名古屋で100億円以上の個人資産をもち、会社経営をされている著者が書いた資産形成の1冊。スケールが大きすぎるため、遠い世界の話かと思いましたが、実際に読んでみると、世界と日本との比較や、長い時間軸で見る視点、お金にまつわる「隙間」の着眼点など、個人的に学びが多かったです。
世の中には、土地や建物を相続される地主さんもいると思いますが、そのような状況でなくても、正しい努力と勉強で、それ以上の成果を出すことができるのだとあらためて感じました。
今回は、書籍や筆者のブログを読んで、自分なりに要点をまとめてみました。
目次
『100万円を100億円にした「超」資産形成メソッド』読書ノート
日本で資産100億円を作る5つのステップ
- 融資と活用した不動産投資
- 法人を利用した合法的な節税
- 減価償却を利用した合法的な節税
- 海外ファンドでの運用
- 相続税を逃れて次の世代へ
①融資を活用した不動産投資
融資は住宅金融支援機構の1択
- 世界一低利の金利(0.8%~)
- 最大35年の長期固定金利
- 保証人、別担保の設定なし
※低コストで、満室になる1棟アパートまたはサービス付き高齢者向け住宅を建てる
- ハウスメーカーの建てる大量生産の低コスト住宅と戦うために、ハウスメーカーにはできないサイズの間取りや広さの部屋で差別化する(著者は建築会社を抱えていて、デベロッパーのような動きをしている)
- ローン完済の実績を作りさらに大きな金額を借りる
②法人を利用した合法的な節税
- 計画的な会社設立をして消費税をゼロに
- 「別会社」を3~4つ作って節税
- 「長期譲渡益税」を活用して、資産の「転売転売」を実施
③減価償却を利用した合法的な節税
※減価償却費とは、現金での出費を伴わない費用のこと。税務申告の際には経費として計上し、利益を減らせるため、税金が減る
- 計画的な建物資産の減価償却で所得税をゼロにする(木造で築22年後の償却済み物件は、4年償却可能、コンクリート造で47年償却済み物件は、9年償却可能)
- 減価償却をしやすいコンクリートで安く建てる
- アメリカ(ハワイ、テキサス)などの海外の不道産で、日本の税制で減価償却をする
(例)アメリカの築23年の木造住宅を2,000万円で買うと、毎年500万円の償却をおこない、4年で2,000万円を償却できる
④海外ファンドでの運用
- 日本は利率が低いため、海外ファンドで8%複利を実現
- スイスのプライベートバンクに口座を開く(ジュリアスベアー香港支店はAA格付け)
- 4ヶ国に分散投資して為替リスクを減らす
⑤相続税を逃れて次の世代へ
- 計画的な負の資産(借金)を持って相続税をゼロに
- 土地に建物を立てて固都税を6分の1に
- 建物評価額を建てた費用の1/2に
- 相続時の土地評価額を借地権、借家権で85%に
- 相続時の建物評価額を固定資産評価の70%に
- 民事信託の契約
- 家族仲良く
大切なのは知識と努力
身につけるべき知識のキーワード
- 不動産購入
- 建物購入
- 賃貸経営
- 節税計算
- 資産運用
- 経営全般
- 市場調査
- 設計開発
- 融資査定
- 事業提案
- 介護医療
- 管理借上
- リノベーション
日本の税制は世界的に見て高所得者に厳しい
そのため、日本と海外とで有利な税制を使い分ける
日本は最大67%(所得税+住民税は最高税率55%、社会保険料約10%と復興税2.1%)
(例)4,000万円の課税所得に対して手元に残るのは1,400万円
→海外は15%
日本は、相続税、贈与税が最高で55%
→海外は0%
土地のみ所有の場合は固都税(固定資産税と都市計画税をあわせた税金)が毎年土地評価額の1.7%
(例)60年間土地を持つと、その土地代を支払うのと同額(1.7%✕60=102%)
→海外は0%
日本は不動産の短期譲渡所得課税(39%)、長期譲渡所得課税(20%)
→海外は0%
日本は利子所得課税(20%)
→海外は0%
不動産投資で資産形成しよう
不動産投資の勉強をする方法
不動産投資には、専門的な知識とまとまったお金が必要です。しかし、細切れの時間でじっくりと、時間をかけて勉強をしたり、物件を探したりすることができます。まずは、不動産投資は書籍で勉強するのがおすすめです。
本書を出版したときのこだわりは、以下をご参考ください。
書籍の購入は、こちらからお願いします!
不動産投資の本を紹介してきましたが、一番大切なことは、読んで実際に行動することです。実践と勉強を繰り返すことで、知識がさらに深まり、よりよい物件と出合う確率があがることでしょう。
不動産投資の本を読むことは、不動産に興味をもった最初の勉強にもってこいの方法だと思います。
ぜひ、不動産投資の本を読んで、不動産投資での成功を目指しましょう!
不動産投資やお金、仮想通貨、事業売却に関するおすすめの本は、以下もご参考ください。