組織開発に関して、勉強したことをまとめてみました!
目次
組織とは
組織とはなにか
ある目的に向けて何人かの人で作られた秩序のある集団のこと
組織を構成する3要素
アメリカの経済学者チェスター・バーナードによる定義
- 共通目的(common purpose)…全体で共通の目的がある
- 貢献意欲(willingness to serve)…互いに協力する意思がある
- 意思疎通(communication)…互いに円滑な交流がある
組織の特性
- 大きな組織のなかに小さな組織をつくることができる
- 細分化された目的の数だけの組織をつくることができる
- 組織を細分化することで、専門性を高め、高い付加価値をつけられる
組織開発とは
組織開発の歴史
- 組織開発(Organization Devleopment)には50年以上の歴史がある
- 1950年代からアメリカを中心に発展してきた
組織開発の目的
- 対組織…組織が環境の変化に対応しながらも、健全に効果的に成果を出し続けるため
- 対個人…他者との総和以上の能力を発揮し、労働成果を上げる
※能力…知識(ナレッジ)、技術(スキル)、態度(スタンス)
組織開発の対象
組織内の個人それぞれの能力や役割が最大限に発揮させる状態を目指す
- 対個人:人材開発…個人の能力に対する直接的なアプローチ
(例)教育、研修、訓練、ビジネススキル、OJT、キャリア開発 - 対組織:組織開発…個人と個人の関係性に対するアプローチ。職場や組織文化、風土などの環境に作用する
(例)職務設計、組織構造、報酬制度、オフィス改善、メンター制度
組織開発の種類
「診断型組織開発」(Diagnostic Organization Development)
- 組織にミッション、戦略、構造、リーダーシップ、カルチャー
- 分析、診断しゴールの達成に向けて計画し遂行していく
- 論理的、合理的な一方で、人間らしくない
「対話型組織開発」(Dialogic Organization Development)
- 対話を通じて自分たちで主体的に取り組む
- やらせる側、やらされる側という垣根がない
- 内発的動機づけでモチベーションも高い
- 気づきを与え、自分たちで議論して決めてもらう
近年の組織の傾向
組織の歴史
これまでの組織
- 価値観が均一化していた
- 高度経済成長を目的
- 新卒一括採用
- 終身雇用制度
- 年功序列制度
- 転職者が少ない
- グローバル化されていない
- 男性が中心で女性活躍が少ない
これからの組織
- 激しい市場環境の変化
- 不安定で不確実、複雑で混沌とした未来(VUCA)
- 正解がなく、前例や経験が通じにくい
- インターネットの急速な普及
- 情報技術の発展
- テクノロジーの進化(定形業務がなくなる)
- グローバル化
- 地政学的リスク(米国、中国、アラブ諸国など)
- 災害や異常気象、疫病のリスク
- 市場も短期間に成熟、陳腐化
- 世界的な人口増加、天然資源の枯渇
- ブルーオーシャンはすぐにレッドオーシャンに
- 従来的なコミュニケーションが少ない(テレワーク、フリーアドレス)
働き方の多様化
- 雇用形態の多様化
- 転職者の増加
- 成果主義(年上の部下や年下の上司)
- グローバル人材の活躍
- 仕事の個人化(IT化)
- 対面コミュニケーションの希薄化(IT化)
- リモートワーク
よくある組織課題
- 女性社員の活躍
- 若手社員の早期即戦力化
- 次世代経営者の育成
- グローバル人材の育成
- 管理職の強化
- 候補者の選抜
- 組織の硬直化(大企業病)
- イノベーションが起こらない
これからの組織のチャンス
- 一方で、チャンスでもある
- 多様性からイノベーションを生む
- 新テクノロジー活用
- 個人のモチベーション向上
- 経営や職場への信頼やコミットメント
- 継続的な人材育成やリーダーの創出
- 企業内での文化・価値観の共有
- 変化に対する準備、柔軟性
- グループ内での協働・協調
- 知識の創造
VUCA時代に勝ち抜く5つの条件
- 確固たるビジョン、シナリオをもつ(世の中の変化のシナリオ、自身のシナリオ)
- 走りながら考える、こまめに軌道修正する、失敗から学ぶ
- 事業のポートフォリオを増やす
- ルールを作る側にまわる、プラットフォーマーになる
- イノベーションを追求する
これからの経営者がすべきこと
- 常識を疑いつづける
- 未来を描きつづける
- 新しい技術をキャッチアップしつづける
- 組織に遊びをつくる(20%ルールなど)
- 多様性を認めあう
- 組織をシンプルに、小回りがきく状態にしておく
- 社外での交流をする(異質なものと触れあう)
- 安定した収入を作る
これからの人事がすべきこと
- 社員を呼び出す研修から、人事が現場に入り込む研修へ
- 現場との対話、会議への参加、業務の理解
組織開発でやること
- 組織パフォーマンスの向上を目指した組織内プロセスへの介入
- 組織力の強化
- 短期と中長期の成長の両立