アメリカ株の暴落、本当の理由は?
株式市場が下がる可能性があるため、金融ETFのXLFと中小企業ETFのIWMを売るのがおすすめ
アメリカ市場の指標であるNYダウとS&P500では、構成している業種に違いがある
- NYダウは世界で最も古い株式の指標。価格の平均で計算されている
- S&P500は、時価総額で重み付けして計算されているもの
- NYダウとS&P500では業種の比率が異なっている
- NYダウは工業と金融を含んでいる割合が多く、S&P500はITと公共事業、不動産を含んでいる割合が多い
- NYダウは、アメリカの中央銀行のジェローム・パウエル総裁の弱気の発言で2020年6月11日に大幅に下がり、社債などを購入するという強気の発言で2020年6月16日に上昇した
- これからは新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が増えてきているため、下落の可能性が高まっている
アメリカ市場を業種ごとに分析すると、金融業界とエネルギー、中小企業の業種が大きく下がっている
- 業種ごとに分かれたETFからトップダウン分析をする
Sector | 業種 | ETF |
Information Technology | テクノロジー | XLK |
Health Care | ヘルスケア | XLV |
Financials | 金融 | XLF |
Communications | 通信 | XLC |
Consumer Discretionary | 一般消費財 | XLY |
Industrials | 資本財 | XLI |
Consumer Staples | 生活必需品 | XLP |
Energy | エネルギー | XLE |
Utilities | 公益事業 | XLU |
Real Estate | 不動産 | XLRE |
Materials | 素材 | XLB |
- 業種ごとに分けて分析すると、金融業界のETFであるXLFが大きく下がっていて、回復できていない
- 直近で取引量が多く下がっているのは、金融分野。これはアメリカの中央銀行であるFRBの発言が株式市場の下落に影響していることを表している
株式市場が下がる可能性があるため、買いポジションを手仕舞いし、金融と中小企業のETFを売るのがおすすめ
- 金融業界はまだ下がる余地があり、株式市場全体はそれにあわせて下がっていくと予測できる
- そのため、これまでコロナショック後に買って利益を出してきたほぼすべてのポジションを手仕舞いする
- 金融業界のETFであるXLFは取引量が多く下がっており、ヘッドアンドショルダーで下落のサインが出ているため、空売りする
- 中小企業のETFであるIWMも、ヘッドアンドショルダーで下落のサインが出ているため、空売りする
※筆者追記:XLFとQQQに対するその後の考え方は、以下をご参考ください
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