Categories: 不動産屋開業

大手不動産会社から独立して年間売上5,000万円を達成したケース(埼玉県さいたま市・47歳男性)

目次

プロフィールを教えてください!

  • 47歳・男性
  • 6年前に埼玉県さいたま市で開業
  • 賃貸仲介業と売買仲介業の両方を実施

現在の会社の規模は?

  • 営業2名、事務社員(パート)1名
  • 年間売上高は約5,000万円(月間売上高は約420万円)

月々の接客人数、接客回数、契約件数は?

  • 接客人数60人
  • 接客回数60回
  • 契約件数5件

1日のスケジュールは?

休日のスケジュール

午前8時30分(出社)

メールチェック、ホームページから物件への問い合わせがあれば随時、お客様へお電話対応

午前9時30分(スタッフと簡単な打ち合わせ)
午前10時接客開始
  • 随時、お客様からの物件問い合わせや物件への内見ご案内
  • 区分所有マンションや地主など物件所有者からの依頼による査定実施や媒介契約の締結
  • 借主と賃貸借契約締結作業
  • 時間が空いたときに昼食をとる
午後9時すぎ(帰宅)

平日のスケジュール

午前8時30分(出社)

メールチェック、ホームページから物件への問い合わせがあれば随時、お客様へお電話対応

午前9時30分(スタッフと簡単な打ち合わせ)
午前10時接客開始
  • 平日はお客様からの問い合わせは少ない
  • 扱っている賃貸物件や売り物件についてネット広告の掲載や更新作業
  • 扱っている売り物件については近所へのチラシ配布、売り物件(土地・戸建て)のご近所に営業活動
  • 住宅メーカーに「〇〇という土地を扱っているのですが、買いませんか?」という営業活動など
  • 新規の売り物件については、レインズへの登録作業
  • 時間の空いているときに昼食
午後9時すぎ(帰宅)

不動産屋を開業する前はどのようなことをしていましたか?

  • 不動産屋を開業する前は、大手不動産会社で営業部門で仕事をしていました
  • その会社は賃貸部門と売買部門があり、私は両方の部門で仕事をする機会に恵まれました
  • 賃貸部門では、主に賃貸マンションや賃貸アパートのオーナーから営業活動の受託契約、そして借主との賃貸借契約締結作業を担当しました
  • また売買部門では主に区分所有マンションや戸建て住宅について売主から査定依頼から媒介契約締結、営業活動、買主と売主との売買契約締結の仲介、金融機関での引き渡し作業までを担当しました

開業に至った経緯は何ですか?

  • 開業に至った経緯は、30歳の頃から、いずれは独立したいという気持ちを持つようになったからです
  • 理由は、大きな資本を必要とせずにビジネスを開始できるため、自分で不動産会社を設立して、経営者として不動産ビジネスを展開したいと考えるようになったのです。

不動産屋を開業してよかったことは?

  • よかったと思えることは、自分の判断で、どのような物件でも扱えることです
  • 大手不動産会社に勤務していたときは、栃木県の北部などの地価の低い物件については、土地の所有者から査定の依頼があっても「非効率だから断りなさい」と上司から指示を受けていました
  • しかし、独立したいまは、方法によっては売れるのではないかと思える土地や築古の戸建て住宅については、積極的に私自身の判断で媒介契約を締結して営業活動をできるようになりました。

不動産屋を開業して大変だったことは?

  • 開業当初は売上を作ること自体が大変でした
  • マンションや戸建て住宅の所有者から、媒介契約の締結をさせてもらえないことが多かったためです
  • とくに開業してから2年程度は少なかったです
  • 無名の小さな不動産会社に、住宅の販売を任せようと思ってくれるお客様は少なかったのです
  • そのため、当初はレインズに登録されている売り物件を見て、勝手に営業活動をおこないました
  • マンションの郵便ポストにチラシを配布するなどして営業活動をおこない、購入希望者が現れると、私が、レインズに物件を登録した不動産会社に「購入希望者がいるんですが、まずは見学させてください」と連絡して、なんとか売買契約締結までもっていきました
  • そうやってコツコツと売上高を作っていきました。この時期は、本当に売上高を作ること自体が大変でした。

これから不動産屋を開業したい人にアドバイスをお願いします!

  • いまはコロナバブルで不動産価格が高いですから、とくに都心の物件の売買を扱えば大きな金額の仲介手数料が入ってきます
  • そして、いまは不動産の取引量も多いです
  • しかし、今後は日本銀行の金融緩和政策が引き締めに転換される可能性が高いため、不動産価格は下落し、不動産の取引量も低下する可能性が高いです
  • これから不動産会社を開業したい方へは「数年後、不動産の取引量が減少する」ことを前提にしてオフィスを構えて、最低限の人数のスタッフを雇用するに留めるべきだとアドバイスさせていただきたいと思います。

不動産屋開業者へのインタビュー

不動産屋の開業には様々な方法があり、たくさんの働き方があります。実際の事例をもとに、イメージを含めてみるとよいでしょう。

不動産屋を開業して成功する特徴についても以下にまとめています。あわせて参考にしてみていただければと思います。

不動産屋の開業の相談も、お気軽に

不動産屋の開業をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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