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読書ノート『一生お金に困らない山投資の始め方』

かつて「資格王」と称されていた著者が、不動産投資の実体験を通じて「山王」となっていった経験談と、独自のお金やビジネスに対する考え方、そして不動産投資では滅多に耳にしない「山投資」についてのノウハウが詰まった1冊でした。

おそらく日本全国での山投資は、資格のように学びながら収集していける対象で、学びながら行動しつづける性格や、サラリーマンが経験なくお金や仕事に対して独自の哲学を持っている筆者からこそたどり着いた投資で、だからこそ独自の切り口で考え抜かれ磨かれた新鮮で興味深い投資方法に見えるのだと感じました。

一生お金に困らない山投資の始め方(読書ノート)

一生お金に困らない山投資の始め方

  • 山に電柱がある場合、電力会社やNTTから電柱敷地料をもらえる
  • 地目が山林の場合は1本あたり年間200〜300円、宅地の場合は1,500円、田畑の場合は1,700円〜1,900円が相場
  • ひとつの都道府県や市町村では、不動産取得税や固定資産税は特定の金額以下の場合には免除されるため、ひとつの都道府県や市町村内には多くの物件は持たない
  • 山に送電塔がある場合には、1平米あたり33円で3,000平米で年間10万円の敷地料収入になった例がある
  • 送電塔を整備するにあたり、電力会社からは木を伐採してもらえたうえに、さらに謝礼をもらえることがある
  • 不動産会社は県外の物件は早めに処分したいものなので、県外の物件がないかを聞くとよい
  • 宅地の売買は宅建免許が必要だが、原則として山林の売買では不要のため仲介会社を通さなくても取引することができる
  • 保安林は行政が保全を目的に指定する林のため、税金がかからない
  • 売主からは、固定資産税分を数十年~80年分などを前払いしてもらう
  • 海沿いの土地は、船舶用に貸せることがある
  • 道路沿いの山は、駐車場やキャンプ場として貸せることがある。道の駅の近くは車中泊ニーズもある
  • 道路のない山には、道路を作ると1mあたり数千円〜数万円の補助金がもらえる
  • たけのこや材木がある山は、それらを売れることや林業を営むこともできる
  • 山の所有は面倒が多いため、管理や共有者との持ち分のやりとり、相続や税金などのやりとりが嫌がられがちで、そのためお金を払ってでも手放したいと考える人が多い
  • 不動産会社はアットホームで探す。いい情報が入ったら連絡がくるように1,000社近くのネットワークを張りめぐらせておく
  • 税理士から相続関連の案件として持ち込まれることも多い
  • リスクには倒木や土砂災害があるため、下見の際には注意をする
  • 周辺に民家がある場合には、近所付き合いが悪いことで怪しがられることや、定期的に管理しにくるようにと言われることもある
  • 道路沿いの場合などには、擁壁の工事は行政がやってくれることがある
  • 10,000平米を超える取引の場合には、国土利用計画法の事後届をする必要がある
  • 山は現在は価値が低く見られているものの、将来的に木材価格の高騰や地価の上昇により、取引の活性化や値上がりがある可能性があり、さらに行政による取引の制限がかかるなどで価値が高騰するかもしれないという夢がある
  • 地方の戸建ては、安く買って事情のある方に安く貸す
  • リフォーム代を抑えるために、日当の高い分野のリフォームは自分でおこなう。また、そのようなリフォームを請け負う
  • 仕事のない人に対しては、自分でリフォームする技術を教える代わりに手伝ってもらい給料を支払う
  • サロンの参加者に対しては、投資方法やリフォームを学べる環境を用意する代わりに入場料を払ってもらう
  • サロンの参加者には、たけのこのある山に自由に入ってもらってよいとしている。銀行口座を伝えておき、投げ銭をしてもらう
  • 不動産をお金を払って売ってもらうなど、一見無謀な条件でも、まずぶつけてみる

一生お金に困らない山投資の始め方

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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