東京ビックサイトにて開催された「ファイナンスアカデミー 2019」にて、基調講演で前田祐二さんのお話を聞いてきました!
前田祐二さんは、SHOWROOMを起業された昨今話題の社長さんです。
もともとは、幼少期に苦労していて、お金にコントロールされたくなくてコントロールする側へまわりたいと思ったのが、お金に対する印象だったそうです。
30歳で年収を5,000万円にすることを目標に、外資系の金融業界に飛び込んだそうです。
そこでは、頑張ると報われるということがわかったものの、お金が増えすぎても、ある一定を超えると幸せが増えなくなることに気づいたそうです。
そこで。お金について考えたところ、原体験として、小2で親をなくして、ストリートミュージシャンをおこなったのが、幸福度の高いお金のもらい方だと思ったため、それに近い事業を起こしたいと思ったそうです。
小学生のときに感じたのはお金がもらえるのは、必ずしも歌のうまさや音楽のうまさではないということだそうです。
それよりも「応援してあげたい」という共感を感じるとお金がもらえるとわかったそうです。
好き、幸せになってほしいと思う感情です。
利己的な遺伝子として、自己犠牲をしてでも人を幸せにしたいという気持ちが、本来人に備わっているそうです。
また、インターネットで、利他的な行動が可視化されてきたことと、シェアリングエコノミーなどで生活コストが下がってきたことから、必ずしも旧来的な働き方や暮らし方がメジャーではなくなってきました。
また、キャッシュレスになると感情がお金になりやすくなる、遠方や直接でもなめらかにお金が動くようになるそうです。
前田さんが提唱するのは
価値主義、共感主義 > 資本主義、物質主義
であり、資本に価値がつくのではなく、価値に資本がつくようになるそうです。
しかし、資本主義社会(資本家がお金で働く機会を提供して社会が成立、お金が評価軸)の時代も急には変わらないということです。
並行するなかでどちらに軸足を置くかが分かれる時代になるそうです。
信用をお金に変える装置としてSHOWROOM、クラウドワークス、polcaなどが出てきています。
そのような時代では、会社をやめるかのゼロかイチかではなく、会社に所属する自分と、個人としての自分とを両方持つことが大切だそうです。
まずは起業してみて当たったらやめるかを考える(バランスをとる)という考え方です。
また、やりたいことや好きなことをやるがおすすめだそうです。
話しすぎたら止まらないようなネタが、取り組むべきテーマのようです。
インターネットの普及もあり、嘘がつけない世の中になります。
また、自分が満たされないと他人を満たせないため、まずは自分が幸せになるために、自分が好きなことをやるのです。
発信すると応援してもらえる、それに対して感謝していく、そこで生まれた信用が、将来につながる価値になるのです。
メモする、アウトプットしていくことも重要です。
自分の好きなことの見つけ方は
①好きの見つけ方は過去を振り返り琴線に触れたことを分析する
②明日死ぬとしたらどうするか、で考える
ことから見つかるそうです。
「タコワサ理論」と言っていましたが、小学生が好きな食べ物にタコワサをあげないように、自分で経験していないことは、やりたいとも思えないとのことです。
最後に、お金持ちではなく想い持ちという考えがあるそうです。
資産運用は、お金だけでなく、時間、信用、経験なども資産として運用するといいそうです。
貴重なお話をありがとうございました!