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読書ノート『お金の真理』

与沢翼さんの新作ということで、さっそく予約注文をして読んでみました。

コロナショックへの言及など、タイムリーな内容を盛り込みつつも、普段からお金や人生に関して考え尽くしている様子がうかがえる、与沢翼さんの哲学がふんだんに盛り込まれている1冊でした。

お金の真理(読書ノート)

お金の真理

  • 生きている以上あらゆるリスクをゼロにすることはできない
  • しかし、リスクを予測して下げることは可能
  • 欲望には再現がない。高級車や高級時計、贅沢品は無駄なもの心とお金が破綻する麻薬やギャンブルと同様で、さらに新しい刺激を求めて身を滅ぼしてしまうもの
  • テレビやインターネット上などでお金を使って派手に見せるのはマーケティングとして経済合理性がある
  • 実際には高い買い物のように見せているが、不動産を買うのは有効な投資であり、無駄なコストをかけずに目立つ方法となっている
  • お金を稼ぎつづけることは難しい。一度つくったあとに守り増やしつづけることは大変
  • 自分が正しいと思い込み、それ以上の努力や成長をしなくなる(自己正当化バイアス)
  • 高級マンションや高級車は、高級なものを一時的に借りている状態であるにもかかわらず所有した気になってしまうもの(ローンを組む場合も、途中で売却する場合も手元に残らない)
  • 同様に、創業者ではない大手企業で出世していることも、一時的に肩書を借りているだけ
  • お金を見下さずに、謙虚になり大事に扱うこと
  • 過去の失敗を振り返る。過去の判断が正しかったかどうかについても追跡して振り返る
  • 状況が悪くなったらすぐに隠さずに公開する隠すとあとからそれ以上の損失が出てしまう
  • 公開し世間の目があることで自分にプレッシャーをかけられる
  • 目に見える評価をほしがらない。本当の自分への評価は本人がいないところでされているもの
  • 事実を直視し、悲劇にも向き合うことが、その後の飛躍につながる
  • 投資結果に対して最終的に自分で責任を取ると思い切る
  • 深く考えずにその場の思いつきで投資してはいけない
  • 従業員を雇わない、ステークホルダーがいない状態でいる。人間関係はリスクになる。組織ではなく個人のほうが動きやすい
  • コロナショックのような暴落のときには、世の中にとっても個人にとっても、本当に大事なものを見極めるとき
  • 短期的な快楽や欲望の暴走よりも長期的な価値を考えるべき
  • 必要十分で満足すること、断捨離すること
  • 自分ができないことをだれかの責任にしない、国や会社のせいにしない
  • 自分の環境が悪いのであれば、それは自分が悪いからイライラせずに、うまく付き合っていく
  • 争いは利益を生まず時間の無駄になる
  • 文句を言うぐらいならまずは自分が何者かになるほうが先
  • 楽観せず、現実を直視する。緩やかな悪化に事前から気づくリスク時には現金が強くなるため、ピンチに備えて貯蓄をしておく
  • 年収や資産よりも、純資産(資産から負債を引いたもの)が大事
  • 年収ではなく、手取りからさらに生活コストを除いた可処分所得がいくらになるかが大事(企業では売上ではなく純利益が大事)市場でのお金の流通総額は変わらない。市場が縮小した分は、必ず別の市場の拡大に向かって流れている
  • 節約しすぎない、住と食は大事。住居費用、インターネット代、交際費、教材費などは心が満たされるなかで最低限度の支出をする
  • 自宅は、住宅ローンを銀行に払い、身動きが取りづらく、値下がりした物件が手元に残るのでいいお金の使い方ではない
  • フィリピンのSRRV、マレーシアのMM2H、タイのアルティメットプリビレッジ、ドバイのインベスタービザで居住場所のリスクを分散しておく
  • 車はタクシーかレンタカーがよい
  • 同じビジネスモデルが名前を変えて流行にみせて近づいてきている(情報商材→note、援助交際→パパ活、リース→サブスクリプション)
  • 資産運用では特に、会社名や専門家やに頼らず、自分で理解して運用できるようにする
  • 「儲かる」「当たる」と期待しない。挑戦から得られる経験や学びにも十分な価値がある。挑戦しないとリターンはないので、薄く勝てればいいやという気概でいる
  • 行列ができたところには行かない(すでに加熱していて、加熱が加熱を呼んでいるだけの状態)
  • 法人をつくることで節税をするかたちから入る。起業することで箱ができると、自然と事業をやりたくなるもの。ホームページをつくるとマーケティングをしたくなる
  • 自分のビジネスのためになるかを意識するようになり、まわりの景色が変わる
