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ニッチな魅力を伝えるボードゲームとプロハの相性の良さ

目次

趣味をイベントにして大盛況を実現

Q:現在のお仕事は?

 有料老人ホームの介護職をやっております。土日休みというわけでもなく、交代だけでいうと5交代。早・遅・深・日・夜という形で規則正しくない生活を送りながら、エナジードリンクを片手に働いております。今年で4年目になります。

Q:プロハでの活動は?

 空き時間が多い職場なのと、元々千葉まで出てきておりますので、オタクな活動を楽しくやらせて頂いておりました。主に始めの頃からずっとやっていたのがカードゲームでして、「マジック・ザ・ギャザリング」「遊戯王」といったものを主にやっておりました。プロハでもカードゲームを普及できたらなと思っていたのですが、途中で出会ったボードゲーム、アナログゲームというものがイベントとして使うならやりやすいなと思いまして、カードゲームを広げるとすれば、ゼロから知らない人を対象にするのか、それとも完全にオタクの人達を集めてニッチなイベントにするかになってしまうんです。ボードゲームの場合は初めての方でもとっつきやすいですし、知らない人同士でも楽しめるのでボードゲームを今イベントにしています。
 プロハで初めてやったのはボードゲーム会だったのですが、初めてやった感触はとても皆さん楽しんでやって頂けて、この楽しみ具合なら次も来てくれるだろうという感じでした。一応呼んではいるんですけども、むしろリピーターばっかりになりつつありますね
 楽しんでいただけるならもっと数をこなしていって、ここで新しい繋がりが生まれたらなという気持ちでいます。参加者の皆さんはイベント時間が終わったあとでもだらだらとやり続けるくらいには熱中してやってくれて、終電なくしちゃう人とかは私や一緒に来てくれている人の車でご飯食べに行ったり、そういうだらっとした流れができています。
 結構レアなボードゲームとか新しいモノ、懐かしいモノを毎回揃えています。私自身の財布事情が許す限りは購入させてもらっています。
 例えばどっぷりやる系の「カタン」とか、この前ジョブライブが企業研修に使ってくれたりもしたり。
 自分の手番とかに結構考えるものもあれば、私が大好きな「リフトイット」では頭をあまり使わなくてもできます。このゲームは、カードを引いたら図形が書いてあってそれの通りに頭に付けたクレーンでブロックを積み上げていくゲームです。ゲーマスチャレンジという形で私に勝てたらお酒代タダにしたりしてます。

Q:イベントのこだわりは?

 できるだけ、リピーターを大事にしたいと思っています。ボードゲームを一人だけで説明するのはほぼ不可能なんです。初めての人にルールをゼロから教えるには、インストというんですけども、15分はかかってします。一卓に15分かかると、他の卓がぼーっとする時間を作ったら終わってしまうんです。そこでリピーターがいれば、その人も一緒に楽しみたい側の人間なんで、説明も協力的にしてくれるんです。お客さんがスタッフになってくれるようなところはポイントですね。かなり助けてもらっています。

Q:おすすめのゲームは?

 2パターンありますね。パーティー感覚で行えるものと深く考えながら行うものの2つですね。
 今オススメなのはパーティ感覚でできる「なんじゃもんじゃ」というものですね。ルールは神経衰弱みたいなもんなんですけど、カードを一枚みんなそれぞれめくっていきます。絵が描かれているんですよ。絵が描かれてて、そのカルタみたいに並べているわけじゃなくて、山札になっているんです。それで山札から一枚を引いて、キャラクターが描かれているんですけども、引いた人がそのキャラクターに名前を付けていくんです。もし引いたことのあるやつを引いたら、その出てきたやつの名前を一番早く当てた人がその山をもらうというものです。オリジナリティー溢れる名前が出てきて、それをみんなで全力で叫ぶみたいな謎の空間が広がってとても面白いです。名付けの楽しさとそれをみんなで共有する謎の儀式みたいなのがとても楽しいです。
 深く考えるほうのオススメとして、個人的に好きなのは「ノイシュバンシュタイン城」です。ルールを簡単に説明すると、自分達は町内会の城を建てる担当みたいな感じですね。それで、その城を建てる担当が狂王ルートヴィヒという王様に無茶振りをされるんです。無茶振りというかとてもわがままな王様に好みに合わせて上手く城を造っていこうというゲームなんです。王様の集合住宅みたいな感じですね。例えば、今回王様がやたら廊下が好きだとなったら、廊下ばっかりの城を頑張って建てようと王様の好みの城を建てていくんです。出来上がった城をみるとみんなカオスなことになっているんですけども。それをコツコツとやっていきながら、最終的には何故か狂王ルートヴィヒを喜ばせることに楽しみを覚えてしまっている自分がいることに恐れをなすという。このゲームは点数制になっていまして、王様の求めるところを点数化されていくんです。喜ばせるというよりもただ点数を稼いでるだけなんですけども、それが楽しいゲームです。
 このゲーム、1つだけ特徴がありまして、あらゆるゲームは2人以上からスタートなんですけど、なんと1人からでも遊べるんです(笑)。

Q:活動拠点をプロハにしたきっかけは?

 梶君と繋がりがありました。
 大学時代から彼と関西学生サミットという学生団体で長い付き合いがありまして、立ち上げを一緒にやってきたんですね。その時から楽しい思い出をいただいておりました。
 プロハのことを聞いたとき、ここでも何かゼロから始められるようなことがあるならば、社会人で忙しいながらも関われたらなというように思って参加しました。1年ちょい前になりますかね。
 ここの、想像力を掻き立てられるようなゼロから感が大好きなんですけども、さらにきれいな場所にして、もっときれいな女の人がいっぱいいるような空間は作りたいなと思っています。もうちょっとうちの嫁が出入りすると、飯を出せるくらいの清潔感は生まれると思うんですけども(笑)。
 これからやってみたいこととして、カフェイベント的なものをちゃんとやれるフォーマットを作って開催することですね。あとはカードゲームイベントを作りたいですね。初めは大会みたいなものを簡単に開いた後に、他の可能性に気付いた他のプレイヤー達がそういう活動をできるような場所にしたいなと。
 私個人だけでなく、プレイヤーが参加して啓発できるようなイベントを作りたいですね。
 また、プロハでは「ホビープロデューサー」という名で活動していますので、カードゲームをちゃんと広げるイベントをしたいなと思っています。会場の日中空いている時間を使って、一日通してのイベントのような感じでボードゲームをやれるカフェのようなものを作りたいなと思っています。お茶飲んで、ご飯食べてくれてある程度お金落としてくれたら、チャージを気にせずずっといてくれてもいいよとか。そんな感じで、居心地が一番良いボードゲームスペースをプロハに作れたらなあ、と考えております。

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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弦本 卓也

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