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私立に詩律

いよいよ私立入試の時期ですね。
というわけで、ここで一問、国語の問題です!
時間のある人はぜひ、解答できる範囲でチャレンジしてみてください。
それでは、よーい、はじめ!!

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1.次の文章は「オレンジ」というタイトルの詩である。文章を読み、設問に答えよ。(制限時間15分、30点)

小さな肩にⅠ背負(ショ)い込んだ 僕らの未来は
aちょうど今日の夕陽のように 揺れてたのかなぁ。

bイタズラな天気雨が バスを追い越して
cオレンジの粒が Ⅱ街に輝いてる

遠回りをdした 自転車の帰り道
背中に暖かな Ⅲ鼓動を感じてた

『さよなら。』と言えば君の 傷も少しはe癒えるだろう?
『【  】…。』と泣いた声が 今も胸に響いている

(設 問)

問1 Ⅰ「背負い込んだ」・Ⅱ「街に輝いてる」・Ⅲ「鼓動を感じてた」を発生した時期が古い順に並べよ。(2点)

問2 a「ちょうど今日の夕陽のように揺れてたのかなぁ。」について、以下の問に答えよ。
(1) 「ちょうど~のように」の意味を表す漢字を次から一つ選び、記号で答えよ。(1点)
イ 当  ロ 蓋  ハ 猶  ニ 須  ホ 雖

(2) 「揺れてたのかなぁ。」と詠み手が判断した理由を端的に示す一続きの部分を詩の中から四字以上八字以内で抜き出せ。(句読点も字数に数える。)(2点)

(3) 「今日の夕陽」が「揺れてた」のはなぜだと考えられるか。十五字以内で説明せよ。(3点)

(4) この部分において用いられている修辞法を次から選び、記号で答えよ。(1点)
イ 隠喩  ロ 活喩  ハ 直喩  ニ 諷喩

問3 b「イタズラな天気雨が バスを追い越して」において用いられている修辞法を次から選び、記号で答えよ。(1点)
イ 隠喩  ロ 活喩  ハ 直喩  ニ 諷喩

問4 c「オレンジの粒」とは具体的に何を指すか。二十字以内で説明せよ。(3点)

問5 d「した」・e「癒えるだろう?」をそれぞれ古語で言い換えるとするとどうなるか、次から適切なものを一つずつ選び、記号で答えよ。(各2点×2=4点)
d イ しき  ロ せし  ハ しつる ニ しける
ホ しぬる ヘ せり  ト せぬ
e イ 癒えらむ  ロ 癒ゆべし  ハ 癒ゆまじ
ニ 癒ゑむず  ホ 癒えまし  ヘ 癒うらむ

問6 空欄を補うのに最も適切な語句はどれか、次から選び、記号で答えよ。(2点)
イ ありがとう  ロ あいたいよ  ハ ばいばい
ニ またいつか  ホ あいしてる

問7 次のイ~ニの各文のうち、この詩の特徴を説明した文として適切だと思われるものにはA、そうでないものにはBを記せ。(各2点×4=8点)
イ 第一聯と第二聯は、第四聯での別れの切なさを導く情景描写となっている。
ロ タイトルの「オレンジ」は恋人の明るい性格を象徴するもので、それが別れの悲しさを一層引き立てている。
ハ この詩は起承転結の構成をとる口語自由詩といえる。
ニ この詩は、女性の愛の衰えを悟り、やむなく別れを選んだ男性の悲しみが主題である。

問8 この詩の内容と最も近い状況を詠んだ和歌を次から一つ選び、記号で答えよ。(3点)
イ 我が恋はゆくへも知らずはてもなしあふを限りと思ふばかりぞ
ロ あはぬ夜の降る白雪とつもりなば我さへともにけぬべきものを
ハ かずかずに思ひ思はずとひがたみ身を知る雨は降りぞまされる
ニ あふことのもはら絶えぬる時にこそ人の恋しきことも知りけれ

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(解答欄)
問1 _→_→_
問2 (1) _
(2) __________
(3) _______________
(4) _
問3 _
問4 ____________________
問5 d _ e _
問6 _
問7 イ _ ロ _ ハ _ ニ _
問8 _

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ABOUT US
弦本 卓也
1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。