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ヨーロッパ周遊記(20100817ダブリン→パリ)

睡眠5:45→9:30。10:00のチェックアウトに、慌てて飛び起きて慌しくホステルを飛び出す。
自分にとっては新しいものに興味があるが、それ自体が新しいかどうかは問わないものかもしれない。

ダブリンに来て2軒目の宿には11:30に到着。
そこそこに離れていたけれども、歩いて1時間ほどで辿り着いた。

このホステルでは、11:00にチェックアウト、14:00にチェックインらしく、まだチェックインまでに時間があるので、フロントのお兄さんが、先に荷物を置かせてくれるという。
そしていきなり、玄関の暗証番号を教えてくれた。まだチェックインも名前も聞いていない相手に、ドアの暗証番号を教えるなんて、なんて物騒なんだろう。。。

ここで、やることを挙げてみる。
・やること
ライアンエアの予約表を印刷
充電
シャワー
パリのホステルを検索
パリで回る名所の決定
ハガキを購入、郵便局
観光スポットめぐり
昼寝
終バスで空港へ
空港からパリへ
ダブリン名所
ギネス

ビジネスをはじめるときに、流通経路の必要なビジネスはコストがかかるため、開始するのが難しそうだ。だからその分、参入後に後発に対して有利だと思うし、敷居を下げて一般市民にもできるように開放することのほうがビジネスになりそうだ。ギャザリングで大量商品(1人暮らしの1週間セットなど)の購入をまとめて配達するビジネス、福袋ビジネス、くじ引きビジネスなどのように。3Dで観光地を巡る、ウォキングやサイクリングのダイエット器具を作れば流行りそうだ。

朝食に昨日のフィッシュアンドチップスの残りを食べて、水を飲んで、荷物をまとめて12:00に再出発する。
今日も手ぶらで心地いい。

郵送のために、彼女の家の宛先をメモに書き写す。
ダブリン城、そして細長い針のようなポールを見る。

お土産物屋さんにはバーが併設されていて、お酒好きに売れそうなグッズがたくさんある。そこで、ウィスキー味のキャラメル1.99ユーロを購入。
そして、市内のツアーインフォメーションで、ハガキを2枚で1.20ユーロを購入する。

んで、13:00に郵便局にて切手2枚で1.64ユーロを購入して、彼女と弟に手紙を書く。

今日は晴れていて、日差しが強い。眩しくて太陽が見れない。日が出るとジリジリ日焼けしそうだ。風は冷たいけど陽は暖かい。


ダブリンの川は、テムズ川ほど汚くないな。

公園に入る。
ひなたぼっこをするのに、なんでみんな日焼けしてないんだろうか。
子供たちは笑顔ではしゃぎ回っている。子供が産まれたら毎日一緒に遊びたい。仕事の時間が半分で済むように今から準備しておかなきゃ。海外で起業してもいいわけだよね別に。

公園が近づく前に、スーパーマーケットで買い物をしよう。
グレープフルーツジュース2.59ユーロ、ギネス2.59ユーロを、それから何か食べたほうが良いと思ってパスタ肉サラダ3.59ユーロも購入する。さらに、21歳の女性向けのバースデーカードが売られていて、それが彼女が好みそうなレイアウトだったので、彼女への手紙として購入する。合計14.90ユーロだった。

なんで公園があって、なんで美術館があるのだろうか。公園は癒しのためで、博物館は歴史の展示、美術館は知的なたしなみのためなのだろうか。
公園や図書館の収入源は税金なんだよね。全国民での共有のために。
公園で昼ごはんを食べることにする。やっぱり黒ビールはギネスに限る。公園でビールは許されるのだろうか。もしも警察官が来て、「公園でビールを飲んだらだめだよ」と注意されたら、「え?知らなかったです。ギネスってビールだったんですか」なんて応えるジョークを考える。

15:00に公園から旅立つ。
他人のつけた評価なんて気にしない。自分の好きなものを、自分の価値基準で見つければいい。
通訳は優秀な通訳を雇えば済むわけだから、外国語を学ぶことは通訳以外の人には本質ではない。母国語を話してもらえると嬉しいのは真理だ。親近感が湧いて、その人と取引したくなる。その人の下で働きたいと思うようになる。
じゃあ、本質を勉強するというのは、何の勉強を指すのだろうか。ビジネスに限っていえば、経営の判断力、分析力の方が大事なのだろうか。
信頼できる人や企業って、なんなんだろうか。言動を正しくしてきた過去の信頼の積み重ねがあって、周りの評価が良い企業のことをいうのかな。

