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出版セミナーで学ぶ書籍出版の流れ

超ど素人がはじめる不動産投資』を出版するにあたり、いくつか無料の出版セミナーを受講しました。
今回は、出版セミナーで共通して話されていた個人が自分の情報を「売る」方法について共有させていただきます。

実際に出版までにいたったストーリーは以下をご参考ください。

目次

出版までの流れ

出版後までの7つのステップ

書籍の出版では、主に以下の7つのステップで進んでいきます。
今回は、それぞれの工程でおこなったことを紹介します。

  1. 企画(出版形式、タイトル案、目次構成案、サンプル文章)
  2. 契約(権利の確認、印税率、負担費用、契約書の締結)
  3. 執筆
  4. 入稿(図版やグラフの作成、文字表記の統一)
  5. 校正(内容の最終確認)
  6. 刊行(内容紹介、サイトプロフィールの更新)
  7. 出版後(プロモーション)

①企画

企画段階では、編集者と2回ほど打ち合わせをして、構成案を作ります。構成案に必要なものは、タイトル・サブタイトル、著者のプロフィール、印税、読者のターゲット、発売時期、目次構成案、発売後のセミナー情報などです。企画書はA4サイズで10枚ほどでつくられます。

編集者は、構成案をもとに週に一度の企画会議で編集長(40歳〜50歳ぐらい)にプレゼンをします。

②契約

契約の際には、契約書を結ぶのが一般的です。しかし出版社は慣例で、実際に契約書を結ぶのは、書籍の出版のタイミングになることもあるようです。トラブルにならないように、事前に契約内容を確認します。

なお、権利の取り扱いには、注意が必要です。とくに気にするべき点は、自分の本を引用または流用して、二次利用をすることができるかについてです。

一般的には、権利に関しては、文章は個人、図版は出版社につくようです。

③執筆

ビジネス書などの場合には、自分で執筆をおこない文章を書くケースが多いです。ふだんから文章を書きなれているブロガーでも、半年〜8ヵ月はかかるといわれています。

一方、読み物系の本の場合は、取材ライターが来て、インタビューにこたえることで口述で執筆する場合もあります。この場合は、2時間の取材を8回程度おこない、合計で16時間ほどの取材で本を書きあげます。およそ2ヵ月ほどをかけて文字起こしをおこない、200ページほどの書籍になります。

なお、取材ライターを依頼する場合には50万円ほど費用が発生する場合があります。この場合は、印税でもらう分のお金がなくなることも少なくないようです。

有名人や大企業の経営者などが書籍を出版する場合は、ゴーストライターがいる場合もあります。また、イラストや図解を取り入れることで、販売冊数が増える場合もあります。その場合、イラストや図で解説するときに、専門のイラストレーターに依頼をすると、1%~2%分の印税が減る場合があります。

④入稿

編集者がWord形式でシステムに入稿をします。メリハリをつけるために装飾をつけることがあります。

⑤校正

デザインのなかに文章をあてて文字の校正をします。3人ほどの外部校正のチェックをおこない、文章の内容に相違がないか、事実確認をおこないます。

⑥刊行

データを印刷所に送り、実際に印刷をします。オフセット印刷のため、一度印刷をすると修正ができません。そのため、発売の3週間前には修正ができない状態になります。

⑦出版後

著者は出版をしてからも、動くことが大切です。書籍編集者から雑誌の編集者を紹介してもらい、記事を寄稿したり、テレビ(深夜番組)や雑誌に出たりします。

出版後、1ヵ月間はメディアで露出をしていきたいです。また、出版をしたら出版セミナーを開催するのがおすすめです。セミナーでは、参加費に書籍代も含めるのが一般的です。著者は100冊単位で、売値の約80%の金額で買うことができるようです。

弦本の出版ストーリー

弦本が実際に出版した際の出版企画書はこちらもご参考ください!

実際に出版までにいたった紆余曲折のストーリーは、以下にもまとめています。

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ABOUT US
弦本 卓也
1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。