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店舗開発のプロの視点から、プロハの可能性を発見する。

―不動産ということですが、具体的に何を?

本業は店舗開発という仕事をしていまして、不動産屋さんと間違えられるんですけど、うちの会社で運営するための物件を探してくる仕事をしています。いろんなショッピングセンターであるとか、ロードサイドであるとか、普通の1階の中華料理屋さんのような物件を探すような仕事をしています。
ずっと不動産ではなく、私は転職が多いんです。数えてみるともう4社目ですかね。今年で28歳になりますけどもほぼ毎年転職しているような。ふらふらしているような人間です。

―現在は不動産業界に準じた仕事に関わる中でプロハに関わっています。そもそものきっかけとかっていうのは?

早野君がやっていた88年会のつながりですね。そこから梶君からプロハの紹介をいただいて現在に至るというところが大きいところです。
最初はお客さんとして参加して、そこで定期的に1ヶ月1回とか2回とか2ヶ月に1回とかちょくちょくイベントに参加するようになって「こういうところだったら自分も良い刺激をもらいながら本業のほうにも活かせるんじゃないかな」と思ったのがきっかけでしたね。

―業界人としていろんな物件を見られてきた中でも?

やっぱり変わってるし、特殊だなと思いました。1階に飲食店さんがあるというのはまあよくあるかなとは思うんですけれども、2階がこういうイベントスペースで3階がオフィスで、4階が住居という物件は、私も不動産系の業務に携わって5年の経験でも見たことがないと。やっぱり面白いな、と思いました。
プロの目から見ると、「オーナーさん大変なんだろうな」と思いました。オーナーともよく話をしたんですが、最初のほうは「こんな変わった物件を購入された人、変わってんだろうな」なんて思っていたんですけど、実際に会ってみるとすごく優しい良い方で、イメージと違うなというのが第一印象でした。

―プロハはオフィス利用とイベント利用ができる独特なスペースだと思うんですけども、最初会員になるときはどういったところが魅力だったんですか?

やっぱり自分も店舗開発というか基本的には外回りの仕事が多くて、いちいち職場に帰るというのも大変です。会社は近く、大塚というところにあるんですけど。ここは通勤の中間点というところでありましたし、家までも一本で帰れるしというところもあり。あと私は結婚をしておりますので、なかなか家で休日パソコンを開くという行為がなかなかちょっと厳しいんです(笑)。お恥ずかしい話ではあるんですけど。そういう時にはここを活用させてもらったりとか。「2個目のオフィス」のような意味合いですかね。

―メンバーの中で特に面白いことをやっているなっていうのは、誰がいますか?

山中さんです。不動産というところにも特化されてますし、お子さまの支援だったりというところもすごく積極的にされているということに関しては、女性なのにと言っては失礼になるかもしれませんが「すごいな」と思ったというのが第一印象でしたね。

―こういうイベントがあったらいいなとかはありますか?

自分はやっぱりどちらかと言えば営業的な仕事ではあるので、横のつながりというか「人と出会える場」というのは今後もぜひやっていただきたいなと思っています。不動産業界だったりとか、あとは他の業種。うちの会社の物件はけっこうショッピングセンターの中に入ってることが多くて、いろんな業種の分析もするんですけど、アパレルだったりとか飲食だったりとか。そういった人たちにも会って、いろんな話を聞いてみたいなと思います。

―神田錦町に若い人が集まるということについては、どう思われますか?

神田錦町という土地はすごく面白いと思います。正直、最寄りの竹橋駅って微妙なところじゃないですか。微妙なところですけども、歩いて1分くらいのところには大手町というすごく良いところがありますし、かたや神田という下町のようなとこが入り組んでるというか入り混じっているというような独特の空気感のある地域だと思っているので、個人的にはすごく面白いなと思っています。

―不動産業界について、開発の可能性が見直されてるかなと思うんですが、注目されてる事例はありますか。

特に最近もニュースでやってましたけども、中古物件の診断というところは改正の宅建業法が衆議院を通過したということがあったので、そこらへんの中古物件というのはさらに進んでいくでしょうし。僕、この前家を買いまして、そこが中古の物件なんですが少しだけリノベーションをして使うこともいま計画しているので。やっぱり今あるものを長く長く使うというところはすごく大事なんじゃないかなと思っています。

―確かに。プロハも昭和50年代のビルを改装してというところですもんね。これからけっこういろんな実験がプロハでできるのかなと思いますね。

やっぱりせっかく各階まったく別の業種が入ってるというところだったので、何かイベントというか「ここはひとつの集合体なんですよ」「ひとつのコミュニティなんですよ」というのを打ち出せるイベントがあったら面白いかなと。難しいとは思いますが、「弦本ビル」というのが光り輝くんじゃないかと思います。
また、若者たちが簡単に集まって気軽に相談をしあえるような環境があればいいかなと思います。やっぱり初めて社会人になったりとかして不安も多いですし、いざ転職しようとなった時も不安なことも多いでしょうし。そんな悩みをいつでも相談できるような環境であれば非常に良いんじゃないかなと思ってます。

―最後にプロハに向けてのメッセージを。

まだまだ1周年ということで、もっとある意味有名になって、もっと「日本にこういうビルもあるんだよ」というのを広めていけるようなものになることのお役に立てればと思ってます。今後もプロハの進化を楽しみにしております。

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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弦本 卓也

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