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社会人9年目までのキャッシュフローを書いてみた

キャッシュフローの主な流れ

学生時代に『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラントを読んで』キャッシュフローの意識をするようになったのですが、これまで、会社員をしながら副業をおこない、複雑なお金の流れがあったので、あらためて整理してみました。

金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント

本業はリクルートで正社員で働きながら、複業で2社を起業しつつ、不動産のオーナーをしたり、本を書いたりしています。

お金の流れがわかりやすくなるように、キャッシュフローを表す図を作ってみました!

会社員では、資産のなかの人的資本である時間や経験、経験や知識などを活かしながら、会社員収入の給与を得ながら、生活支出として、固定費と変動費で支出をしていました。

社会人のときに意識していたのは、生活支出をなるべく抑えて生活することと、次のステップに向けて、信用や人脈、知識などの能力を身につけていったことです。

副業は、学生時代に株式会社としては起業していましたが、社会人1年目で本格的にはじめました。主に、資産のなかで時間や健康、知識や経験をもとにおこないましたが、ここでは本業で培った信用(リクルートで働いているということ)や、本業でつながった人脈や情報をもとに、副業でも活かしていきました。

一方で、副業で得られた、想いをもとにゼロから立ち上げる経験や、経営者としてオーナーシップを持つ感覚などは、本業での仕事にも活かすことができました。

副業では、収入よりもやりたいことを優先したため、予算を度外視したイベントや投資をおこないました。結果的に、人件費を入れなかったとしても赤字でしたが、やりたいことを形にする経験や、自分の想いで事業を立ち上げていく経験は、なにごとにも代えがたいものでした。いまはもう一度やれといわれてもできないような気がしますが、本業で終電まで働いてくたくたになっても、早朝まで自分の会社の仕事をしたり、休日もずっと仕事をしたりしていました。

このように、副業で時間をつかっていたこともあり、また、収入も本業の会社員収入に頼っていたため、貯金に手をつけて資産運用をする余裕がありませんでした。さらに、比較的少額の貯金のため、あまり時間をかけて資産運用をするのも、イメージができませんでした。

そのため、社内持株会に入り、給料のほとんどを天引きにして自社株を買うようにしていました。当時は持ち株奨励金が8%あり、株を購入するだけで8%の資産が増えるので、積極的に自社株を買っていました。

その後に、不動産を購入して家賃収入が入るようになると、給料の上限までを持ち株購入にあてて、家賃収入をローンの返済と生活費にするという生活をしていました。

いよいよ本業も2年目となり、社会的な信用も高まり、2枚目の源泉徴収票(1月から12月の収入の証明がはじめてできるもの)が手に入ったので、新宿に新築一戸建ての不動産を購入することにしました。

その後、売る気がなかったものの高値で売りに出してみたところ、買いたいという希望をもらったので、売却することにしました。

他にも、神保町にビルを購入して、新しいことをはじめたい20代の集まるたまり場を作りました。

また、調子に乗って近くにもう1棟のビルを購入しようとしましたが、途中でキャッシュフローが合わないことがわかり、解約してしまったため、700万円近い損失を出してしまいました。

不動産の購入や活用の経験を活かすために、3冊の本の出版しました。1冊目は収支がトントンだったのですが、2冊目は大量に印刷して200万円の損失となりました。しかし、余分に印刷したうちの1,000冊を日本全国の大学に贈るなど、面白い試みをすることができました。これまでお世話になった神保町の入居者をテーマにした本にしたため、お礼もでき、そして出版のいい経験になったのでよかったと思います。

その経験をもとに、3冊目の本を出版しました。3冊目は商業出版で、書店に並ぶものでした。結局、自分の書きたい、わかりやすい図解入りの本にしたいという希望と、1,000冊を購入するというチャレンジをしたため、こちらも200万円の赤字になりました。今後、1,000冊の本をどのように活かすかを悩んでいるところです。

振り返ってみると、自分で立ち上げた事業や出版、一部の投資でも赤字ばかりを出しています。自分のやりたいことや経験のためであれば、そのインパクトを優先してしまうため、お金の優先順位を下げてしまっていました。

現在は、本業での収入と、不動産の収入があるため、そこで補ってうまくいっているように見えますが、今後、事業でも黒字を出せるように頑張っていきたいと思います。

また、不動産の購入では全額をローンで組んだため、大部分の黒字はその返済にあてています。具体的には、繰上返済といって、前倒しの返済をしています。

これからやりたいことは、さらに大きなビルをもって、さらに大きな事業をすることです。このビルに来たことで自分のやりたいことを見つけて、活躍していけるような人を増やすべく、本業で学んでいることや、これまで培ってきた副業の経験、出版した経験などを役立てながら、邁進していきたいと思っています。

もしよろしければ、書籍もご購入ください!

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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