学生時代に『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラントを読んで』キャッシュフローの意識をするようになったのですが、これまで、会社員をしながら副業をおこない、複雑なお金の流れがあったので、あらためて整理してみました。
本業はリクルートで正社員で働きながら、複業で2社を起業しつつ、不動産のオーナーをしたり、本を書いたりしています。
お金の流れがわかりやすくなるように、キャッシュフローを表す図を作ってみました!
会社員では、資産のなかの人的資本である時間や経験、経験や知識などを活かしながら、会社員収入の給与を得ながら、生活支出として、固定費と変動費で支出をしていました。
社会人のときに意識していたのは、生活支出をなるべく抑えて生活することと、次のステップに向けて、信用や人脈、知識などの能力を身につけていったことです。
副業は、学生時代に株式会社としては起業していましたが、社会人1年目で本格的にはじめました。主に、資産のなかで時間や健康、知識や経験をもとにおこないましたが、ここでは本業で培った信用(リクルートで働いているということ)や、本業でつながった人脈や情報をもとに、副業でも活かしていきました。
一方で、副業で得られた、想いをもとにゼロから立ち上げる経験や、経営者としてオーナーシップを持つ感覚などは、本業での仕事にも活かすことができました。
副業では、収入よりもやりたいことを優先したため、予算を度外視したイベントや投資をおこないました。結果的に、人件費を入れなかったとしても赤字でしたが、やりたいことを形にする経験や、自分の想いで事業を立ち上げていく経験は、なにごとにも代えがたいものでした。いまはもう一度やれといわれてもできないような気がしますが、本業で終電まで働いてくたくたになっても、早朝まで自分の会社の仕事をしたり、休日もずっと仕事をしたりしていました。
このように、副業で時間をつかっていたこともあり、また、収入も本業の会社員収入に頼っていたため、貯金に手をつけて資産運用をする余裕がありませんでした。さらに、比較的少額の貯金のため、あまり時間をかけて資産運用をするのも、イメージができませんでした。
そのため、社内持株会に入り、給料のほとんどを天引きにして自社株を買うようにしていました。当時は持ち株奨励金が8%あり、株を購入するだけで8%の資産が増えるので、積極的に自社株を買っていました。
その後に、不動産を購入して家賃収入が入るようになると、給料の上限までを持ち株購入にあてて、家賃収入をローンの返済と生活費にするという生活をしていました。
いよいよ本業も2年目となり、社会的な信用も高まり、2枚目の源泉徴収票(1月から12月の収入の証明がはじめてできるもの)が手に入ったので、新宿に新築一戸建ての不動産を購入することにしました。
その後、売る気がなかったものの高値で売りに出してみたところ、買いたいという希望をもらったので、売却することにしました。
他にも、神保町にビルを購入して、新しいことをはじめたい20代の集まるたまり場を作りました。
また、調子に乗って近くにもう1棟のビルを購入しようとしましたが、途中でキャッシュフローが合わないことがわかり、解約してしまったため、700万円近い損失を出してしまいました。
不動産の購入や活用の経験を活かすために、3冊の本の出版しました。1冊目は収支がトントンだったのですが、2冊目は大量に印刷して200万円の損失となりました。しかし、余分に印刷したうちの1,000冊を日本全国の大学に贈るなど、面白い試みをすることができました。これまでお世話になった神保町の入居者をテーマにした本にしたため、お礼もでき、そして出版のいい経験になったのでよかったと思います。
その経験をもとに、3冊目の本を出版しました。3冊目は商業出版で、書店に並ぶものでした。結局、自分の書きたい、わかりやすい図解入りの本にしたいという希望と、1,000冊を購入するというチャレンジをしたため、こちらも200万円の赤字になりました。今後、1,000冊の本をどのように活かすかを悩んでいるところです。
振り返ってみると、自分で立ち上げた事業や出版、一部の投資でも赤字ばかりを出しています。自分のやりたいことや経験のためであれば、そのインパクトを優先してしまうため、お金の優先順位を下げてしまっていました。
現在は、本業での収入と、不動産の収入があるため、そこで補ってうまくいっているように見えますが、今後、事業でも黒字を出せるように頑張っていきたいと思います。
また、不動産の購入では全額をローンで組んだため、大部分の黒字はその返済にあてています。具体的には、繰上返済といって、前倒しの返済をしています。
これからやりたいことは、さらに大きなビルをもって、さらに大きな事業をすることです。このビルに来たことで自分のやりたいことを見つけて、活躍していけるような人を増やすべく、本業で学んでいることや、これまで培ってきた副業の経験、出版した経験などを役立てながら、邁進していきたいと思っています。
もしよろしければ、書籍もご購入ください!