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GAFA(ガーファ)、GAFMA(ガフマ)とは
GAFA(ガーファ)、GAFMA(ガフマ)とは
GAFA(ガーファ)とは、世界を代表するアメリカのIT企業4社をまとめて呼ぶ総称
- Google(グーグル)
- Apple(アップル)
- Facebook(フェイスブック)
- Amazon(アマゾン)
同様に、Microsoft(マイクロソフト)も入れてGAFMA(ガフマ)と呼ぶ場合や、Netflixを入れてFAANG(ファーング)と呼ぶ場合もある
GAFA(ガーファ)、GAFMA(ガフマ)の時価総額
これらの企業は、国家規模までに成長し、個人の生活や政治にまで幅広く影響をおよぼすようになってきた
順位 | Company | 会社 | 時価総額 [10億ドル] | 所在 |
---|---|---|---|---|
1 | Saudi Arabian Oil | サウジアラムコ | 1,684 | サウジアラビア |
2 | Microsoft | マイクロソフト | 1,359 | アメリカ |
3 | Apple | アップル | 1,286 | アメリカ |
4 | Amazon.com | アマゾン・ドット・コム | 1,232 | アメリカ |
5 | Alphabet(Google親会社) | アルファベット | 920 | アメリカ |
6 | フェイスブック | 583 | アメリカ | |
7 | Alibaba Group Holding | アリババ・グループ・ホールディング | 545 | 中国 |
8 | Tencent Holdings | テンセント・ホールディングス | 509 | 中国 |
9 | Berkshire Hathaway | バークシャー・ハサウェイ | 457 | アメリカ |
10 | Johnson & Johnson | ジョンソン&ジョンソン | 395 | アメリカ |
サウジアラムコは、2019年12月に上場し世界の時価総額で1位に躍り出た
GAFA(ガーファ)の時価総額の合計は4兆ドルを超え日本のGDPに次ぐ世界3~4位の規模。GAFMA(ガフマ)の時価総額の合計は、5.3兆ドルを超えて、中国に次ぐ世界2~3位の規模となる
順位 | 国 | 名目GDP [10億ドル] |
---|---|---|
1 | 米国 | 20,580 |
2 | 中国 | 13,368 |
GAFMA | 5,379 | |
3 | 日本 | 4,972 |
GAFA | 4,020 | |
4 | ドイツ | 3,951 |
5 | イギリス | 2,829 |
6 | フランス | 2,780 |
7 | インド | 2,719 |
8 | イタリア | 2,076 |
9 | ブラジル | 1,868 |
10 | 韓国 | 1,720 |
また、2020年4月末日時点では、GAFMA(ガフマ)5社の時価総額の合計は、日本の東証一部上場企業2,169社の時価総額の合計をはじめて上回った
GAFMA(ガフマ)、GAFMA(ガフマ)の圧倒的なシェア
世界のブラウザでの検索シェアはGoogleが約92%(2020年4月時点)
世界のモバイルのOSのシェアはAndroid(Google)が約71%(2020年4月時点)
世界のスマートフォンからの利益シェアはAppleが66%(2019年)
世界のSNSのシェアはFacebookが約60%(2020年4月時点)
アメリカのEC市場のシェアはAmazonが38.7%(2020年2月)
GAFA(ガーファ)が共有する「覇権の8遺伝子」
No. | 遺伝子名 | Apple | Amazon | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 商品の差別化 | 検索エンジン | iPhone | SNSメディア | ECサイト |
2 | ビジョンへの投資 | Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスして使えるようにすることです。 | 地球上で最高の製品を作り、私たちが見つけたよりも良い世界を去ることに専念しています | コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する | 競合他社に集中するのではなく顧客にこだわること、イノベーションへの情熱、卓越した運営へのこだわり、そして長期的な思考 |
