睡眠は2:00→8:30でとり、8:30起床。ニンにバシバシ叩かれながら起きる。
リスボンでは時差が1時間あるので、ロンドン時間に戻って7:30になる。予定時間をゆうに過ぎていたから、行き過ぎたんじゃないかって心配になったけど、7:44に予定通りにリスボンの国際駅に到着する。
緻密に計画しているニンに比べても、自分はプランを立てずに宙ぶらりんの旅をしていることを少しもったいなく思う。
でも、他人よりもいい旅なんてない。別に他人と比較して、自分の方がいい旅や人生を送れたと優越感に浸るのは、本当にいい旅ではないと思う。
他人との比較は外的なもので、真の満足は内面からくるべきはずなのだ。
帰りのチケットを、そのまま駅にいるうちに7ユーロで購入しておく。
3ユーロのお釣りの場合には、50セントを混ぜて返すのが文化なのだろうか。前にも、わざわざ50セント2枚を含めて渡されたのを思い出す。小銭がなくて、トイレなどで困らないようにという配慮なのだろうか。それとも1ユーロはあまり出回っていないのか。
苦労せず、寝て起きたらポルトガルだったのであまり実感が湧かないな。歩いたり自転車なら、確実に自分の目で繋げられるのに。
街は臭いがすると思ったら、この臭いは海風と硫黄のような香りのようだ。
まだ明け方なので、人はあまりいなかった。商店街もオープンしていない。
しかし、正午に近づくにつれて、段々と観光客が増えてくる。
公園でベンチに腰掛けていると、カプセルを持ったアラブ系の人がマリファナを売りに来た。すれ違い際に、指を擦ってカプセルを見せる。そして「マリファナ」と一言。これは「ノー」だ。迷わず答えた。
取りあえず、荷物を置いて休みたいと思い、宿を目指す。
ものすごい急な坂を登って、地図で目印にしていた公園にたどり着いた。公園にはニワトリが放し飼いにされている。
細かい場所が分からず、宿の前の公園を行ったり来たりする。人に聞く度に、もと来た道を戻される。外国人の泊まる宿だから、地元の人には縁のない宿なんだろうねぇ。
宿に着いた。細かく見ると、ちゃんと地図に記しておいた通りの場所にあった。
立派な宿だ。受付の女性はマリアナと言った。この名前は、今朝のマリファナ繋がりですぐに覚えられた。彼女は丁寧な英語の説明で受付をしてくれた。
チェックインは13:00以降で、それからベッドを使えるようになるという。でも、それまでの間は、荷物を預かってもらえて、共有部屋やパソコンの利用をさせてくれるという。しかも、朝食を食べてもいいという。まだチェックインも済ませていないのに、ありがたいかぎりだ。
なので、昼前に朝食を食べさせてもらって、パソコンをいじる。
13:30になっていよいよチェックインだ。10.80ユーロと合わせて、鍵のデポジットに5ユーロを払う。
デポジットは、宿がよかったときに、チップとして受け取らずに渡す目的も果たしているのかも知れない。高すぎず、安すぎずの価格帯のところが多い。
お掃除の女性が細々と掃除をしてくれている。めっちゃ良い宿だな。坂の頂上なので、見晴らしもとてもいい。
今日は、連日の汚れをリフレッシュする日にしたい。
浴槽、洗濯、リュックなどの全荷物の手入れ、そして陰干しや臭い消しをする。
洗濯は、乾燥も込めて5ユーロだ。
まだ宿泊客は戻ってきていないようで、人がいない。
ゆったりと彼女と3時間スカイプをする。やっぱり彼女が好きだ。俺との時間も大切に思ってくれている。
キッチン付きだったので、自分で調理して肉を食べよう。と、近くのスーパーを尋ねて、買い物に出かける。
牛肉4ユーロ、レモンティー、水、ポテトチップス、シャンディーガフを7.89ユーロで購入する。
一人で肉を焼いて食べた。味付けはオリーブオイルと唐辛子だ。
この宿は、本当に女の子ばかりだ。10人ぐらいのハーレム。清潔でいい宿には女の人が集まりやすいのかな。
居場所がなかったので、一人でテラス席でレア肉を食べる。焼き時間が足りなかったかな。
洗濯に引き続き乾燥機を回す。
受付はいつのまにか、ファンキーなお兄ちゃんに代わっていた。
宿中に音楽が鳴り響く。お兄ちゃんもノリノリだ。日本のようにシーンとするよりは、活気があっていいのかもしれない。嫌いじゃないけど、騒ぎたい人にはピッタリの居場所だ。
音楽の鳴り止んだ0:00を過ぎて、おやすみ。
今日はゆっくりできて良かった。
この世に生を受けて、自由と責任を与えられていることに感謝。