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遊び心があって、子供心をくすぐるようなもの。それを全部やってみたい。

―現在はどのような活動を?

普段は歌舞伎町でバーを経営しています。他にも出張店長としてイベントに出向いて料理やお酒を提供したり、自分でイベントを企画したり。あとはセミナーのお手伝いや、ワークショップの開催、ミュージカルにも参加していますね。
じつは、元々バーの経営をやりたかったわけではないのです。昔居酒屋の店長を6年やっていて、その後飲食業界から身を引いてセミナーを運営している会社に就職してサラリーマンを3年続けました。そこを辞めてからは、六本木でパーティの出張店長を毎週やって、その流れから、歌舞伎町で現在のお店を開くことになりました。何かをずっと継続するのは苦手です。あと好奇心旺盛なので、色々なことに挑戦したいと思うんですよね。

―現在も色々なお仕事をなさっていますが、それはなぜでしょうか?

遊び心があって、子供心をくすぐるようなものが好きなんです。例えば23歳ぐらいの時は、遊園地を貸し切りにして遊んだり、キャンプとかバーベキューをしたり、野外フェスを企画したりしました。思うのが、自分に自信がない人って多いですよね。でもみんな子供の頃はそうではなかったじゃないですか。だから子供の頃の無邪気さとか、がむしゃら感を思い出して、みんなに自信を取り戻してほしい。そういう思いがたぶん自分の中にあって、それを軸に色々なことを始めたんじゃないですかね。今やってるワークショップは、恋愛や死生観をテーマにした講座や、言葉の伝え方をレクチャーする講座、あとは料理教室も開いています。始めたきっかけは、周りの人に「コウさんやってよ」って頼まれたことですね。料理教室も、最初は渋ってたけど、期待には応えたくて。

―ミュージカルではどんな活動を?

もともと音楽が好きで、吹奏楽やバンドを経て現在はミュージカルを趣味でやっています。大人になると、身体を動かすことも結婚式の二次会かカラオケぐらいしかないですよね(笑)。体を動かす機会が減る代わりに、自分の思いを伝える場面ってすごく多いと思うんです。僕がこのミュージカルを好きな理由は、泥臭いから。あとは、がむしゃら感。この何でもインスタントにしようとする時代に相反して、時間はかかるけど、100人いれば100人がお互いにぶつかり合ったりするのがすごく好きです。
あと、ミュージカルでは広報を担当しているんですけど、うちのミュージカルはキャスト全員がチケットを手売りするんです。手売りの楽しさを伝えていけるようサポートするのが僕の役割です。

―チケットを全員が手売りするのは大変ではないですか?

「自分が出演するから、チケットを3500円で買ってよ」なんていう経験、今までみんなしたことないですよね。それって簡単に言うと飲み会一回分を自分に託してもらえるかどうか。みんなが感じるそのハードルをなるべく小さくしてあげるのが僕の役割です。
僕は東京で210人の方にチケットを届けた経験があったので、僕が広報担当になりました。みんなの「できない」って思うところに触れるのが面白いです。本当はできなくないのに、勝手に自分で「できない」って思いこんでることがあって。そのせいで結局みんな自分に自信がなくて思いを伝えられないんだけど、その壁を超えるためにすごい沢山のドラマや葛藤があるんです。そういう泥臭さがすごく好きなんですよね。
毎回毎回キャストが違うのも面白いところ。だから僕は一応教えると言う立場にいるけど、毎回僕が教わっていることの方が多くて。「そういうところに心が引っかかるんだ!」って。それで僕が色々なキャストのドラマを蓄積させてもらっています。2011年から参加して、もう5年目になりますね。キャストとしても5、6回出演しました。もともと音楽が好きで、楽器がなくても自分の体で表現できるのがいいなと思います。

―飲食業からミュージカルまで、幅広く活動されていますが、自分の今の仕事を一言で表すと何でしょう?

何なんでしょうね。最近それを答えるのが難しいんですよね(苦笑)。肩書としては、「誠実なチャラ男」ってよく言われるんですけど(笑)、なんだろうな。好き勝手にすごく生きてるんですよね。あんまり働いてないし。そういった意味では中二病全開なのかもしれない。子供らしく生きたいっていうのがあるかもしれないですね。

―プロハを知ったきっかけは?

前にプロハでブロガーのイベントがあって、それに参加したのがきっかけです。以前、仲間内で阿佐ヶ谷にお店を作ったことがあったんですけど、その時みんなで壁を壊して作ったんです。プロハに来たら、その時の感情を思い出して。「何か本棚にいっぱい本があるなあ。打ちっぱなしも懐かしくて好きだなあ」と思ったんです。それでトイレのフライヤーを見たら、意外に安いんだなと思って。
メンバーの高山君が偶然友達だったので「ちょっと興味があるんだよね」と話したらすぐに繋いでくれました。
今のスタイルのお店だと一人なので同じような立場の人から刺激をもらえることがなかったんです。お客さんと自分しかいないので。新しいコミュニティで、ちょっと背中を追えるような経営者の人に出会いたいと思いました。何よりここの空気感が居心地よかったのがあるかな。バーのお酒が余ってたら、持ってきて置いていいよって言われて、それから自然と来るようになっちゃったなぁ。

―これからプロハでやりたいこともいろいろありますよね?

やっぱりみんなと話してみたいですね。僕はラジオをやっているので、ゲストにみんなを呼びたい。『ありがとうラジオ』といって、結婚式で花嫁が父親に手紙を読むように、3分間で誰かへの「ありがとう」を収録するという番組なんですけど、そういうのにプロハのみんなを呼んでやりたいな。
あと、複数人主催のコラボイベントを開きたい。一人のイベントだと自分の友達、その友達の友達という範囲が限界だと思うんだけど、複数の人が主催なら、きっと会うはずのなかった人達がそのイベントで会える。
そういうきっかけを仕掛けるのが好きなので、自分だけが主催というよりは、色々な人とコラボできたら面白いかなと思います。いいタイミングでプロハと関わり始めることができたので、2周年・3周年と、プロハへの思いを重ねていければいいなと思います。

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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弦本 卓也

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