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【2020/3/24】短期的に見て、株価は少し上がる可能性がある

目次

経済投資YouTuber高橋ダンさんから学ぶ投資の勉強ノート

2020年1月以来、コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、株式市場の暴落やその後の乱高下で市場が騒がれています。

そのような状況のなかで、高橋ダンさんのYoutubeチャンネルでは、市場予測の的中の精度が高いだけでなく、鋭い観点や幅広い知識をもとに本質的な経済予測や投資手法が学べると思い、今回勉強ノートを作成することにしました。

とくに、高橋ダンさんがウォール街で実際に経験したリーマン・ショックからの学びや、暴落に対する向き合い方は、必見です。

「投資の勉強ノート」をきっかけに、高橋ダンさんのファンが増え、また投資や金融に興味を持つ人が増えればと思います!

高橋ダンさんの詳しいプロフィールはこちらです。

株の回復が始まった? Stock Markets to Recover from Here? Dan Takahashi

短期的に見て、株価は少し上がる可能性がある

中期や長期で見ると初心者は取引をするのは控えるべきだが、短期的には回復の傾向がある

①ダウ先物が大きく下がったため、短期的な回復がある可能性がある

  • 期間を10年間、週足、500週足(10年間相当)の移動平均を見る
  • 直近の価格は、500週足の移動平均に対して9年ぶりに下に突き抜けた
  • これはアメリカの市場に大きな損失をもたらしていることを意味している
  • 大きな損失の後には、短期的な上昇で回復する可能性がある
  • 一方で、MACDは回復していないため、すぐに回復はしなさそう

②日経平均株価は大きく下がりすぎてはいないものの、回復の傾向にある

  • 期間を10年間、週足、500週足(10年間相当)の移動平均を見る
  • ダウ先物と比較して、まだ、直近の価格は、500週足の移動平均に対して下に近づいている
  • さらに下がり移動平均を突き抜けた後の大きな損失の後には、短期的な上昇で回復する可能性がある
  • MACDは、ダウ先物よりも日経平均の方が少し回復を示しているため、日経平均の方が上昇する可能性がある

③中国ではコロナウイルスの新規感染者数が減ってきており、回復の傾向にある

  • 中国はコロナウイルスの影響が最初にはじまった地域
  • アメリカや日本はここ1ヵ月間で30%近く下落しているが、中国では12%、香港では19%しか下がっていない
  • コロナウイルスは中国→日本→ヨーロッパ、アメリカと広がっているが、影響が広がる速さの違いで、中国は新規の感染人数が減ってきていることから落ち着いてきているのではないか(韓国も同様)
  • また、そもそも中国や韓国では景気後退が進んできており、10年の移動平均にすでに近づくように下がっていたので、今回のコロナウイルスの影響で大きくは下がらなかったのではないか

④アメリカの国際債券の価格が下がってきているため、株式が上がる可能性がある

  • アメリカの10年債はもともと、中央銀行が買っていることから金のように安全な商品として見られている
  • MACDの早い方の移動平均が下がりはじめている
  • 債券と株式とは、逆に相関する関係のため、安全な商品である債券が売られると、リスクのある株式が買われて株価が上がる傾向にある

⑤米ドルの上昇にあわせて、通常相関する日経平均も上昇する可能性がある

  • 米ドル円は、1ドル101円まで下落していたが110円まで回復している
  • 10年の移動平均線に触れて、跳ね返っている
  • 米ドルはMACDを見ると、回復してきている
  • 米ドルが回復している理由は、現状まだ世界の基軸通貨である米ドルが不足しているためではないか
  • 米ドルと日経平均は相関関係があるため、米ドルの上昇にあわせて日経平均が上昇する可能性がある
  • 米ドル不足が解消して、市場に現金が増えてくると1ドルは110円あたりで落ち着くのではないか

⑥VIX(ボラティリティ)が落ち着いてきているため、現金を確保した投資家が積極的に動く可能性がある

  • アメリカでは、VIXの指標を見ることが多い
  • ボラティリティの方が、株式よりも先に動くことがある。特にボラティリティの先物
  • VIXは変動の指数、ボラティリティが上がると上昇するため恐怖指数とも呼ばれる
  • VIXは1ヵ月間で80まで上がっており、短期間で急速に上がっている(リーマンショックの際は3ヵ月間で90まで上がった
  • MACDを見ると、早い移動平均線は遅い移動平均線を抜かしていないが、すでに下がりはじめているため、ボラティリティが下がり相場が安定すると、株式に投資する資金が増えてくる
  • 通常は日経平均が下がると円高になるが、現在は現金不足でボラティリティが高いため相関が反転してしまっている
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ABOUT US
弦本 卓也
1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。