組織開発や組織活性を担当するにあたり、耳慣れないキーワードが数多くありました。
これから組織づくりを担当される人事や総務、経営者の方々にもわかるように、よく出るキーワードをまとめました!
目次
組織に関するキーワード
組織をとりまく環境に関するキーワード
VUCA(ブカ)
元々は軍事用語で、現代の経営環境の状況としてもちいられています。
- V:Volatility【変動性】急激な変化
- U:Uncertainty【不確実性】コントロール不能
- C:Complexity【複雑性】錯綜する関係
- A:Ambiguity【曖昧性】あいまいな因果関係
頭文字をそれぞれとってくっつけたものです。
ミレニアル世代
おもに平成初期(1989年~1995年)に生まれた世代をさします。物心のついたころからスマートフォンが身近で、デジタルネイティブであるのが特徴です。
上の世代と比較して、我慢ができない、強制されることや叱られることを嫌うなどの特徴がある一方で、多様性を認めお互いを尊重し助けあうことや、自ら調べながら進んでいくことが得意な世代である。
学生時代は、答えがあり助けてもらえる環境だったが、社会人になりいきなりVUCAに直面するため、困惑することがある。また、検索すれば答えの出る時代から、聞かなければ答えが出てこない職場へと環境が変わることで、上手く業務に馴染めないこともある。
- 経営陣は事業環境が大変ななか人材に投資している
- 採用担当の人事も頑張って優秀な人材を採用している
- 現場の受入担当は、もっと優秀な人がほしいと思っている
- 新人は頑張っているけれどもうまくいかない
といった環境になりがちですが、世代にあったアプローチをすることが求められています。
「最近の若い人は」と思うのは、健全なことだと思います。古くはエジプトの壁画にも書かれていた言葉ですし、自分たちの世代もいわれてきたことです。新しい世代が生まれることは、人類の進化のためには必要なことですので、受け入れる側は、前向きに受け入れられればと思います。
組織のかたちに関するキーワード
対話型組織
学習する組織
ピラミッド組織
ホラクラシー組織
マトリクス組織
組織の目標に関するキーワード
ミッション、ビジョン、バリュー
OKR
識学
心理学に関するキーワード
マズローの要求段階説
アメリカの心理学者マズローによって導き出された理論で、人間の欲求は、それぞれの境遇や考え方により、次の5段階に分かれると示しました。後年のモチベーション理論をはじめ、組織における人材開発のアプローチに、大きな影響を与えています。
- 生理的欲求…人間の最も根源的な欲求。これが満たされなければ生きていけないというもの
- 安全の欲求…安全な生活を送りたい、危険を回避したいという欲求
- 社会的欲求…友情や愛情に満たされた集団・家族等の中で生活していきたいという欲求
- 尊敬の欲求…自分の仕事や行動を、他人に認めてもらいたいという欲求
- 自己実現の欲求…他人から認められることよりも、自分自らが納得できることをしたいという欲求
マクレガーのX理論・Y理論
アメリカの心理学・経営学者マクレガーが提唱した理論。マズローの「欲求段階説」をベースにしながら、「人間は生来怠け者であり、強制されたり命令されたりしなければ仕事をしない」とするX理論に対し、「人間は生まれながらに仕事が嫌いということはなく、条件次第で責任を受け入れ、自ら進んで責任を取ろうとする」Y理論が大切であると説きました。
ハーズバーグの動機付け要因・衛生要因
アメリカの臨床心理学者ハーズバーグが提唱した理論。人間の仕事における満足度は、ある特定の要因が満たされると満足度が上がり、不足すると下がるということではなく、満足に関わる「動機付け要因」と、不満足に関わる「衛生要因」は別のものとする考え方。
マクレランドの欲求理論
アメリカの倫理学者マクレランドが提唱したモチベーション理論。作業場における従業員には、「達成動機」「権力動機」「親和動機」の三つの動機(欲求)が存在するという考え方。
ロックの目標設定理論
アメリカの心理学者ロックが提唱した理論。「モチベーションの違いは、目標設定の違いによってもたらされる」という考え方。本人が納得している目標については曖昧な目標よりは明確な目標、また難易度の低い目標よりは高い目標の方が、結果として業績が高いことが確認されています。
ブルームの期待理論
カナダ生まれの経営・心理学者ブルームによって提唱されたモチベーション理論。動機付けの「過程」に注目し、「どこまでやればよいのか限界値が明確で、どうすればよいのかの戦略が明確で、達成した目標の成果が魅力的であれば、人はその目標に向かって動機付けられる」という考え方を示しました。
単純接触の原理
内発的動機づけ、外発的動機づけ
学習に関するキーワード
U理論
MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究、100名以上のリーダーにインタビューをおこない体系化された理論。7つのプロセスが、U字になっていることからU理論と呼ばれる。
- ダウンローディング
- 観る
- 感じ取る
- プレゼンシング
- 結晶化
- プロトタイピング
- パフォーミング
学習の機会
2014年のASTDでは、学習の機会は以下の割合で構成されているといわれています。
- 学習の70%は「実際の仕事経験(Experiential learning)」
- 学習の20%は「周囲との社会的なかかわり(Social learning)」
- 学習の10%は「公的な学習機会(Formal learning)」
カークパトリックの4段階モデル
満足→学習→行動→業績