3 | 世界展開 | ||||
4 | 好感度が高い | ブランド | |||
5 | 流通をコントロール | 人々の欲求の上流工程である検索を押さえている | 直営店、工場を持たない | 商品を生産しない | 自社製品化 |
6 | データを活用 | ||||
7 | 人材を集める力 | ||||
8 | 地の利 | ||||
Alphabet(Google親会社)の事業内容
Alphabet(Google親会社)の決算内容は以下
Googleセグメント
広告事業
- Alphabetの売上の約9割を支えている
- グーグル広告(広告主向け)、グーグルアドセンス(媒体向け)、アドモブ(アプリ向け)
クラウド事業
- 2015年12月にクラウド事業としてGoogle Cloud Platformを開始
- AmazonのAmazon Web ServiceやMicrosoftのWindows Azureを追いかけている
ハードウェア事業
- Google Home、Pixelを開発
- NESTや、HTCの開発部門の一部を買収
その他のサービス
- Google Mail
- Google Map
- Google Drive
- YouTube
- Android
- Google Play
- Google Chrome
AI研究組織
- Google AI
- 2016年にモバイルファーストからAIファーストを掲げて移行している
Other Bets(アザーベッツ)セグメント
X(Google X)
- ムーンショットと呼ばれる新規事業集団
- Google社内または買収した会社などにより構成される
DeepMind(ディープマインド)
- 2014年に買収したロンドンのAI開発企業
- 碁でプロを負けさせた「AlphaGo(アルファ碁)」の開発でも有名
WAYMO(ウェイモ)
- 2016年にX(Google X)の自動運転車開発プロジェクトから独立
- 2019年に自動車大手のルノー、日産と提携することを発表
Google Fiber(グーグルファイバー)
- 2011年からアメリカでインターネット回線の事業を展開
verily(べリリー)
- 2015年にX(Google X)から独立
- スマートコンタクトレンズの開発
- 蚊を利用した感染症撲滅の実験など
Calico(キャリコ)
- 2013年に設立されたバイオテクノロジーの企業
- 長寿化や不老不死の研究をしている
SIDE WALK LABS(サイドウォークラボ)
- 2015年に設立されたロボットやAI、IoTの研究機関
- スマートシティを計画
- CEOは米国同時多発テロの後のグラウンドゼロに関わった元ニューヨーク市副市長のダン・ドクトロフ氏
Jigsaw(ジグソー)
- オンライン検閲、デジタル攻撃、ネット上のいじめを解決する技術を研究開発
chronicle(クロニクル)
- 2016年にX(Google X)で誕生し2018年に分社化。サイバー攻撃被害を未然に防ぐセキュリティ技術を研究開発
GV(Google Ventures)
- 2009年に設立。スタートアップに投資するコーポレーションベンチャーキャピタル
capitalG(キャピタルジー)
- 2013年に設立。スタートアップに投資するコーポレーションベンチャーキャピタル
Appleの事業内容
Appleの提供サービス
- iPhone
- iPad
- Mac
- iPod
- Apple Watch
- App Store
Facebookの事業内容
Facebookの提供サービス
SNSのターゲティングの精度が高いことと、ディスプレイ広告や動画広告による露出の高さからGoogle以上に広告単価が高い
Facebook(フェイスブック)
- 月間利用者数22億人
- 広告出稿はあり
Facebook Messenger(フェイスブックメッセンジャー)
- 月間利用者数13億人
- 広告出稿はあり
Instagram(インスタグラム)
- 月間利用者数10億人
- 広告出稿はあり
- 若年層を取り込んだSNSだったため買収
WhatsApp(ワッツアップ)
- 月間利用者数15億人
- 広告出稿はなし。今後の広告化が見込まれる
- 若年層を取り込んだSNSだったため買収
Oculus(オキュラス)
- VR端末
- スマートフォンの次のデバイスとみて買収
Amazonの事業内容
Amazonの提供サービス
- Amazon
- Amazon GO
- Amazon Web Service