目次
超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資(読書ノート)
- 日本は少子化により、経済成長が伸び悩んでいる国
- 日本人は世界的にルールを守ることがうまいので、投資することで資産を形成しやすいはず
- 特に、金は可能性のある投資先でもあるに関わらず、日本人の多くは投資対象としていない
- コロナ対策で世界中の金融機関が金融緩和として大量に通貨を発行している
- 通貨の価値が下がり、相対的に物の価値が上がる
- 分散投資の対象としても、金は安全資産として魅力的
- 複利による資産形成は投資期間が長いほうが有利なため、一日でも早く始めることが大事
- 「有事の金買い」という言葉があり、市場が荒れると金の価格が上昇しやすい
- コロナショックでは、米国のダウ平均株価が回復するまでに半年かかったが、金は一ヶ月で回復し、半年後には2割ほど上昇していた
- リーマンショックでも同様に、株価は回復までに数年かかったが、金は数ヶ月で回復した
- 過去を振り返ると、中規模な相場の暴落は7~8年に一度起こり、回復までに5年ほどかかっている。また、大規模な相場の暴落は50~70年に一度起こり、回復までに10年ほどかかっている
- 暴落は新しい市場参加者がいなくなると起きる。靴磨きの少年が投資をはじめていたり、素人がビットコインを買いはじめていたりしたのちに大暴落が起きると言われたが、当然のことといえる
- 現在でも、実体経済が成長していないなかで世界中の政府が負債を増やしているため、負債を抱えきれなくなり大暴落に繋がる恐れがある
- ポートフォリオの一部に金を入れておくことで、株式などの損失を相殺し資産の全体が大きく下落するのを防ぐことができる
- 貴金属には、金、銀、プラチナ、パラジウムなどがあるが、金が最も暴落に強い
- 日本は過去30年間インフレがなかった世界的に珍しい国
- 現金も安全に見えるが、インフレに弱い
- インフレでは、通貨の価値が下がり物の価値が上がるため、現金の価値が下がる可能性がある
- その際に、株式や不動産、金などの物の価値が上がることで、資産の全体を下落するのを防ぐことができる
- 株式や不動産は景気変動のリスクを受けるため、金も保有しておくべき
- インフレには2種類あるが、好景気のなかで起こるインフレと不景気のなかで起こるインフレがある
- 好景気→給料が上がる→消費が増える→需要が増える→生産量が増える→物価が上がる→相対的に通貨の価値が下がる
- 不景気→給料が下がる→消費が減る→需要が減る→生産量が減るものの生産コストが増える→物価が上がる→相対的に通貨の価値が下がる
- 物の価格は需要と供給で決まっている
- 例えば野菜が豊作の場合には供給が多くなため価格が安くなる。一方で不作の場合には供給が少なくなるため価格が高くなる
- そのため、作って増やせるものには、価格が下がる力が働く
- 現金は政府の判断で、債権は国や企業などの判断で増やせる
- 農作物は天候に左右されることもあるが意図して増やせる
- 不動産は階数を増やすことで延床面積を増やせる、原油は天然ガスや新エネルギーに代替することで数を増やせる、ビットコインも他の仮想通貨を発行することで数を増やせる
- 金や貴金属は地球上の資源の量に上限があり代替することができないため、供給が固定されている
- 金は歴史的に数々の技術者が錬金術を試みても成功しなかった
- 地球全体で採掘された金は19トン(プール約4杯分)といわれている。また、未採掘の金は5トンといわれている
- 金は通貨の側面をもつため、ドルが上がると金が下がり、ドルが下がると金が上がるというドルと逆相関する関係にある
- そのため、米国の経済に不安が出た場合には、ドル安とあわせて金が買われるようになる(米国同時多発テロなど)
