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100以上の施設に泊まって考える、都内でホテルに暮らす選択肢

目次

ホテル暮らしをはじめたきかっけ

もともと2016年5月~2018年5月まで、神保町駅から徒歩2分のマンションに住んでいた。

勤務地のオフィスが東京駅から田町駅に引っ越して、通勤時間が長くなってしまったので、契約の更新タイミングで引っ越しを検討。

勤務地から徒歩4分の「芝浦アイランド エアタワー」を見学。
「芝浦アイランド」のシリーズは、田町では有名な超高層マンションだ。

以前、「芝浦アイランド ブルームタワー」に何度か遊びに来たことがあって、もし機会があれば、住みたいと憧れていたタワーマンションだった。

通勤時間の削減

目的は、通勤時間の削減。

神保町から勤務地までは、電車で6駅、徒歩の時間を入れると片道30分強。
一方で、「芝浦アイランド」からの通勤だと、徒歩4分になる。
朝10:00に出勤しているので、9:45に起きれば十分間に合うような計算になる。

毎日、往復1時間の通勤時間の削減は大きい。20日間出勤で20時間だ。
時間をお金で買うという発想で考えて、いまの家賃と比較して時給に換算してみる。

逆に、空いた時間で、たとえば1時間あたり3,000円分の成果が出せるのであれば、月に6万円分を生み出すことができる。

賃貸の見学をして、営業担当に進められるがままに、事前申込をして先に審査だけをしてもらう。
審査は無事に通過したものの、あらためて初期費用の表を見て、考えなおす。

本当の家賃は?

家賃は共益費を入れて16万円。しかし、これは実際の家賃ではない。

「本当の家賃」を計算してみる。

  • 家賃と共益費を入れて16万円、初期費用が70万円
  • 水道ガス光熱費、WiFi使用量が2万円
  • 2年間住むと、70+16×24+2×24=500万円
  • 1ヵ月あたりの家賃に割り戻すと、1ヵ月21万円

一見16万円の家賃だが、「本当の家賃」は21万円ということになる。
1日あたりで、7,000円だ。

一人暮らしをするのであれば、1泊が7,000円であれば、実はホテル暮らしでも同じぐらいの金額で、泊まれる場所がたくさんある。

なんなら、もっと安く泊まれるところもある。

  • ドミトリー…1,600円/1泊
  • 漫画喫茶…2,200円/1泊
  • スーパー銭湯…4,500円/1泊

ということで、三軒茶屋に中古マンションを買うまでの期間にはなってしまったが、約8ヵ月間ほどの期間、ホテル暮らしを体験してみた。

新しい暮らしの体験!

もともと、仕事をきっかけにさまざまな暮らしに興味を持ってきた。ノリとイキオイで、新卒2年目で戸建を購入したり、翌年に売却をしたり、27歳でビルを買ったりした。

あらためて「家のない暮らし」をしてみることに。

実は、家のない暮らしは旅行との相性がいいこということに気づき、夏休みには日本一周をしたり、冬休みにはフィリピンの無人島に行ったりもした。
普段から、ホテルやホステル、サウナつきの温泉に泊まったり。

途中から、ドミトリーにもハマった。ドミトリーを究めた。これからこのような暮らし方も増えるであろう。いつか自分でドミトリー経営をしてみたい。

おそらくどこのドミトリーの経営者よりも、実際にドミトリーに泊まっている自信がある(笑)

期間中、同じホテルには泊まらないルールを自分に課した。同じ場所に留まりたくなかったためだ。

結果的に、 Booking.com での宿泊数を数えるだけでも、100以上の施設に宿泊している。

サウナにハマった。

また、場所を変えて気分転換をしながら、本を執筆して出版した。

ここでは簡単に、ホテル暮らしのメリットとデメリットを紹介したい。

ホテル暮らしのメリット

  • その日の都合や気分で毎日違うところに泊まれる
  • 予定に合わせて泊まる場所を変えられる
  • 家があること、寝られる場所があることにあらためて感謝できる
  • 温泉やサウナが楽しめる!
  • 旅行のときに「二重家賃」(見えない支出)を支払わなくてもいい
  • その結果、あえて旅行に行くようになる(年末に海外旅行に行った)
  • 必然的にアクティブになる(毎日チェックインをするので)
  • 必然的に朝型になる(土日もチェックアウトがあるので)
  • 掃除をしなくてもよい

ホテル暮らしのデメリット

  • 近隣からの騒音
  • 土日に朝までゆっくり寝られない
  • じっとしたい日にじっとできない(おそらく病気になったら大変)
  • 病気の感染リスクがある
  • 洗濯が少し大変(アウトソーシングしてもやりとりが必要)
  • 毎日の予約やチェックイン/チェックアウトが面倒
  • 顔を覚えられてしまう…

お金がどこまでかかるかは、お金をとるか、時間をとるかの度合いによりそうだ。

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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