目次
はじめまして!
東京都千代田区の神保町にある中古ビル「弦本ビル」のオーナーの弦本です。
普段はリクルートで会社員として働きながら、副業で株式会社を2社経営しています。
また、スーモ(SUUMO)で不動産が好きになったことをきっかけに、ビルを買ってオーナーをしていたり、最近では書籍『超ど素人がはじめる不動産投資』を出版したりしています。
「弦本ビル」は、2015年に当時27歳だった私が、7,400万円で購入して、購入直後から家賃年収1,400万円を生み出している5階建ての中古ビルです。
不動産の利益率を表す「利回り」という指標で、中古物件では10%を超えれば上々ともいわれるなかで、19%を越える実績を出している本物件は、不動産投資の観点で見ても上手くいっているといえるかもしれません。
また、住居の空室率に関しても、千代田区は統計上では平均で13%は空き室があるのですが、常に入居待ちの行列ができており、ほぼ満室で運営ができているという面でも、非常に効率よく運営ができていると考えられます。
また一方で、弦本ビルは社会に価値を提供しているビルやコミュニティとして、新聞やテレビなどのメディアでも、多数の注目を集めています。日々、たくさんの起業家が出入りして、過去3年間で1万人を越える方々が来場しています。
入居者とオーナーが一丸となって、20代を中心とした社会人若手や学生を応援するビルとなっており、これから新しいことをはじめようと思う人たちが集まり、互いに応援しあい、互いの可能性を高めあうような場所になっています。
また、私は過去にも、社会人2年目の25歳のときに、新宿に3,400万円で新築戸建を購入しました。
この物件も、利回り14%の月額家賃40万円で運営し、翌年に4,400万円で売却しましたが、わずか1年間で、売却益として1,000万円を生み出す結果となりました。
その一方で、この物件は日本全国の就職活動生が集まる拠点として、様々な学生が交流できる拠点としても、活用をしていました。
世間一般では、不動産は「投資」としての側面で語られることが多いと思います。
しかし、変わりゆく時代のなかで、継続して不動産賃貸業を成功させていくためには、「事業」としても側面でも、両立することが大切です。
本記事では、2011年に新卒で社会人となり、資金ゼロからスタートした私の実体験をご紹介します。
そのようななかで、「投資家」としてのみでなく「事業家」として自らビジョンを掲げて、仲間を集めて、夢に向かっていくことで、世の中のためになる不動産や場づくりができるような方法を、自分なりの視点からお伝えできればと思います。
どのようにして不動産を相場よりも安く購入して、高く運用して、高く売却するのかといった「投資家」の視点と、志の高い仲間を集めて、世の中に高い価値を提供しつづける「事業家」の視点です。
不動産をきっかけに関わる仲間が増え、新しい事業の機会や、社会を変える新たなビジョン、新たな収益のタネが生まれてくるのです。
不動産は、人生でそう多く取引をするものではありません。そのため、初心者の方でもわかりやすいように、不動産売買のフローや専門用語などの、基礎的な知識の解説も追加しました。
記事で得られるものは、主に不動産売買や活用に関する以下の4点です。
「投資家」や「事業家」というと、一見すると、その片方だけでも成立させることが難しそうに見えるかもしれません。しかし、不動産は安定している側面もあります。
不動産は、市場の競争がそこまで激しくなく、また相場の変化もそこまで激しくないため、時間をかければ安定して収益を得ることができるのです。
私は現在も、新卒で入社した会社の会社員を続けており、不動産は個人的な活動としておこなっています。
そのため、本書では、会社員の方でも副業や個人的な活動として、本業としてではなくても、不動産賃貸業の経営ができるように、取り組みやその方法を紹介します。
近年は、不動産投資に関心が高まっており、ここ数年は活況が続くともいわれています。
しかし、一方で入居者のニーズは多様化してきており、シェアハウスやシェアオフィス、コワーキングスペース、民泊など、不動産の活用方法についても多様化が進んでいます。
そのような環境のなかで、不動産オーナーは、従来の単なる賃貸をして、家賃を振り込んでもらうだけの関係だけではなく、活用のアイデアと行動とで入居者とともに不動産を経営するという、新たな時代の経営が求められているのではないでしょうか。
本記事では、過去の話で現在は再現できないような内容ではなく、いつの時代でも通用するような、色褪せない本質的な考え方を提供できればと思っています。
また、不動産の投資や活用のみではなく、普段から仕事や生活をしていくうえでも役に立つようなことを、お伝えできればと思っています。
「投資家」としても「事業家」としても成功するようなオーナーが増えて、お金の面での成功だけでなく、たくさんの価値を世の中に提供していけるような人や場所が、世界中に生まれていくことを心から願っています。
本書を出版したときのこだわりは、以下をご参考ください。