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【2020年版】起業と事業売却で成功するビジネスオーナーになるための本4選

私の遊び仲間のひとりに、自ら起業をして数年で、10億円を超える金額で事業を売却した友人がいます。また、学生時代から起業して、M&Aを繰り返して事業を成長させている同期もいます。他にも、起業前後でお世話をした後輩が、先日事業を売却しました。

私自身も、副業で2社の起業は経験していますが、売却など雲の上の話でした。

今回は、そのような友人たちの話をもとに、起業や事業売却で成功する方法と、おすすめの書籍を紹介します。

目次

起業して事業売却をするためのノウハウ

まず、自分のやりたいことではなく、事業を売却する前提で、ゴールから逆算して起業をするそうです。

事業のモデル探し

ニュースからトレンドの一歩先を予想する

情報源は、すでにありふれたものを使っていて、特殊なものではありません。

たとえば、あるメーカーがある部品の導入を採用したとのニュースが出たときに、これからどのような機械が世の中に出てくるのか、他の商品や企業でも展開されるのではないか、と予想するそうです。

ニュースの記事をもとに、追加でインターネットで徹底的に研究したり、twitterなどのSNSで、有識者や評論家のコメントをさがしたりします。

より大きな影響のある市場の変化をさがすそうです。たとえば、仮想通貨が流行りはじめたときや、PayPayがキャッシュバックをする場合や、ソフトバンクのビジョンファンドが大型の資金調達をしたときなどです。

大企業は身動きがとりづらく、すぐに参入することができないような市場を見つけて、こまわりのきくベンチャー企業を起業して、思わず買いたくなるような商品やサービス、業務支援やマーケティングの機能を開発します。

会社四季報からM&Aをしたそうな会社を探す

会社四季報は、株式投資の対象を探すためのものだけではありません。事業をM&Aしたい企業をスクリーニングするためにも役立ちます。一部上場企業の投資のキャッシュフローから投資余力を把握したり、マザーズに上場している創業期のベンチャー企業で、キャッシュはあるが、人手が足りていない企業などを探します。

他にも、帝国データバンクやEDINETの会社のデータベースを参考にして、探すこともあります。

売却する事業のネタの探し方

売却候補となる企業を決めたら、その企業に売る商品を開発します。

とくに大きな資本が動いたときには、その事業の周辺事業を攻めておこぼれをもらいます。たとえば、ゴールドラッシュのときに、つるはしやジーパンをつくって販売するイメージです。ライバルやリスクが少ない分野を探します。

①サプライチェーンの上流または下流の事業

企業が自社の製品やサービスをつくるときに、そのサプライチェーンの上流または下流にある工程を、自社グループで統合することを、「垂直統合」といいます。垂直統合は多くの場合M&Aで調達されることから、その会社が「垂直統合」する周辺事業を探します。

②企業が開発の優先順位を下げている事業

企業はまずは本流での勝負が優先順位が高いです。そのため社内のヒト・モノ・カネは、メインの事業に投資されることが多いです。そのため、本流ではない事業を探します。

③会社を買うと「時間を買える」事業

大企業が事業を買うのは、時間を買うためです。その事業を買うことで創出された価値が、既存の事業の売上に大きく貢献するので、M&Aを実施するのです。

そのため、大企業が時間を短縮し、売上を上げられるような商品や機能を探します。ベンチャー企業ならではの、絞り込まれたニッチな領域の選択で、その分の高いスピード感で、開発して提供します。 大切なのは、スピードと粘り強さです。

大企業にとっては小さなお金でも、ベンチャー企業や個人にとっては大きなお金になります。大企業ではたとえ改善率が小さいとしても、投資をしたときのリターンの利幅が大きい場合には、時間を買うために大金を出すことができるのです。

たとえば、工場の流れを見て故障品を発見するセンサーは、たとえその部品は安くても、改善のインパクトが大きいため、多少高くても購入するのです。この感覚の差が、事業売却の旨味となります。

事業を売却するための戦略

事業をはじめるときには、事業を買ってもらう企業と、買ってもら金額をあらかじめ決めておきます。

事業を買ってもらえない段階では、仕事を受注して、商品やサービスを受注します。そこで売上を上げていきながら、価値を感じてもらい、頭のいい経営者や投資家に、競合に買われずに自社で買ったほうがいいと判断してもらうのです。

たとえば、ウェブサービスの集客を支援する場合には、SEOの掲載順位が3位のメディアを作れれば、SEOの掲載順位が1位の会社にも、2位の会社にも買いたいと思われるので、いずれかで売却が成立するのです。

とくに、最近は相場が上がってきているので、事業の売却でキャッシュを稼ぐことがしやすい時期です。起業して売却するという選択肢は、なかなか想像に難しいですが、少し身近に感じられたのではないでしょうか。

また、事業を売却するためには、必ずしも起業をする必要はなく、他の事業やウェブサイトなどを購入して、成長させてから売却するという方法もあるそうです。

起業して事業売却をするための参考書籍

起業して事業売却をするために参考になる書籍を紹介します。なお、書籍の著者は私の友人たちとは異なりますのでご注意ください。

起業の科学 スタートアップサイエンス

M&Aエグジットで連続起業家になる

簡単なまとめは、以下の読書ノートをご参考ください。

サクッと起業してサクッと売却する

簡単なまとめは、以下の読書ノートをご参考ください。

資本家マインドセット

簡単なまとめは、以下の読書ノートをご参考ください。

お金に関するおすすめの本は、以下もご参考ください。

また、不動産投資のおすすめの本については、以下でも紹介しています。あわせてご覧ください!

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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