- 各国での金融緩和により、市場に出回る通貨の量(マネーサプライ)が増えているため、通貨の価値が下がり、金の価値が上がる可能性が高い
- 世界的に有名な投資家、バークシャー・ハサウェイ率いるウォーレン・バフェット氏も金鉱株に投資している。世界最大のヘッジファンドのブリッジウォーター社のレイ・ダリオ氏も金のETFを購入している
- 世界中の中央銀行も、ドルに頼ることによる外貨準備のリスクを抑える金の保有を増やしており、世界中の地上在庫の約20%は中央銀行に保有されている
金の投資方法
①現物投資
消費税10%、手数料2~3%がかかる
金貨はデザイン料や加工料として10~20%かかる
地金(バー)も加工料(バーチャージ)がかかることがある
保管してもらう場合には補完手数料の年会費がかかることもある
自分で保管する場合にも金庫などの手配が必要
売却時に利益が出た場合には50万円の特別控除を引いた上で譲渡税がかかる(5年以内は短期譲渡、5年以上は長期譲渡)
贈与の場合は贈与税、相続の場合には相続税がかかる
外膜のみ加工するメッキや混合による純度の偽りなどによる偽物に注意
②金ETF
ETF(上場投資信託)では、証券口座から市場で売買できる
流動性が高く買ったり売ったりがしやすい
売買手数料が0.5%、信託手数料が年間0.2~0.4%と取引コストが比較的少ない
米ドル建てのETFでは純資産額と取引量が高いGLD、IAUがおすすめ
日本円建てのETFでは純資産額と取引量が高い1326、1540がおすすめ
③金の先物やCFD
先物やCFD(差金決済取引)はレバレッジが高くリスクが大きいことと、手数料が高いことからおすすめしない
④金鉱株
金を採掘する鉱山会社の株式に投資する方法
上場している会社はある程度野信頼があるためおすすめ
⑤金鉱株ETF
個別株に投資する場合には、倒産のリスクがあるため、多数の複数社の株式をまとめて購入できる金鉱株ETFがおすすめ
米ドル建てのETFでは純資産額と取引量が高いGDX、GDXJがおすすめ
⑥銀、プラチナ、パラジウム
金と同様に貴金属に含まれるもの。工業用に使用されることも多い
米ドル建てのETFでは純資産額と取引量が高いSLV、PPLT、PALLがおすすめ
日本円建てのETFでは純資産額と取引量が高い1542、1541、1543がおすすめ
⑦ビットコイン
ビットコインも政府の法定通貨を代替し、発掘量の上限が定められている点で金に似ている
新たな仮想通貨が増える可能性もあるため、リスクはあるがポートフォリオの一部として分散させておくのはおすすめ
長期投資の方法
- 長期投資では長期分散積立を取り入れ、ドルコスト平均法を踏まえてリスクを分散するのがおすすめ
- 老後に必要な資金を計算し、月々の積立金額を決める
- 全体のポートフォリオのうち、株・社債・債権を40~60%、現金・国債を10~30%、コモディティを20~40%にするのがおすすめ
- 年齢や家族構成、個人の投資に対する性格で割合を決める
- コモディティは金のみでなく、金、銀、プラチナ、パラジウム、ビットコインなどで分散することや、同じ金であっても金ETF、金鉱株ETF、金地金などで分散してもつのがよい
- 長期投資の場合には、短期投資とは切り離し、チャートの値動きや日々のニュースなどは見ず、感情的にならないように機械的に買っていくのがよい
- 3ヶ月に1度ほどの割合で、ポートフォリオのリバランスとして、なかで資産が割高になっているものを売り、資産が割安になっているものを買うことで全体の比率をもとに戻すのがよい
- 月々の積立で、割安なものを優先的に買うことでリバランスしてもよい
短期投資の方法
- 短期投資では、長期投資とは異なり日々の値動きやニュースの情報を参考にする
- 全体の資産の70~90%を短期投資に、10~30%を長期投資にあてる
- 米ドルの指標であるDXYが下がると金の価格が上がる傾向にある。また、恐怖指数であるVIXが上がると金の価格が上がる傾向にある