず、基礎の底面が直接支持地盤に接するようにする ・ベタ基礎は、床面全体で支持する形式 ・フーチング基礎は、柱や壁の直下に基礎を設ける ・独立基礎は、柱の下に単独で設ける ・布基礎は、壁面などに沿って連続して帯状に設ける ※地面に逆T字型に基礎を打ち込むことで荷重を分散させられる |
杭基礎 | 地盤が深い場合に使用する。木杭、既製コンクリート杭、鋼杭、場所打ちコンクリート杭などがある ・支持杭は、杭を地中深くのより強固な地盤に到達させる ・摩擦杭は、杭の面と土との摩擦力で支持する |
地業 | ・建物の基礎を支えるために砂利や割栗石などを用いて地面を加工すること |