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2022年以降の中小ビル経営は一層の戦略が求められていく。たとえばテナントとの関係性。「テナントリレーション」が数年前より注目されているが、その先にあるのはベンチャー企業などの事業支援だ。またオーナーの出口戦略も熟慮が必要になっている。ビルオーナーにこれからの経営戦略を聞いた。
「弦本ビル」を保有する弦本卓也氏。同ビルは起業したい若者が集まる場所として知名度を持ち、現在までに様々な起業家を輩出。そのなかには大手企業との提携や、上場企業に成長事業を売却し新たな道を歩みだした人も多い。
「弦本ビル」では「経営支援型」のテナント支援をオーナーやテナント含めたビル全体で行ってきた。その柱となっていたのが、コミュニティの強さだ。だからこそ、弦本氏は「コロナ禍は大きな痛手でした」と話す。
しかしながら、オンラインに取り掛かることで、新しい層の参加も見られる。
再び東京では大型オフィスの大量供給が予定されている。中小ビルオーナーにとっては現在のテナントをつなぎとめ、新しいテナントへの魅力をどう発信するかは課題。テナントの状況によっては、関係性を構築しながら踏み込んだ形での支援も考えてみたい。