  • 複数の収入を持っておくと、一つがだめになっても他方に頼ることができる。余裕ができることで、執着や依存をしなくてよくなる。相手に有利な取引をすることで取引自体を長くして薄くても最終的に利益を上げることができる
  • 会社員の場合には、いきなり起業ではなく、まずは副業からはじめるのがよい
  • 人はそれぞれ異なり、タイミングも異なるため、成功しただれかと同じことをすれば成功するとはかぎらない
  • 人の数だけ成功の仕方がある。自分にあった自分なりの方法で成功していくもの
  • すぐにテーマを変えるのではなく、自分の中の軸からアレンジしてじっくりと腰を据えてやってみる
  • 起業とはなにもないところから生み出していくもの。自分の力でなく、助成金や補助金に頼ることはいい起業とはいえない
  • 考えるよりも先に行動して、結果が出てからあらためて考えるのがよい
  • 個人企業の場合には、メディアと商品があればものを売ってビジネスができる
  • 人間は、お金がないと工夫ができるはずなのに、お金があると使ってしまうもの
  • 世の中の課題は知恵やアイデアがあれば、お金がなくても解決できるものが多い
  • 天引きして貯金する。入ってきたお金はないものにしておく
  • 勤めていた会社の人脈やブランドをそのまま引き継ぐのではなく、新しい場所で起業するのがしがらみがなくてよい
  • 時間とお金に余裕がないと、自己都合での取引で損失を被ることが多い。永久に保有するつもりで株を買えば、どのタイミングでどれだけ下がっても回復するまで持ちつづけることができる
  • 貯金ばかりで人生を無駄にするのも意味がない
  • 勝負をしかけられるようにまとまった軍資金を貯める
  • 必要最低限のミニマルな生活をする娯楽などで無駄な時間をすごさない
  • 賃料の安い部屋に引っ越す
  • 10万円の収入UPは課税されて6万円になるが、10万円のコスト削減はそのまま利益になる
  • 収入が増えても生活レベルを上げない
  • 再投資する
  • 利回りによるインカムゲイン(配当収入)で増やしていくのは、資産が増えてから行うべき。それまではビジネスによる収入や短期間のキャピタルゲイン(売却収入)で増やすのがよい
  • ビジネスの基本は安く買って高く売ること供給がしぼられた独占的な状態をつくること
  • 高額のお金は現金で見ずに数字としてみる。そうすると感情を入れずゲームの数字のように見ることができ、使えないお金となり、執着しなくてよくなる
  • ネガティブなときにはポジティブに考える、ポジティブなときにはネガティブに考える。最悪の事態を考えておく
  • 人に委託する投資は時間とお金を無駄にする。自前で運用するのがよい
  • まずは小さくはじめてみる。小さくはじめるためのコストは大きなリターンを得るための必要コスト
  • 小さな成功を喜ぶ、楽しむ
  • 直接的にお金は増えなくても、日常に興味をもって、問いをもち考えつづける時間をとる
  • あえてお金を稼がずに考えつづける時期をつくってもよい
  • 家を貸す側、株券を発行する側にまわる
  • 自分がやることが楽しく、課題から逃げずに挑戦できて、喜びや希望を感じつづけられれば幸せ
  • 足るを知ること。慢心しないこと。得意分野だからと油断しないこと
  • 投資をするときは、そのお金がなくなっても後悔しないと思えるものに投資する
  • ちりも積もれば山となる。小さな収入、小さな支出、小さな損失にこだわる
  • 完全なものなどない、誤りをゆるす自分の軸も大事だが、世をみて修正していくことも大事
  • SNSの短期的で浅い情報に振り回されない
  • 自由な環境で自ら失敗して学び、努力する習慣を身につけることが大事
  • 富を生み出している元を探す(株式であれば創業者、不動産であればタダ同然の土地など)
  • 自分自身に関するお金は1円でもこだわり、まわりのためのお金は気前よく使う
  • 成功と失敗は紙一重、最後まで自分を信じきれるかどうか
  • 読書などで知識を入れるだけでなく、行動し経験して身をもって深く学ぶループを回すことが大事

お金の真理

与沢翼さんについてさらに学ぶには

なお、与沢翼さんの『ブチ抜く力』の読書ノートは、以下にまとめています。

また、与沢翼さんから学ぶ「資産家」になるための4つのステップについては、以下にまとめています。

もしよろしければ、あわせて参考にしてみてください!

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ABOUT US
弦本 卓也
1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。