Categories: 不動産屋開業

行政書士の資格と同時に宅建士を取得して売買仲介に特化して副業したケース(東京都渋谷区神宮前・47歳女性)

目次

プロフィールを教えてください!

  • 47歳・女性
  • 6年前に東京都渋谷区神宮前で副業で不動産仲介エージェントはじめた
  • 売買仲介業のみ(賃貸仲介業はおこなわず)
  • 自身では宅地建物取引士(宅建士)の資格と免許の保有はなし(所属先に専任の宅建士が在籍)

現在の会社の規模は?

  • 営業社員2名、事務パート3名、業務委託コンサルタント1名

1ヵ月間のおよその接客人数、接客回数、契約件数は?

  • 接客(単なる面談も含む)1~4名、接客回数1~4回(月に1名あたり1回)、契約人数0~2名

1日のスケジュールは?

  • 基本的には定休日は日曜日と祝日。水曜日は営業
  • しかし、繁忙期は時間と曜日に関係なく業務をおこない、かなりタイトなスケジュールになることも多い
  • 業務の比重が大きいのは、①契約や決済業務の調整(銀行、顧客、司法書士)、②書類作成(契約書、重説、精算書等)、③物件調査、役所調査、の順

出勤日のスケジュール

午前10時~午後6時(パート)
  • パートさんが出社し来客や電話対応
  • 営業スタッフはリモートのため、営業宛の電話は折り返し(コロナ期間中のため)
  • メールは各自でチェックし対応
朝(営業)
  • メールチェック(物件情報チェック)
  • 客先に物件紹介(メール+電話)
昼(営業)
  • パートさんが探したレインズ物件のチェック
  • 打合せ(1~2件)
昼過ぎ~夕方(営業)
  • 電話+メールチェック
  • 物件の営業、物出し(仕入れ)
  • 新規顧客の獲得

開業に至った経緯は何ですか?

  • もともと夫が不動産投資をしており、宅建業を持っていた方が売却の時、業者を通さずに(手数料がかからずに)できると思い、妻が行政書士で宅建士も持っていたため開業
  • 法人の設立と宅建業の開業申請手続きは、行政書士もため自分でおこない、外注費をなくし、リスクも小さく開業することができた
  • 夫が代表の資産管理法人で持っていた物件を自社(宅建業者)が売主の仲介として入り、仲介手数料をかなり安くして売買をまとめることができた

不動産屋を開業してよかったことは?

  • 弊社は売買仲介専門で、物件の価格が1~3億のマンションが中心です。
  • 1件あたりの手数料がそれなりにあり、両手の案件もあるので、件数よりも成約の精度を高める方向で業務をしています。
  • それにより薄利多売的な忙しさはなく、働く時間も比較的自由です。
  • この価格帯を購入するお客様は高属性の方が多く、人柄(人間性)のよい方も多く、よい環境で仕事をしている実感があります。
  • そういった意味でも対人関係のストレスが少ないと思います。

不動産屋を開業して大変だったことは?

  • 開業当初はなにもかもが大変だった
  • まず、売上がゼロでも固定費(事務所の賃料等)がかかり、キャッシュが出ていってしまうこと
  • 開業1年目は、いつ頃、売り上げがたつかの目途や繁忙期の概念もほとんどなく、すべてが手探り状態で、精神的な不安も大きかった
  • パートさんの採用もうまくいかず、すぐに辞めてしまったり、攻撃的な人を採用してしまったりと、小さな会社だからこその人の苦労もあった
  • 現在は、売り上げには波はあるものの、既存顧客のリストが増えたことで、当初より営業がだいぶ楽になり、スタッフの採用も自社に合う人を選べるようになったことでミスマッチもなくなり、うまくいっている

ここれから不動産屋を開業したい人にアドバイスをお願いします!

  • 不動産業はとてもシンプルなビジネスモデルのため、集客と営業ができれば成立するもの
  • 不動産業界で働いたことのある方の多くが独立すると聞くのもそういった理由なのではないか
  • もちろん、開業当初はいろいろと大変なことはある
  • 軌道にのるまで、ある程度の経済的な体力がないと続けらない
  • 一人で開業する場合には、忙しくなってきたときの効率化も考えないといけない
  • 私は不動産業界で仕事をしたことがなく、資格を取るところからはじめたが、一度コツをつかめれば、いままでの仕事の応用でなんとかなると感じた
  • また、業界としてはIT化が遅れているため、ITを駆使することで不動産の世界で一歩も二歩もリードできると考えている

不動産屋開業者へのインタビュー

不動産屋の開業には様々な方法があり、たくさんの働き方があります。実際の事例をもとに、イメージを含めてみるとよいでしょう。

不動産屋を開業して成功する特徴についても以下にまとめています。あわせて参考にしてみていただければと思います。

不動産屋の開業の相談も、お気軽に

不動産屋の開業をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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