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【第七章】自分の力を高める

目次

自分の力を高める

自分をコントロールする

過去と他人は変えられません。変えられるのは自分と未来だけです。

人のせいにせず、会社のせいにもせず、国の助成金や保証に頼らずに、自分で変化を起こします。

自分で責任を取る覚悟をもちます。やらないことを決め、やることに腹をくくります。

他人の目を気にせずに、自分で決断する癖をつけて、自分に原因があると考える癖をつけます。人と違うことを恐れずに、おこる変化を楽しみます。

変化というのは必ず訪れるものです。「諸行無常」という言葉があるように、常にものごとは変化をしつづけます。

変化があるからこそ楽しいし、違いが生まれることによって本質が浮かびあがってきます。成長して、以前よりできることが増えたと感じることも、喜びのひとつになります。

過去を振り返ってクヨクヨせずに、誰かのせいにして批判せずに、状況や運命のせいにせずに、自分で変えられる、自分と未来にフォーカスして、自分で変えていくことを選んでいくことが大切です。

自分の資産をコントロールする

自分にとって一番の資産は「時間」です。

まずは、自分の時間をコントロールします。人の時間はだれでも一日に24時間しかありません。また、一生の寿命も、ほとんど決まっています。

ただし、一日や一週間の過ごし方によって、時間あたりの濃密さが変わり、感じる時間は、長くも短くもなります。

自分にとって本当に大切なことに優先順位をつけて、重要な部分から着手して、より有意義なことに時間を使います。

段取り力を身につける

計画を上手に進捗させるために段取り力をつけます。

段取りは、タスク管理と優先順位を決めることの、大きく2つがあります。タスク管理では、毎日、1日の生活や仕事をはじめるときに、自分のタスクを書き出して、整理する時間をとることが、逆に一日の時間を無駄遣いしないコツです。

今日やること、明日やること、今週やることを書き出し、さらにこれから3ヵ月や、その先にやりたいことや、起こるだろうことに想像力を働かせます。未来の予定も入れることが大切です。

それをもとに、下準備や、関係者への依頼も早めにします。後続のタスクがあるものや、誰かにレビューしてもらわないといけないもの、後ろに待っている人がいる場合には、できるかぎり前倒しで進めます。

一番の理想は、締切という概念がない状態です。タスクが入ったときに、そのタスクにすぐに着手して、すぐにやってしまうか、ある程度大枠を作って、依頼主に一度レビューをしてもらいます。

自分でボールを持たずに、関係者の人にすぐに連携するのも大切で。もちろん、渡しっぱなしではなく、まわりのタスクまで把握をしておきます。まわりの稼働状況をイメージして、この人はここで今迷ってるんじゃないかなというのが想像できるようになると、スムーズに仕事ができます。

タスクを管理する

「忙しいことがかっこいい」、「スケジュール表が埋まっていないことが不安」という感情があるかもしれません。

しかし、スケジュール表の埋まり具合は、充実度とは異なります。予定が空いてるほど、戦略的に自分のやりたいことをするために、できるかぎりスケジュールを空けて、いつでも動けるようにしておきます。

隙間時間にやりたいことのリストを作っておいて、隙間時間ができたときには、意識してタスクに取り組みます。たとえば、外出先で時間ができたときに買いたいもののリストを作っておいて、空いた時間に買いに行くのは有効な時間の使い方です。

タスク表は、スケジュール表と別で管理する場合もありますが、個人的にはスケジュール表にタスクを記載して、一元管理しています。仕事もプライベートも1つのスケジュール表で管理すると非常に効率的です。

タスクの管理に時間をかけすぎるのも、本末転倒で非常にもったいないです。

タスクを進める

タスクは、優先順位をつけてすべての締切を守ります。とくに、関係者の多いタスクや、重要度と緊急度の高いタスクは優先順位が高いです。締切を守れないとわかったときには、関係者に早めに連絡をします。

一方で、タスクを進める効率は、自分の気分でやりたいことや、気分の乗ることのほうが楽しく、濃密で早いです。そのため、できるかぎり緊急のタスクは早めに消化しておきます。

学びつづける

変化の激しい、先の見えない世の中だからこそ、個人も組織も学びつづけることが求められています。学ぶことは成長しつづけることです。目的をもって学びます。

学ぶことを学ぶ

まずは、学ぶことの大切さや、学び方を学ぶことが大切です。

どんなことからも学ぶ

普段から人や物に興味をもつことが大事です。誰とでも、わけへだてなく接する、食わず嫌いしないということです。

好奇心を絶やさずに、どんな人や物事からでも学べます。誰もが先生です。好奇心のアンテナがあると、小さな変化に気づきます。

前提や常識を疑います。本質は何かを突き詰めます。視野を広げて、未来や過去、遠くの世界に置きかえて考えると、ひとつのものからでも、たくさんの次元で学べます。

たとえ失敗をしたとしても、そこからつぎにつながる学びがあれば、それは失敗でなく、成功までの過程です。

本当に無駄なことは、ほとんどのものではありません。無駄に見えるものでも、それが役に立つ可能性はあるし、あまり役に立たないこと自体も勉強になります。そういった広い心でかまえて、興味をもつことが大事だと思います。
どうしても、一緒にいてつまらない人もいるかもしれないです。しかし、興味をもって、自分にないものも吸収する姿勢でいると、学びはあるものです。

学ぶは、真似ぶ

いいものは真似して取り入れると効率的です。

また、アウトプットは、のちに横展開しやすいかたちを意識します。

情報を収集する

目的をもって情報収集をします。自分の頭で考えて、自分のものにする癖をつけます。

インプットするときは、アウトプットを意識してインプットしていきます。

世の中には「売りに出せない作品は作品ではない」という言葉もあるそうです。
実際に世の中に日の目を見ないような作品は、どんなにいいものを作っても作品とは呼べないという意味だそうです。

また、情報の収集では、たんに記憶することはあまり意味がありません。いまの時代、記憶するだけであれば、スマートフォンなどの機械が正確に覚えてくれます。検索をすれば何でも答えが出てくる時代だからこそ、自分で考えて、知識を「活かす」ことが大切です。

本を読む

本は、見識のある著者が時間をかけて考えを編集した、いわば情報の集積物です。

数多くの本を読むよりは、名著や良書とよばれる本を読むことをおすすめします。やはり、ベストセラーや名著は、そう呼ばれるゆえの価値があります。

メモをする

人は忘れる生き物です。忘れるという性質は人類にとって素晴らしい機能ですが、覚えておきたいことも忘れてしまうものです。

そのため、自分も忘れるものだという前提で、思い出す仕組みや習慣をつくることが大切です。

メモをしたり、それを読み返したり、予定表に定期的に入れることを、習慣づけます。そして、メモに覚えさせて脳の空きメモリを増やしたら、大切なことに集中します。

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ABOUT US
弦本 卓也
1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。