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苦労した社会人経験をもとに人の悩み全般をサポートする

目次

人材業と並行してイベントを企画運営

Q:現在のお仕事は?

 レイス株式会社という、ヘッドハンティングを主要としてる会社に在籍しており、現在6年目です。レイスでは、スカウト・ヘッドハンティング業務を担っています。並行して、合同会社ジョブライブにて梶・高柳とともにプロハの運営も担当しています。プロハでは2ヶ月に1度、不動産・建設業関連の交流会を主催したり、またプロハ内部向けの交流会や仕事体験プログラムの企画を行っています。また、最近では「生き様会議」という、社会人と学生が飲みながらもっとリアルトークできるようなイベントを企画しています。
 もともと、新卒で現在の会社に入社しました。選んだきっかけは当初明確にあったわけではなかったんです。そもそも大学時代に目指していたのは、食糧問題をビジネスで解決するということでした。僕は幼いころ中国と香港に11年間ほど住んでいました。当時の中国は現在よりも貧しく、貧困や飢餓が身近にありました。そんな環境で育ったこともあり、幼い頃から食糧問題に関心がありました。
 しかし、就活では軒並み商社や食品メーカーにはほとんど受からず、方向性を変えなくてはいけないなと。「30歳になるまでに圧倒的な成長を得られる空間に行きたい」と考えて、30歳時に自分が社会起業家になるのか他の社会起業家のもとで手伝うのかを決めよう、そう思って新卒で入る企業を選びなおしたときに、大学の友人たちからコンサル系の業種を勧められ、結果的に現在の会社に内定をいただいたんです。
 入社した当初はハードな環境で、みんなが大変な思いをしながら営業を回ってました。1年目の新人研修では、1日200社走り回って70枚の名刺を交換してもらったり。その1年目の新人研修が無事に終わったら、希望通りスカウト営業部隊に配属されました。ただ、スカウト営業部ではなかなかうまくいかないことも多く、4年目まではずっと暗黒期に近かったですね。
 本当にうまくいかないことだらけで、色んなチャンスをもらっても活かせないことが続きました。
 3年目になるときに梶君と一緒に起業する話もあったんですが、そこでもうまくいかず。茫然と会社員として過ごす日々が4年目くらいまで続いたって感じです。

同世代交流会が人生の契機に

 自分としての転機があったなというのは4年目の夏だったかなと思うんです。早野君がやっていた同世代コミュニティ「88年会」の仲間と出会えたことが、僕の中でターニングポイントだったと記憶してます。
 そこまでの自分の人生って自分が大卒ということもあり、基本的には大学を出てる人としか友達になったことがなかったんですね。でも、88年会の仲間には高卒の人とかもたくさんいて。彼らと話したときになんか学歴とか経歴とか全然違うんですけど、みんな自分のやりたいことやって身をなしてるということをすごい感じて。自分もそうありたいなと痛感して行動しはじめたという感じですね。

プロハの立ち上げから共に作り上げる

Q:プロハとの関わりは?

 ジョブライブをやっていた梶君と、88年会をやっていた早野君の両方と知り合いで、二人が社会人の秘密基地を作るんだって話してたときに「おいおい、大丈夫かな」と思いつつ見に来たのが最初ですね。内装もまだ何もなかったんですが、でもなんかやることは面白そうだなと。
 当時を振り返ると、ただ、とにかくチャレンジはしてみたかったんですね。当時、大学時代からの知り合いの梶君と真剣に話したら、すごく差を感じたんですよね。やりたいことを実際にやって経験を積んでた彼と、何も実践してない自分の差が。それでとにかく何かチャレンジしたいなっていうのがあって、この目の前のチャンスに何でもいいから飛びついてみないとだめだな、自分は変わらないなっていうのがあって。ジョブライブを始めたのもそうだし、プロハに入ったのも別に何がやりたいってことじゃなくて、何かしら自分は一歩踏み出さなきゃいけないと。とにかくまずは会員になって自分を追い込むと。そうすればイベント会員になってその会費を捻出するために、何かしなきゃいけないと考えるだろうとね。

失敗も成功も経験に

 現在もやっている不動産・建設業界の交流会は上手くいってるかなと思います。逆に上手くいかなかったのは大学の東京同窓会のイベントですね。去年の5月に1回やって、反応が良かったので継続してやろうと思って翌月もやってみたんですけど、あんまり人数が集まらなくて。「同窓会ってそんな頻繁にいらないんだな」っていうのを実感できました。他にも手応えはあったけれど講師の都合で継続できなかったりとかもありました。ただ大方やってて成功できてるんじゃないかなとは思ってます。

Q:イベントのこだわりは?

 参加者満足度を意識することです。あとはイベントの要諦、集客がとても重要かなと。集客では、相手にとってどんなメリットがあるのかを考えて、個別メッセージで伝えるようにしています。それで伝える時も、「あなたにとってこういう良いところがあるんじゃないかな」と僕なりの考察を伝えるようにしていますね。

「他」の為に自分のできることを考える

Q:今後やりたいことは?

 現在はプロハの運営サイドとして携わっていて、会員も増えてきている中で、もっとアットホームな空間を作っていけたらと考えています。大切にしているのが挨拶で、僕はプロハがもう一つの家だと思っています。「行ってきます」「ただいま」「おかえり」という言葉をかけあえる間柄がいいなと思っていて。
 やはりプロハは何かしらチャレンジしようという人たちが集まっている場所で、そのチャレンジが上手くいってほしいと。そこに僕がどうやったら貢献や寄与できるのかというのは結構考えてます。「情けは人の為ならず」という言葉が人生理念ですが、誰かのために何かをすることは決して悪いことではないし、実際そういう体験を人生の中で数々経験してきました。またプロハでも実践していきたいですよね。

Q:1年後のプロハは?

 来年はできれば他の階をリノベーションできればいいですね。せっかくだから、ベンチャーのオフィスもいい感じにDIYで変えていきたいなと思っています。
 あとは来年にはここをいい意味で「巣立つ」人もいるのかなと。事業が大きくなってオフィスを外に借りるっていうのがあってもいいのかなと。だけどここを巣立っていっても仲間でありたいなとすごく思いますね。今後も、みんながやりたいことをもっと具現化できる手伝いをしたいですね。僕も外部で様々な人と関わりがあるので、互いにとって有益な出会いと人を紹介してあげたいですね。
 お互いが紹介してサポートしあえる、何かこう、プロハは第二の家であり、ここにいる人は家族だなっていうふうになってほしいですね。家族って、僕の思ってる理想ですけど、お互いの人柄や望んでいることを深く理解して、支えあえるような関係性でありたいなと思います。
 そういう思ってくれるメンバーが一人でも増えたら。そう思って僕は頑張っています。

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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弦本 卓也

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