私の遊び仲間のひとりに、自ら起業をして数年で、10億円を超える金額で事業を売却した友人がいます。また、学生時代から起業して、M&Aを繰り返して事業を成長させている同期もいます。他にも、起業前後でお世話をした後輩が、先日事業を売却しました。
私自身も、副業で2社の起業は経験していますが、売却など雲の上の話でした。
今回は、そのような友人たちの話をもとに、起業や事業売却で成功する方法と、おすすめの書籍を紹介します。
目次
まず、自分のやりたいことではなく、事業を売却する前提で、ゴールから逆算して起業をするそうです。
情報源は、すでにありふれたものを使っていて、特殊なものではありません。
たとえば、あるメーカーがある部品の導入を採用したとのニュースが出たときに、これからどのような機械が世の中に出てくるのか、他の商品や企業でも展開されるのではないか、と予想するそうです。
ニュースの記事をもとに、追加でインターネットで徹底的に研究したり、twitterなどのSNSで、有識者や評論家のコメントをさがしたりします。
より大きな影響のある市場の変化をさがすそうです。たとえば、仮想通貨が流行りはじめたときや、PayPayがキャッシュバックをする場合や、ソフトバンクのビジョンファンドが大型の資金調達をしたときなどです。
大企業は身動きがとりづらく、すぐに参入することができないような市場を見つけて、こまわりのきくベンチャー企業を起業して、思わず買いたくなるような商品やサービス、業務支援やマーケティングの機能を開発します。
会社四季報は、株式投資の対象を探すためのものだけではありません。事業をM&Aしたい企業をスクリーニングするためにも役立ちます。一部上場企業の投資のキャッシュフローから投資余力を把握したり、マザーズに上場している創業期のベンチャー企業で、キャッシュはあるが、人手が足りていない企業などを探します。
他にも、帝国データバンクやEDINETの会社のデータベースを参考にして、探すこともあります。
売却候補となる企業を決めたら、その企業に売る商品を開発します。
とくに大きな資本が動いたときには、その事業の周辺事業を攻めておこぼれをもらいます。たとえば、ゴールドラッシュのときに、つるはしやジーパンをつくって販売するイメージです。ライバルやリスクが少ない分野を探します。
企業が自社の製品やサービスをつくるときに、そのサプライチェーンの上流または下流にある工程を、自社グループで統合することを、「垂直統合」といいます。垂直統合は多くの場合M&Aで調達されることから、その会社が「垂直統合」する周辺事業を探します。
企業はまずは本流での勝負が優先順位が高いです。そのため社内のヒト・モノ・カネは、メインの事業に投資されることが多いです。そのため、本流ではない事業を探します。
大企業が事業を買うのは、時間を買うためです。その事業を買うことで創出された価値が、既存の事業の売上に大きく貢献するので、M&Aを実施するのです。
そのため、大企業が時間を短縮し、売上を上げられるような商品や機能を探します。ベンチャー企業ならではの、絞り込まれたニッチな領域の選択で、その分の高いスピード感で、開発して提供します。 大切なのは、スピードと粘り強さです。
大企業にとっては小さなお金でも、ベンチャー企業や個人にとっては大きなお金になります。大企業ではたとえ改善率が小さいとしても、投資をしたときのリターンの利幅が大きい場合には、時間を買うために大金を出すことができるのです。
たとえば、工場の流れを見て故障品を発見するセンサーは、たとえその部品は安くても、改善のインパクトが大きいため、多少高くても購入するのです。この感覚の差が、事業売却の旨味となります。
事業をはじめるときには、事業を買ってもらう企業と、買ってもら金額をあらかじめ決めておきます。
事業を買ってもらえない段階では、仕事を受注して、商品やサービスを受注します。そこで売上を上げていきながら、価値を感じてもらい、頭のいい経営者や投資家に、競合に買われずに自社で買ったほうがいいと判断してもらうのです。
たとえば、ウェブサービスの集客を支援する場合には、SEOの掲載順位が3位のメディアを作れれば、SEOの掲載順位が1位の会社にも、2位の会社にも買いたいと思われるので、いずれかで売却が成立するのです。
とくに、最近は相場が上がってきているので、事業の売却でキャッシュを稼ぐことがしやすい時期です。起業して売却するという選択肢は、なかなか想像に難しいですが、少し身近に感じられたのではないでしょうか。
また、事業を売却するためには、必ずしも起業をする必要はなく、他の事業やウェブサイトなどを購入して、成長させてから売却するという方法もあるそうです。
起業して事業売却をするために参考になる書籍を紹介します。なお、書籍の著者は私の友人たちとは異なりますのでご注意ください。
簡単なまとめは、以下の読書ノートをご参考ください。
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お金に関するおすすめの本は、以下もご参考ください。
また、不動産投資のおすすめの本については、以下でも紹介しています。あわせてご覧ください!