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21世紀の新しい思想と産業を創造し、日本から世界を平和にする。

―これまでの経歴は?

大学生の間はNPOの活動、こどもの教育キャンプ、学生向けのディスカッションイベントなど、様々なことにチャレンジしていました。大学は同志社なので京都なんですけど、そういう活動のために月数回東京に行ってましたね。就職活動前は、インターンでインドに渡って現地の日本人向けのフリーペーパー作りに協力していました。まずは駐在企業への営業から始めてフリーペーパーを作る支社を増やしていきました。結果的には400社ほどのクライアントを抱えるまでに成長しました。その後就職活動を終えたのち、グローバル人材の育成を目的としたメディア『アセナビ』で、ライターとして執筆活動をしていました。ひたすらバックパックで世界中を回って。4か月で20数記事ほどを寄稿しました。
その後、日本総合研究所というシンクタンクでもインターンをしました。そこは、大企業や政府向けにリサーチを行なっていて、働いたのは3か月でしたが学ぶことが多かったですね。 その後、株式会社レバレジーズという会社に新卒で入社しました。レバレジーズの特長が、お客様や社員など関係者全員が幸せになることを追求していることで、そこに惹かれました。情理のバランスが非常にいいんです。社長の人生観と僕の人生観も近くて、いいなと思って入社しました。結果的に、ここは1年ほどで辞めることになりました。この会社で作り出したいビジョンが自分と同じでしたし、やりたいことは自分で会社を立ち上げてできるなと思ったからですね。

―現在の仕事は?

直近では、主にベンチャー企業向けにマーケティングや採用のお手伝いをしています。その全てに通ずる僕の理念があるんですね。それが、少し壮大になってしまうんですけど、「21世紀の新しい思想と産業をつくる」なんです。
現在は西洋的な価値観が世の中のベースなんです。西洋的な価値観というのは、経済合理主義です。
簡単に説明すると、世の中お金が全てでいかに儲けるかというのが目的になっていて、大量生産大量消費にフォーカスされている。産業革命以降、この価値観がベースになっています。大企業だと、システム化された組織があって、労働集約型でできるだけ多くの人を使って均質的な労働をさせています。
あとは一神教主義。対立が起きる根本は、何が悪で何が正義かの考え方の違いなんです。それが戦争などの争いを起こしてしまいます。
しかし日本は元々、世の中のすべてに美しさを求めるという思想です。八百万の神のような、例えばパソコンにも木にもすべてに神様が宿っているという。自然も人も大切にするし、縦横のつながりを大切にする。
簡単に言うと、西洋は一つのものを正解とする思想。東洋は全てのものが正解であり不正解であるという思想です。二元論思考(西洋)か多元論思考(東洋)か。矛盾を受け入れられるかどうか。
僕の作りたい思想というのは、この西洋の価値観をベースにした東洋思想です。東洋思想の良いところは共同体を大事にするところ。古くからある会社は社内運動会があったり、地域貢献や街の活性化に参加したりしています。悪いのは、嫉妬や差別など仕事以外の非合理なものが加わってしまうところ。そのため長期的には、西洋と東洋の良いところを組み合わせた全世界の人に共感される新しい思想をつくりたいです。
そのために必要なのは、音楽や芸術、映画やアニメなどのエンターテイメントだと考えています。「人が一体になって熱狂する場は何だろう」と考えた時に浮かんだのが、エンターテイメントだったんです。僕の思想を日本のカルチャーの力を使って世界に発信していく、という枠組みの中でできる活動をしています。
長期的には世界中の人々が参加し楽しい作品を作ることができるプラットフォームを実現したいと考えています。そして、世界中の人々が一体となるような場を生み出したいと思います。ひいては日本の産業復興と世界の産業復興へと導いて、それが結果として全員の幸福に繋がればと思っています。

―その思想に至ったのはなぜ?

僕自身の夢が「世界中が差別や偏見がなく平和な世界になること」なんです。小さい頃からその使命感がありました。僕、ADHDと診断されていて、すごくアイデアは湧いてくるけどじっとしていられないんです。幼少期からそれに対する社会とのズレに苦しめられていて、問題意識を持ちました。人生でいろいろなアップダウンを経験して、この考えに至ったんです。そして、大学1年生の時に人生の師匠に会いました。その方が僕に今のベースを与えてくれました。なので、人生をかけてそんな世界を実現したいと思ったんです。
また、師匠にあった2日後に震災が起こって、これも運命だと思いました。そこから大学で色々なことを学んで、現在の「21世紀の新しい思想と産業をつくる」ために様々な事業を展開するに至ったわけです。

―事業構想を教えてください。

最終的な全員の幸福のために、今は国内の古き良き伝統を国外に広めていくことに力を入れたいです。
まずは日本のクリエイティブ産業の海外発信。そのマーケティングを第一としてやろうとしています。成功すれば、海外からの注目が集まってスポンサーとしての会社の名前も広まりますよね。その後、オリンピックのための活動として売っていく。ある程度名前も広まって世界中の情報が集まってきやすいプラットフォームができたところで、新しい事業を始めようと思っています。
あくまで案ですが、1つめが海外向けの人材紹介会社。2つ目に地方再生。地域にある観光資源を外国人向けにPRすることです。3つ目に学生の起業支援。4つ目にベンチャー企業の支援。5つ目にベンチャーキャピタルを作ること。数千億単位のファンドを持って海外投資を行ないます。6つ目にM&A。NPOや社会的に価値のある企業のお手伝いがしたい。あとは、日本に進出しようとしている企業のプランディング。こんな感じで20ほどの案を考えていますが、まだ模索段階ではあります。

―これからプロハでやりたいことは?

主に今後の事業につながるイベントをやりたいですね。人材紹介の会社も、プロハに参加しているジョブライブさんと一緒にできたりとか。価値観が共通している人と一緒に事業をやっていきたいですね。

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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弦本 卓也

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