16:45にホステルに帰る。従業員がいないので勝手に入って荷物をまとめる。30分ぐらいしても一向に現れない。
洗面所ではお湯が出なかった。この宿もシャワーが使えないのかもしれない。

泊まるか泊まらないかも微妙な時間なので、まずはインターネットカフェで印刷を済ませようと思い立って、すべての荷物を持って17:15に再出発する。
近くの公園に腰掛けて、誰かに聞けるように、紙に用件を書き出しておく。
すると、「どうしてこんなところで一人でいるんだい」と、アイルランド人の大男が声を掛けてくれる。彼は長い名前で、省略してKというらしい。
「ここは子供たちの遊ぶところだぜ。サッカーでもするかい?」って誘われた。
そこで、チケットの予約表の印刷に困っていることを伝えると、「友達だろ」と言って、一緒に印刷に行ってくれることになった。

近所のインターネットカフェに入る。一人ではないので気が楽だ。
パソコンも全て日本語ではないので、苦戦するものの、Kが一緒に手伝ってくれる。助かった。
インターネットへの接続は1ユーロ1時間で、印刷に1.70ユーロだった。

彼の発音は訛りのある英語のようだった。ライクをロイクと言ったり、フライトをフロイトと言ったり、オーケイはオーカイだったりする。
そういうのって相手に合わせたほうがいいのかな。正しい発音で言い直すと、訂正されたような気になってしまうのだろうか。一方で、彼は俺がどんなに通じない幼稚な英語を使っても、呆れずに付き合ってくれる。

その後、近くのバーに行こうと誘われたので、ギネス2人で8ユーロをお礼におごる。
いとこが中国人らしく、母親に紹介したいと言われる。俺は日本人だって言ってるのに。
そう言って彼は母親に電話して、母親に30分以内に50ユーロを渡しに来てくれるように頼んでいる。
これからお金を渡しに来る母親と軽く話して、彼の家を少しだけ見させてくれるらしい。そして、夜からクラブでパーティーをするから来ないかと言われる。
なんて都合がいいんだろうか。これなら明日の早朝の飛行機の便まで、ホステルにいく必要もなく、上手く時間を潰せるし、現地人との良い交流になるだろう。
中国人の女の子も呼ぶらしい。俺、日本人なんだけど。さらに3時になったら空港まで車で送ってくれるらしい。

俺がデジカメでギネスの写真を撮ると、パソコンがいくらかとか、デジカメがいくらだったかと聞かれる。彼にはアップルの製品を1/3の値段で手に入れることのできる友人がいるらしい。流し売をするから、日本で売りさばいていいと言うのだ。
パーティでは、合法の何かをスモークしようと言われた。バックパッカーのたしなみはスモークなのを知らないのかって言って。
して、母親が持ってくる50ユーロのうち、いくら使いたいかと聞かれる。ただでさえ40ユーロのペナルティから救ってくれた上に、俺はお金を払わなくていいらしい。こんな上手い話があるのだろうか。

試しに「なんでそんなに優しくしてくれるの?」と聞いてみる。
親戚が死んだのが理由で中国人に良くしたいんだという。「アイムユアフレンド」だったり、日本に行ったらよくしてねっていうならまだしも、俺、日本人だし。。。

これは怪しい。俺は、心臓がバクバクしてきた。
彼に「ホステルのチェックアウトをしなきゃいけないから、行かなければ。やっぱり帰るよ」と伝えた。彼は「そんな、チェックアウトなんてしなくて大丈夫だ」と言う。もう一杯飲もうと言われたけど、飛行機にちゃんと乗れるように、これ以上は飲まないと応えた。

Kが母親に、何時に来るのか確認すると言って、電話をしはじめた。電波が悪くて裏門を出たところを見計らって、ギネスをきちんと飲み干して、表の門から早足で逃げ出す。時々後ろを振り返っても彼は追ってこなかった。一直線に走りに走った。そしてお酒がまわるのを抑える。

通行人の人に、空港に行けるバス停の場所を聞いてみたりなんかする。飛行機の印刷を手伝ってもらって、話し相手までしてもらったのに、突然帰ってしまって悪かったかなぁ。でも、都合がよすぎて怪しいと思ったんだよね。

通行人に教えてもらった、41番の黄色いバスに乗る。なにかあっても、もうここまでは追いかけてはこれないはずだ。

バス代は1.80ポンドだった。安すぎでしょ!同じ空港なのに、来たときと大違いだ。来たときの緑色のバスは1時間20分は、夜行だったからなのかなぁ。
しかも30分で着いた。

