【2020/3/31】原油はまだ下落する可能性があり、中長期的には買うタイミングではない

目次

経済投資YouTuber高橋ダンさんから学ぶ投資の勉強ノート

2020年1月以来、コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、株式市場の暴落やその後の乱高下で市場が騒がれています。

そのような状況のなかで、高橋ダンさんのYoutubeチャンネルでは、市場予測の的中の精度が高いだけでなく、鋭い観点や幅広い知識をもとに本質的な経済予測や投資手法が学べると思い、今回勉強ノートを作成することにしました。

とくに、高橋ダンさんがウォール街で実際に経験したリーマン・ショックからの学びや、暴落に対する向き合い方は、必見です。

「投資の勉強ノート」をきっかけに、高橋ダンさんのファンが増え、また投資や金融に興味を持つ人が増えればと思います!

高橋ダンさんの詳しいプロフィールはこちらです。

原油を買うチャンス? Time to Buy Oil? Dan Takahashi 高橋 ダン

原油はまだ下落する可能性があり、中長期的には買うタイミングではない

  • 世界中の様子を見ると、今日明日から1ヵ月ほどのロックダウンになる可能性がある
  • 東京都の選挙に向けて東京は慎重に対応するはず

原油はOPECの表明で暴落したが、トランプ大統領とプーチン大統領の対談がはじまる期待から回復をしはじめている

  • 原油のピークは2020年1月。68%ほど下がったが、OPEC(石油輸出国機構)が価格の制御をしないと表明した
  • 供給が不安定になると、価格が下がることから1991年の湾岸戦争以来、30年ぶりに1日約31%の下落となった
  • トランプ大統領とプーチン大統領が対談するという情報で、原油の暴落が止まるのではないかという期待から、相場が5%ほど上向きになった
  • アメリカは原油を生産しはじめ、現在はロシアとサウジアラビアの産出量を超えている
(参考) Forbes

MACD、RSI、CFTCポジションをみると、過去の暴落ほどは下がっていないため、まだ下がる余地があるといえる

  • 週足のMACD(4、9、3)でみると、下落のなかで早い移動平均線は遅い移動平均線を横切っていないので、下落トレンドは収まっていない
  • 直近でMACDは相場に沿っていなかったため、まだ当てにできないかもしれない
  • 2014年は石油の生産技術のフラッキングが導入されたため下落した
  • 2014年6月~2016年2月までの間では、76%の下落をしていたが、そのときのRSIは10で、現在は14のため、中期的にはまだ下がる余地がある
  • CFTC(米商品先物取引委員会)のポジションをみると、過去からとあまり変わっていない。2014年12月の暴落時はさらに低いときだったため、まだ下がる余地があると考えられる
(参考) Investing.com

以前から相関している天然ガス(NGL)と比べると、すでに下落トレンドだったので、石油はまだ下がる可能性がある

  • 天然ガスは石油と相関して動くことが多く、2014年にも同様の下降トレンドを描いていた
  • 現在、天然ガスも45%ほど下がっているが、石油が下がる2020年1月よりも前の2019年11月からすでに下がってきていたが、技術力が上がって供給量が増えてきたため
  • 週足で天然ガスのMACDをみると、回復してきているため安定しはじめているのではないか
  • 投資家たちにとっては、エネルギーのポートフォリオを変えないなかで、石油にリスクが高まっているため、天然ガスに投資対象がシフトしてきているのではないか

現在は石油を買うタイミングではない

  • 石油を買うのであれば、下落してバウンドして再度落ちて落ち着いたころが狙い目
  • 現在は、石油よりも天然ガスの方が安全と考えられる

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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