【2020/5/29】日経平均の2番底がくるのかはわからない。動きが出たらトレンドの波に乗るのがよい

目次

経済投資YouTuber高橋ダンさんから学ぶ投資の勉強ノート

2020年1月以来、コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、株式市場の暴落やその後の乱高下で市場が騒がれています。

そのような状況のなかで、高橋ダンさんのYoutubeチャンネルでは、市場予測の的中の精度が高いだけでなく、鋭い観点や幅広い知識をもとに本質的な経済予測や投資手法が学べると思い、今回勉強ノートを作成することにしました。

とくに、高橋ダンさんがウォール街で実際に経験したリーマン・ショックからの学びや、暴落に対する向き合い方は、必見です。

「投資の勉強ノート」をきっかけに、高橋ダンさんのファンが増え、また投資や金融に興味を持つ人が増えればと思います!

高橋ダンさんの詳しいプロフィールはこちらです。

日経平均の2番底はいつ⁉ Dan Takahashi 高橋ダン

日経平均の2番底がくるのかはわからない。動きが出たらトレンドの波に乗るのがよい

直近の日経平均株価は、ニューヨークの株式市場と連動して影響を受けている

  • 直近の日経平均株価の上下をみると、ニューヨーク市場の上下にあわせて上下している(2月24日に下落し、3月24日に上昇した)
  • 2つのチャートが同じ動きをしているときには、取引量の大きいものが取引量が小さいものに影響を与えていると考える。取引量はニューヨーク市場のほうが大きいため、ニューヨーク市場のNYダウやS&P500を分析するのがよい
  • 市場の上下変動であるボラティリティが下がってきたため、ストキャスティクスの変数を、変化が激しかったときの(14、3、3)から(28、6、6)に戻して変動を緩やかにしてみる
  • NYダウを日足をストキャスティクスでみると、上昇する傾向にある
  • 直近で取引が大きいのは、NYダウとSPP500が200日移動平均線や3,000のラインの前後でアルゴリズムによる大量の機械的な取引が増えたため

S&P500を業種別に分析すると、金融株が今後を左右しそうだが強いトレンドはみられない

S&P500の指数をつくっているスパイダー社が分類しているETFをもとに業種ごとの分析をする

  1. Information Technology – 19.9 percent
  2. Health Care – 15.8 percent
  3. Financials – 13.7 percent
  4. Consumer Discretionary – 9.9 percent
  5. Communications Services – 9.9 percent
  6. Industrials – 9.4 percent
  7. Consumer Staples – 7.4 percent
  8. Energy – 5.4 percent
  9. Utilities – 3.1 percent
  10. Real Estate – 2.9 percent
  11. Materials – 2.6 percent

(参考) The Street

順位Sector業種ETF
1Information TechnologyテクノロジーXLK
2Health CareヘルスケアXLV
3Financials金融XLF
4Communications通信XLC 
5Consumer Discretionary一般消費財XLY
6Industrials資本財XLI
7Consumer Staples生活必需品XLP
8EnergyエネルギーXLE
9Utilities公益事業XLU
10Real Estate不動産XLRE
11Materials素材XLB
  • 構成比率の上位からみていき、200日移動平均線との上下をみる
  • テクノロジーとヘルスケア、一般消費財がアメリカ市場を牽引している
  • 一方で、金融、エネルギーが遅れている
  • 金融は構成比率の上位だが、直近では取引量が先週の2~3倍まで増えているなかで上がっているため、これから上る可能性がある。S&P500は2~3倍ではなく1.5倍程度だった
  • 金融はこれから上昇する可能性がある
  • 今後上昇の余地があるのは金融のため、金融をさらに詳細に分析する(トップダウン分析)
  • 金融株ETF(XLF)は、チャートはW型で上昇しそうだが、ボリンジャーバンドでは反発して下落しそう、VIX(ボラティリティ)では上昇しそうだがストキャスティクスは下落しそうで、どちらに動くかがわからない
  • 先物の「6月限のVIX」÷「9月限のVIX」を計算すると、VIXは強くないが若干下落しそう
  • たしかに、先物のVIXは金融株は12月から早めに下がりはじめて、コロナショックからも早めに底を迎えて上がりはじめていたため、過去のトレンドにあっていた
  • プットコールオプションの比率をみる。「プット(売り=下落予想)」÷「コール(買い=上昇予想)」を計算すると、過去のトレンドはあまりあてはまっていない。また、比率が上昇傾向なので、市場は下落しそう
  • 指標の半分が上がり、半分が下がる傾向を示しているため、大きく上がることも大きく下がることもあまりなさそう

二番底はこない可能性が高い。大統領選挙のある9月~10月まではあまり上下しないかもしれない

  • テクニカル分析では、アメリカ市場は金融株の影響で大きく上がることも大きく下がることもあまりなさそう
  • 日経平均株価も同様に大きな上下はなさそう
  • ファンダメンタルでみると、大統領選挙の前の9月~10月まで大きな変動はなさそう
  • 新型コロナウイルス感染症の第二波、第三波はまだなさそう。ワクチンが年末までにできて影響が小さいかもしれない
  • 二番底がくるかについては、だれも予測のできないもの
  • わからないことを考えるよりも、傾向がわかったときにその波に乗るのがよい
  • 大きなヘッジファンドでも、相場を動かすことはできない
  • 大きなヘッジファンドはパフォーマンスが低いが、個人は少額のためパフォーマンスを上げるのはやりやすい

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弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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