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『プロハ夢手帳』Action Tips①朝活に行ってみよう!

楽しいことを見つけるためには、まず自分の興味のあるテーマを見つけることが大切。そのためのきっかけとして手軽にはじめられるのが、「朝活」と呼ばれる小規模のイベント。
じつはたくさんの朝活イベントが都内を中心に毎日のように開催されていて、自分の興味にあったイベントを探すことができる。
ここでは、朝活を3年以上主催しながら、朝活を広める活動もおこなっている川西さんに、朝活の基本を教えてもらおう。

目次

朝活に行ってみよう!

案内人:川西 克典さん

会社員のかたわら、朝活を主催。

Q:主催者としてはどれくらい活動していますか?

定期的に開催しているのは「ええやん!朝活」というもので、月二回休日の朝に読書会形式でオススメの本を紹介し合う会です。もうかれこれ4年目になり、85回の開催実績があります。始めたきっかけは、自分の読書不足でした。自分自身が全く本を読まないダメ社会人の典型で、社会人になって本を読めという話をよく聞くようになって、自分で主催すれば毎回本を読んでいかないといけないという自分へのプレッシャーになって習慣をつけられるかなと思いました。定期的にこういった会を開催して自分の本を読むペースを作ろうとしたのがそもそものきっかけですね。

Q:イベントを主催するときは、どういったことを大事にしていますか?

「そこから何かが始まること」です。スタートの最初の一歩、起点となるような朝活がいいと考えています。例えば朝にはそもそも始まりのイメージがあるし、全く読んだことも見たこともなかった新しい本との出会いや、普通に会社員をやっているだけじゃ絶対会えない人との出会いがあります。そしてそれによって自分自身も変わっていくから新しい自分への最初の一歩にもなります。4年やっていますが、知らないことをまだまだ発見しますし、本ってすごいなと思います。より多くの人に読書会をしてもらいたい気持ちがあるので、色んな人が参加してくれて朝活自体が広がっていけばいいと思っています。

TIPS.1 朝活について知ろう!

Q:そもそも、朝活とはどういうものですか?

もともとの朝活の興りと言われているのは、2008年ごろに起業志向の高いビジネスマンが朝の出社前に集まって開いていた勉強会です。このため朝活に対し、堅いイメージを持たれている面もあるかもしれません。そこから朝活も多様な進歩を遂げ、単に朝の時間に活動していればなんでも朝活にしよう、と考えられるようになりました。例えば皆でランニングしたり、ヨガを習ったり、単にカフェでフリートークするものもあります。また僕がやっている読書会みたいに、本をお互いに紹介し合うものもあります。

Q:朝活は東京が中心ですか?

東京は人口が多いため、朝活をやっている数も東京が多いといえます。それ以外にも関西や名古屋など、地方圏や地方都市でもやっている方はいらっしゃいますね。東京だと新宿や渋谷などが多いです。休日の朝ももちろんありますが、会社に行く前にやるほうが意欲も高いです。

Q:特に良いと思う朝活はありますか?

どんな朝活でも優れているところはありますが、そのなかでも僕がやっている読書会形式は一番いいと思っています。一人一冊、本を持ってきておすすめしあうのですが、こうすることで話題を必ず自分から提供できるからです。これがフリートーク形式だと、初対面でどうしても緊張して話せない人が出てきますから。

Q:読書会でいうなら、朝活以外でもあると思いますが、朝活で読書会をする意味やメリットはありますか?

朝活のメリットに、「より面白い人が来やすい」ということがあると思います。「朝活の競合他社は布団」とよく言われるのですが、究極的な二択で言えば、これは寝るか朝活に行くかの話だからですね。朝活に来る人は、睡眠時間を削ってまで来ているのです。言い換えると、単に寝て過ごすのではなくて、布団の魔力に打ち勝った人だけが来ているため、必然的に面白い人だけが来ているのですね。もう一つのメリットとして、朝活の後にその日の予定や会社出勤があるので、一日を長く有効活用できるということがあります。朝ギリギリまで寝て過ごすのではなく、朝活が終わってまだランチタイム前、という感じですから、一日の時間にお得感があります。また夜だと急に残業が生じますが、朝にはそれがないですね。

TIPS.2 朝活に参加してみよう!

