「弦本ビル」購入・「プロハ」開設5周年
イベントをZoomで開催、オンライン強化へ
東京メトロ半蔵門線「神保町」駅から徒歩5分、東西線「竹橋」駅から徒歩3分の場所に立地する「弦本ビル」。2015年に弦本卓也氏が購入してから飲食、コワーキングスペース、ビル内に入居する人たちのためのシェアハウスと「職食住」が揃った複合ビルとなっている。2階のコワーキングスペース「TOKYO PRODUCERS HOUSE(プロハ)」には20代を中心に起業家や複業家、「何かをしたい」という想いをもった人が集まる。
先月24日、弦本氏がビルを購入、そして「プロハ」が開設してから5周年が経過したことを記念して、Web会議サービス「Zoom」を利用してのイベントを開催。既に起業して卒業した「プロハ」OB・OGや現在の入居者、また新規の入居を予定している人など20名近くが参加した。
オンラインイベントでは乾杯と歓談からスタート。その後、OB・OGや現在の入居者の近況や事業について10分の時間で各々が発表。コロナ禍での影響や、スタートアップならではの資金調達の方法、また事業成長につなげるためのキーマンとなるメンターの必要性などについて話が盛り上がった。
「弦本ビル」・「プロハ」でも今回のコロナ禍の影響は受ける。緊急事態宣言が収束し徐々に正常化に向けて動き出していく。そのなかでウィズコロナ・アフターコロナを見据えた施策も展開する。「プロハ」を運営するジョブライブ(東京都千代田区)取締役の高柳龍太郎氏は次のように構想を明かす。
「今回のようにOB・OGと現在の入居者がより交流をしやすいようにしていきます。たとえばOB・OGにメンターとなってもらって、構想を練っている入居者が定期的にプレゼンしてフィードバックがもらえるような形にするなど、『プロハ』ならではの取り組みをしていきたいです。加えて、HPを通じて『プロハ』の外にいる、何かやりたい人たちと入居者をつなげていくようなマッチングも行っていく予定です」
オーナーの弦本卓也氏は「今回のコロナ禍は既存の生活様式などを再考する機会になっていると思います。ビルの運営のあり方も変わってくると思いますし、投資に対する考え方も変化するでしょう。『弦本ビル』もウィズコロナ・アフターコロナに対応しながら、新たな挑戦に取り組んでいきます」と話した。
若き起業家を多く輩出するビルだけに、今後の動向にも注目だ。