【不動産投資本】超ど素人向けの図解とイラストが豊富な入門書
「不動産投資ってどういう仕組みで儲かるの?」
「数千万円のお金はどうやって借りるの?」
「アパートを買った後でお客さんはどうやって見つけるの?」「サラリーマンをしながらどうやって管理しているの?」
不動産投資をしていると、家族や友人、後輩などに、そんな超基本的な質問をされる場面がしばしば訪れるものだ。そして、その質問に答えることは、意外と難しかったりする。
「アパートは金の卵を産むニワトリのようなもの。毎月、家賃という卵を産んでくれるんだよ」などとざっくりとしたイメージは説明できたとしても、『金持ち父さん・貧乏父さん』を読んだことのない相手に、「リバレッジ」なんて言葉は通用しない。
そんなに複雑なことをやっているつもりはないのに、うまく伝えられないもどかしさに、「まだ不動産投資について何も知らない人のために、わかりやすく説明してくれる本か何か、あればいいのに…」と思った経験を持つ人も多いのではないだろうか。
そんな人たちにおすすめしたいのが、弦本卓也氏の著書『超ど素人がはじめる不動産投資』(翔泳社)。注目してほしいのは、この本が単なる「素人」ではなく、「超ど素人」向けに書かれている点だ。
パっと本を開くと、まず気付くのが文字の大きさとイラストの豊富さ。右ページに説明、左ページに図表やイラストを用いた具体例という構成は、専門的な内容をとっつきやすくしてくれている。
例えば、「ローンはいくら借りられるか?」の項目を見ると、右側にローンの仕組みの説明、左側に「金利と月々の返済額の例」という具合に、両方読むことで、「なるほど、こういうことなのか」と腹落ちできる仕組みだ。
また、買うまでの話だけでなく、買った後のリフォームや管理、貸すときや売るときの情報が網羅されている点も特徴といえる。
著者は、リクルート社の不動産メディア「スーモ」の運営に従事しながら、千代田区神保町に中古ビルを購入、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する「弦本ビル」に再生させた不動産投資家。
ルールブック的な内容に加え、「物件を紹介してほしければ自分の情報も公開すること」など、ところどころ、実践的な内容にも触れているのは、本業も副業も不動産にかかわる著書ならではといえるだろう。
巻末には「索引」も用意されており、「わからない言葉」を調べたいときに重宝しそう。もちろん、不動産投資を始めたいという超デビュタントが最初に読むのにも適した一冊といえるだろう(というか、本来はそういう目的で書かれた本である)
出版を記念してトークイベントを開催!
著者・弦本卓也氏を囲み、全国賃貸住宅新聞編集長の永井ゆかり氏、住まいとまちの解説者・中川寛子氏でこれまでの不動産投資を振り返り、問題点や新しい動きを踏まえたうえでこれからのあるべき不動産投資を再定義するトークイベントを開催します。注目すべき投資を行っている事例や狙い目エリアの解説などもある、これから投資を始めたい人、今後の投資をどうすべきか悩んでいる人にはお役に立つ内容です。終了後には懇親会も予定しています。
日時:2019年4月21日(日曜日)14時~17時
場所:東京都千代田区神田錦町3-11 弦本ビル2階
会費:5000円(懇親会含む)
引用: 健美家