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恐怖指数(VIX)という選択肢

先日、リクルートの大家さんの集まりで、「恐怖指数(VIX)」という選択肢を教えてもらったので、紹介します!

国際的に、米中の貿易摩擦やドイツ銀行の経営悪化、トルコの歴史的なリラ安など、経済的な金融不安が高まってきています。

一方で、国内でもアベノミクス相場が落ち着き、日経平均株価や不動産価格が高止まりするなど、先行きが不安定になってきています。

そのようななかで、バブル崩壊や金融危機のリスクに向けた対策として、「恐怖指数(VIX)」を紹介します。

恐怖指数(VIX)とは

恐怖指数とは、相場の先行の不透明感を表した指数です。シカゴのオプション取引所(CBOE)が、S&P500のオプション取引のボラティリティをもとに計算し公表している指数で、通常は10~20の間を推移すると言われています。

ただし、これまでさまざまな金融不安があるごとに、40~60程度の高値を記録しています。

(出典)TradingView ※グラフのみ

恐怖指数(VIX)の特徴としては、イベントの発生前から発生の瞬間までに、不安が高まるときに急騰し、イベントが確定し落ち着くと急落する特徴があるようです。

そのため、相場の下落時に利益を出すためには、すぐに手仕舞う必要があります。あらかじめ売値を指定して注文しておくのがいいでしょう。

恐怖指数(VIX)以外にも、相場の下落に賭ける投資としては、インバース、ショートインデックスと呼ばれる指標も参考になります。

日経平均株価に特化したものには、日経ボラティリティインデックス(VI)や日経ダブルインバースなどがあります。日経ダブルインバースは、日経平均が下落した際に、その2倍の利益が出るという指標です。

個人的には、経済が成長しないことに賭けることには抵抗感があり、現金を持っておくか、金や仮想通貨を買うのがいいと思っていましたが、恐怖指数という呼び名は、下落をイメージさせないので、これもまた興味深いなと思いました。

一方で、相場が急落した直後からは、恐怖指数(VIX)は下がる傾向があるので、その瞬間に売りから入るというのも面白いのではないかと思います。

国内では、ソフトバンクのビジョンファンドなどの影響により「金余りで投資先がない」という個人投資家や、「ここ数年はすべて現金にして手仕舞いをしている」という熟練の個人投資家もいます。

相場は10年でゆるやかに上昇し、1年ですみやかに下落するともいわれます。相場の上下はだれにも予想できないものですが、みなさまの投資の一助になれば幸いです。

不動産投資やお金、仮想通貨、事業売却に関するおすすめの本は、以下にもまとめがありますので、ご参考ください。

弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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