※2019年7月13日に、不動産オーナーのコミュニティ「J-REC」の10周年記念講演会に参加した際のメモを公開します。
目次
J-RECは「不動産の知識をすべての人に」をビジョンに掲げる、国内最大級の不動産オーナーのコミュニティです。
今回は、私が勤めているリクルートのスーモ(SUUMO)の「SUUMO賃貸経営サポート」がブースに出店していたこともあり、先輩にお誘いいただき、個人的に参加をしてきました。
今回、J-RECについてははじめて知ったのですが、ひとつの組織で、しかも大きな業界のコミュニティが10周年をむかえるのは、本当にすごいことで、おめでたいことだと思いました。
弦本ビルやプロハ(TOKYO PRODUCERS HOUSE)は小さなコミュニティですが、先日4周年をむかえたばかりです。
JRECの理念は、「不動産の知識をすべての人に」とのことでした。「勉強できる寺子屋をつくる」ということで、断片的で誤った知識ではなく、①体系的に学ぶこと、②つながりで助けあうことを掲げられていました。
本日の、10周年の講演会の目的は、「つながりをつくる」ということでした。冒頭のアイスブレイクに、前後左右の席の方とお話をする時間をとられたのが印象的でした。
つながりの本当の資産は、助けてくれる、食べさせてくれる、仕事をくれるとのことでした。
JRECは、セミナーの開催や、検定テキストを作っているとのことでした。講師を認定してテストを行っているのと、講師が出版した書籍は50冊以上だそうです。
不動産知識を体系的に学ぶことが大事ということで、検定の教材も開発されていました。 書店の多くの本は断片的で、タイトルにつられて買って、失敗してしまう人が多いとのことでしたが、弦本も自身の経験から、本当にそうだと思いました。
不動産投資は手段でなく目的であるということ、お金儲けだけではなく、被災地支援などの助け合いをおこなうということ、「ノブリスオブリージュ」といって、高貴なる身分には高貴なる義務を課すという考え方も紹介されました。
寄付をしたり、人脈やノウハウを次の世代へ送ったりすることで、自分のステージも上がっていくそうです。
また、協会というビジネスモデルは特殊で、通常の株式会社とは異なり、会員からお金をもらうビジネスモデルなので、儲かろうと思う人はついてこないとのことでした。
たしかに、弦本ビルも、ビジョンを発信して、共感する入居者に住んでもらうコミュニティなので、似ていると思いました。
協会が提供する価値は、以下の6つだそうです。
弦本も『超ど素人がはじめる不動産投資』を出版するにあたり、書店に実際に行ってみて、不動産投資の初心者が体系的に知識を学べるような本が少ないことに課題を感じたため、非常に共感しました。
また、コミュニティで支えあう考え方や、ボトムアップ型の組織づくりについても、勉強になりました。
パネルディスカッションでは、10年続く大家さんについてと、10年続くコミュニティについてのディスカッションがありました。それぞれ出ていた見解は以下です。
目的を再構築することが大切
目的を意識して探求する高校生が増える(これからの時代に必要な人材)
JAPAN e-Portfolio
文化祭などで、どのように関わって何を学んだのかが電子化され記録されていく
従来の試験ではなく、ポートフォリオで大学の入学の合否が決まる
・受け入れる社会側も変わらなければならない
既存秩序の変容と経済産業制作の方向性(経済産業省)
お札の顔が誰かというのは、世の中に影響を与える(時代を反映する)
・ナッジ理論(直接的でなく間接的な影響)
バナー広告に顔が入るとCTRが177%になると言われている
トランプも大量のABテストが選挙の勝因と言われている(ブラッドパスカル氏)
・福沢諭吉
探求学習、学商
→平成は探求学習と社会事業(文部科学省、総合的な探求の時間)
・渋沢栄一
道徳経済合一説(論語と算盤)、連続社会起業家
・津田梅子
女性活躍(ダイバーシティ推進)、天才児教育(身分にとらわれない実学重視)
・北里柴三郎
医療の根源は予防(学び、教育)、医道論
・令和時代の地域循環モデル
高校生が探求学習をおこなう
企業は地元に高校にシードマネーを提供する(奨学金、事業資金)
ひとりの天才を生み出すことが世界を変える
・学び
オンライン教育
セコンドキャリア(セカンドキャリアで教えたいと思っている人)も増えている
・働き方の変化
お金ではなくやりがいで働く時代、健康維持のための仕事
・地方空港…約100箇所ある、海外から直接来れるようにすれば訪日観光客6,000万円も問題なく受け入れられる
・公民館や図書館…日本全国に点在している(日本は社会教育法で戦後の軍人たちの学び直しのプラットフォームとして大量に施設ができた)
・新しい不動産のニーズ…働き方改革による複数収入源社会(子供も収入を得る時代)
オンライン会議、副業解禁→部屋が経費にできる
書斎ニーズ→仕事部屋として大きな間取りが必要
・オーナー主導の街づくり
便利なスーパーの近くは地下も上がる時代
その後は、懇親会にまで参加をさせていただきました。
参加者のみなさま、ありがとうございました!