到着のロビーに着いた。
昨日の経験から、空港は少なくとも0:00まで開いていることは知っているし、WiーFiも繋がる場所を知っているので、取りあえず一安心だ。
空港では、ニューヨークに行ったときにも夜明かしできたし、朝の6:00にも発着便があるぐらいだから、恐らく空港は24時間営業なんだろうな。
最適な寝床を求めてうろうろしていたときに、寝袋を敷いて夜を明かそうとしているカップルも見えた。

取りあえず、店が閉まる前に夜ご飯を食べておこう。ということで、フランスパンにハムとトマトを挟んだものを5.50ユーロで購入する。レンジでチンしてもらったので、温かいパンだ。スモークされたハムが美味しい。

ちょっと嫌な反応をされた気がするけど、どうにか50ユーロ札を消費できた。
細かいお金が底をつかないうちに、比較的不正をしなさそうな公共の場で崩してもらって、レシートをもらうようにする。

食後にお菓子を買おうと思い立って、他のお店にポテトチップスとチョコレートを買いに歩く。3.80ユーロほどだった。

またしても50ユーロ札を崩しておく。
ポテトチップスには、ソルトアンドビネガー味もあった。フィッシュアンドチップスにも通じて、ここの人たちの好きな味なのだろう。
チーズアンドオニオンのポテトは、食べはじめはオニオンがきついかな、と思ったけれども、病み付きになる味だったのでサクッと食べてしまった。
チョコレートはパッケージほど整ったボタンの形ではなかったし、砂糖と水で作ったような味がした。

ネットの繋がるベンチに腰掛けて、彼女と母親にメールをする。
そして、荷物をまとめて鍵をする。持ってきた荷物のうちで、トイレットペーパーと帽子は要らなかったかも知れない。
メールをチェックすると、リクルートからメールが来ていた。内定式が10/1にあるという。やっべ、忘れてた。10/14に帰るんじゃいけないよな。帰りの飛行機はとってしまっていたのだ。

やること
・飛行機でダブリン→パリへ
・風呂、ひげそり、歯磨き
・充電
・パリの宿
・昼寝
・ユーレイルのバリデーション
・ユーレイルの使い方
・帰りのフライトを9/30に変更できるかをスカイゲートへ問い合わせる
・パリの周り方
・パリの次の予定
・日記まとめ
・レシートまとめ
・パリ2日目の宿の予約

睡眠22:00→2:00、20分おきにアナウンスや人の気配で起きる。そのため、時間が経つのを非常に遅く感じる。

トイレでお湯が出る。こりゃ下手なホステルよりも良いわなぁ。
2日間お風呂に入っていない。まだお風呂に入りたいという衝動にはならないけれども。
今のうちに、空港で身嗜みと宿の手配を済ませてしまう。

8番の列のところに、予約のオンライン手続きをしに行く。また罰金にされたら洒落にならない。
行列で、他の人が持っている印刷表を見て、悟りの境地へと変わる。まわりはみんな2次元のバーコードがあるのだ。印刷は正しいものではなかったのだ。
またしても40ユーロのペナルティだと言われる。もはやがっかりはしなかった。それよりも、ペナルティを払えば乗せてもらえることを知っていたからだ。

人は目の前のわかりやすいことにはこだわって、気にかけてしまいがちなのに、漠然としたことや、一見自分に関係の無さそうなことには無頓着なんだな。

ペナルティーを支払って、チケットを発券してもらう。
110番ゲートの椅子に腰掛けて、華麗にも4:45→5:30を眠る。空のうっすら空けはじめた5:45に搭乗開始だ。
ただ待つだけの人生、他人の命令を待つだけの人生は面白くない。自分から動くことが重要だ。
やるべきこともたくさんある。はやく宿についてシャワーを浴びて横になりたい。内定者メンバーにNew RINGのメールをしなくちゃ。
空港では液体の持ち込みを禁止している。アミューズメントパークやカラオケでは飲食物の持ち込み禁止は飲食代の利益のためだと思うけれども、空港は液体が可燃性のものだと危ないので、禁止するんだろうな。

昼ぐらいまで足の豆が本格的に痛くて歩き方がおかしかったけど、かなり慣れてきた。

時間通りに飛行機が飛び立つ。飛行機のなかでは、ビバルディの春が流れていた。粋な心意気だ。
機内ではフランス語が飛び交う。アジア人はいなさそうだ。
2時間の睡眠をとる。離陸の前に寝て、着陸の前に起きた。ダブリンでただ座って寝て起きたら、パリだったんだ。
着陸する機内からフランスを見下ろす。窓からは継ぎ接ぎのように、色の異なる畑が広がっていた。複数の作物を育てているのかな。

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ABOUT US
弦本 卓也
1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。