睡眠は3:15→3:30、4:00→5:00、5:15→5:45、6:00→6:30、6:45→7:00だ。
文字通り何度も目覚める。時間がゆっくり進む。ひとり思いに耽り、心は充実した気持ちだが、寝た気がしない。
7:00に起床。はじめての野宿はひとまず成功だ。明け方のピサの斜塔を眺めて、昨日追い出された敷地を見て、違うルートから駅まで引き返す。
フィレンツェでまたWi-Fiの電波を探さないと。。。
朝8時の気温は22度だ。
9:01にフィレンツェ行きの電車に乗って、電車の中で着替えたり、昨夜買ったパイを食べたりなんかする。イタリアの都市の駅は、どこも似たような景色だ。列車は10:20に到着した。
駅を出る前に、先にチケットを買っておく。フィレンツェを14:10発、ローマに15:45着のチケットにする。10ユーロだ。
地図の道幅よりも、人通りの多さから、メインの道だろうと勘案して、道を選んで進む。
と、ふと目の前に、文理中学校の制服が飛び込んでくるではないか。咄嗟に、「西武文理ですか?」と、先頭にいたツアリストの人に声を掛ける。
文理中学校の修学旅行生たちが、何この人という雰囲気を醸し出すので、「卒業生です」というと、わーきゃー言われる。
記念に、修学旅行生と集合写真を撮って、引率の男の先生と、何期生かなどという話をする。
すると、背後から、「私、この人知ってる。」と、荻津先生が現れた。
相変わらずの反応で面白い。こんな奇跡はないと、記念に写真を撮る。駅のトイレでヒゲでも剃っておけばよかったかな。
しばらくの間、興奮が冷めやまなかった。現実に引き戻されてしまったような気がした。さっきまでの放浪生活とのギャップがすごい。取りあえずツイートをしておく。
ドーモを見るも、そわそわして落ち着かない。
落ち着きを取り戻しながら、日本で彼女に頼まれていたベッキオ橋を探すことにする。
で、やっとのことで場所を見つけて南京錠を掛ける。
飲み物やさんで1.20ユーロで水を購入する。
落ち着いてドーモを見て、沖縄の国際通りのような市場に入る。そしてピザ2枚で4ユーロを食べる。
本場のチーズと香辛料が美味しい。肉とシーフードの2種類を食べる。
駅の地下で、列車に向けてポテトチップス0.65ユーロと、水1ユーロを購入する。
いよいよ列車だ。列車は噂のユーロスターだ。14:10に発車する。そして睡眠を14:30→15:30でとり、1時間ほど寝て15:45に到着する。
駅に着くと、Wi-Fiに繋がる。そこで、落ち着いて宿の手配、ツイッターの返事、彼女と母親にメールをする。そしてしばらくゆっくりして、17:00に動き出す。
メインストリートらしきを歩く。ローマ、めちゃめちゃスゴい。町全体が美術館だ。
まずは宿を目指すことにする。
香草、ワイン、チーズの香りが気になる。味利きができるようになりたい。
宿に着く。ここは合計で13.90ユーロだ。意外と遠いけれども、歩けないというほどの距離ではない。宿で教えてもらったランドリーは閉まっていた。そのため、今度はその足で今夜の夜食を求めて買い物に行くことに。閉店間際だった。助かった。
宿の玄関で日本人がいたので声をかける。彼は山本といい、立命館の二回生らしい。
夕飯を食べて、コーヒーを飲んで、パソコンで調べて、シャワーを浴びる。シャワー室も寝室も共有だけど、女性が多いので少し気を使わなければいけない。
ここは、朝ご飯はないらしい。パソコンでじっくり調べると、明日の宿は、ヴェネチアの宿は高い、ローマの他の宿は高く悪評も高い。よし、明日は連泊させてもらおう。おやすみなさい。