Q:朝活の最初の一歩はどうやって選べばいいですか?

一番いいのは、朝活に行ったことのある周りの友人にオススメの会を聞くことです。友人がいない場合は、検索してみてください。「新宿 朝活 本」で検索したり、フェイスブックで探せばいいと思います。僕はフェイスブックでイベント検索したことが最初でした。フェイスブック以外に、イベント検索専門サイトもあります。「Peatix」や「Meetup」、「こくちーず」などにたくさんの朝活が掲載されています。

Q:検索するうえで、選び方はありますか?

定期的に、回数を重ねているかを見てください。一年以上やっていたりとか、100回近くやっているところは安心です。長く続いているならばある程度、人が何度も来ているということですから、内容も良いと考えられます。引き寄せるものが何かあるって話です。

Q:回数以外に、選び方のポイントはありますか?

参加人数がある程度多いほうが、安心感がありますね。初心者の場合、朝活の雰囲気をつかむのが重要ですから、最初は人数が多いほうがいいと思います。定員が少ないところだと、当日朝に数人キャンセルが出て主催者と二人きり、になる可能性もあります。参加者が多ければ、たくさんの人の話を聞いて、別のおすすめ朝活についても知ることができると思います。

Q:読書会に参加するために準備しておくことはありますか?

自分が持ってきた本の紹介をプレゼンするわけなので、紹介の仕方について整理をしておいたほうがいいですね。自分でもう一回読み返すことによって、より深く知識もつきます。僕の読書会ではプレゼンを聞いた後、全員に感想カードを書いてもらい、それを回収して発表者にフィードバックしています。本のプレゼンは未経験でしょうから、一度やったくらいではうまくいかないと思いますが、感想カードを見て何が伝わったかを知ることで、どこが人の心に刺さったかを振り返れるわけです。

Q:朝どうしても起きられない人はどうしたら良いですか?

朝どうしても起きられない人は、夜に読書会をやってもいいとは思います。夜活と名付けてた会でもいいですし、検索すれば休日昼のイベントもあります。

TIPS.3 朝活を主催してみよう!

Q:主催してみたいと思ったら最初に何をやればいいですか?

他の人の朝活に何回か行くうちに自分でもやってみたいという気持ちが芽生えました。やってみてわかりましたが、主催するのに必要なことは、特に何もないですね。ただし1点、開催の場所選びは重要ですね。あとは集客が最初は大変かと思うので、続ける気持ちが必要だと思います。

Q:イベントページはどうやって書くのですか?

イベントページは試行錯誤していかなくてはいけません。テーマ設定も大事です。僕の場合は、何でもいいから本を持ってきてくださいとしました。また、テーマをより細かく会ごとに設定することもあり、例えば「秋に関する本」と設定する場合もあります。

Q:朝活の参加者に対して、意識的にやってもらっていることはありますか?

「ワンリードワンアクション」をやってほしいと言っています。これは、一冊の本を読んだら一個だけ実行しようというものです。本の中に50個のルールが書いてあるとしたら、全部は無理でもそのうち1個だけやればそれでオッケー、とすることです。朝活を主催しはじめた頃から、朝活に参加したなら、他の人が紹介した本を読むなど、実際の行動を一個でもいいのでやってみましょうと伝えていました。

Q:主催者として、理想的な朝活とはなんだと思いますか?

全員が参加して良かったと思えるもので、その上で朝活を通して何か新しいものや行動が生み出されるというものです。逆に主催者目線で社会的に意味がなかった会ではだめで、誰かのためになったかはポイントだと思いますね。

Q:反対に、参加者側として、理想の朝活は何だと思いますか?

単純に、「布団の中で寝ているよりも良かったな」と感じられるものです。参加者も意識的に意義ある会にしようという思いを持ってくれると良いなと思います。

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弦本 卓也

1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。

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