『ユダヤ人大富豪の教え』や『「幸せな小金持ち」になるための8つのステップ』などの著者としても有名な本田健さんの初期に書いた3冊の本をまとめた1冊。2017年にKindleで275円で売られたため購入したのですが、なかなか読む機会がなく、2020年1月に飛行機で長距離移動中に読んだ1冊です。
3冊の本には共通する内容が多くあったため、本書のコンセプトにあわせて1つのまとめにしてみました。
目次
幸せな小金持ちという生き方(読書ノート)
『「幸せな小金持ち」になるための8つのステップ』
幸せにな小金持ちとは
- お金と時間と心に余裕のある人のこと
- お金持ちであっても、心の余裕がなければ幸せにはならない
- 好きなことをする→知らないうちに多くの人を喜ばせる→お礼に喜びと感謝とお金をもらう→築き上げた財産でさらに社会に還元する
収入
- 資産1億円、年収3,000万円(自分の所有するビジネスから2,500万円、投資やその他の収入が500万円)
ライフスタイル
- 自分で自分のスケジュールを決められる
- 愛する人達との時間を最優先にして、限られた人生を思いのままに楽しむ
- 心から楽しいと思う時間を過ごす
哲学
- 明確な人生の哲学を持っている
- 人は何のために生きるのか?自分の人生は、自分の才能を開花させて、その結果をまわりの人と分かち合うこと
好奇心
- 好奇心が旺盛。新しいことを学ぶのが好き。あらゆることに興味をもつ
- 物事の本質や仕組みを知りたい
- 世界の動き、歴史、トレンド、投資について詳しい
好きになる力
- 好きなこととは、1日中やっていても飽きないこと、時間を忘れてワクワクできること
- 好きなことが人を成功に導く不思議な力があることを知っている。ワクワクしてエネルギッシュになる。新たな才能を呼び覚ます。次々と新しいアイデアが生まれる
- 自分の好きなことをビジネスにすることが必要
- どうせならやらされるのではなく、楽しくやる
- 自分がお金持ちになっても続けたい仕事だと思えることをする
- 偶然やハプニングを見逃さずに、シンクロニシティとして楽しむ
- 自分の小さい頃にすきだったことを思い出すか、毎日行っていることから見つけることができる
仕事への向き合い方
- 自分の好きなことを仕事にしている。愛すべきライフワークとしてビジネスをもっている
- なぜ今の仕事をしているのかを絶えず問い直している
- ビジネスのネタを10も20も持っている
- お金が基準で無理をしたり犠牲をつくるようなことはない
- ビジネスを拡大しすぎない(身の丈にあったサイズにする)
- ゲームで遊んでいるかのように楽しんでいる
- 同僚や取引先からも絶対的な信頼を勝ちえている
- 仕事からスキルやお金の流れ、人間関係などを学ぶ。給料をもらいながらも本来は授業料を払うべきだと思えるぐらいに学ぶ
ビジネスへの考え方
- 時代の流れを的確に読み解く
- 富はものから情報、心へと移っていることを知る
- 時代の流れに乗っている仕事をするほうが、自分の力以上に上手くいく可能性が上がる
- 儲かる仕組みとなるビジネスをつくる
- 経験があること、得意なこと、お金になること、好きなこと、ライフワークの重なる領域を仕事にする
- 会社員はどれだけ業績を上げてもみなで分配するため取り分は少なくなってしまう
- ビジネスをするのではなく、ビジネスを所有することが必要
- 自分がいなくてもまわるビジネスにする
仕組みの作り方
- ビジネスのオーナーは、仕組みと従業員に稼いでもらってお金を得る
- 投資家は、自分のお金でお金を得る
- 水の流れと同様に、はじめは大変だが作ると自動的に流れてくるようになる
人との向き合い方
- 人はひとりで生きていない。まわりに生かされている。傲慢になってはいけない
- どんなものでも大切にする。どんな人にでも心から接する
- 人を喜ばせることが好き
- 自分にもまわりにも惜しみなく与える(自分も満たして、そのうえで心から与える)
- 些細なことに対しても心から喜ぶ、感謝する
- 収入の10分の1を寄付する
- 自分から相手を好きになると、相手も好きになってくれる
引き寄せる力
- ワクワクしていると多くの人が集まってくる
- 大好きなことをやって、心から満足して、好きな人に囲まれて、お金を受け取る
- 好きなことを楽しそうにしている人と近くにいて、一緒にワクワクを感じたいもの。魅力に引き付けられてさらに人が集まってくる
ポジティブに
- 上手くいく人は必ずその前に悪いことが起こっている
- 頑張らない。自然体で楽しむ
お金の使い方
- お金を大切にする、お金について真剣に考える
- あまりお金を使わない
- 品質を見てコストパフォーマンスがよければお金を使う
- 生きたお金を使う。投資する
- 収入が増えても支出を増やさない
- 家族や友達、税務署や詐欺師、投資話や寄付の話などお金を狙うものから守る
お金の受け取り方
- だれかに価値あるものを分かち合ったときに、そのお礼として受け取るもの
- 罪悪感を感じずにお金を受け取ることが大事
- やってくるものを受け入れることはお金以外の人生全般でも大事
- 喜んで受け取ることが与えることにもなる
お金に対する意識
- お金には自然な流れで満ち引きがあることを知る
- 流れをせき止めるのではなく、上手く流すことでさらに大きくなる
- お金のIQ(収入を増やし、支出を減らし、守り、殖やすこと)とお金のEQ(気持ちよく受け取り、味わい、流れを信じて、分け合う)ことを両立させる
時間の使い方
- 時間を大切にする
- 時間はお金と違って貯められないため、よりよく使うしかない
- 他人でもできることはしない。自分にしかできないことや、楽しいことしかしない
- すぐにやる
- 成功していく人は、とりあえずできるところからやってみる
- すぐにやめる。無理をしない
時間に対する考え方
- 早くはじめたほうがたくさん積み立てられる
- 目の前の支出ではなく、長い目で見て考える
- 長期になればなるほど有利になる
幸せな小金持ちになる方法
- 自分にでもできると思うこと
- 自分の人生を変えたいと心から願うこと自分の人生に100%の責任をもつこと
- 選択肢のなかから一番よさそうなものを選ぶのではなく、自分で新しい選択肢をつくる
- リスクをとる(安定、安全を第一に求めない)
- 決断力と行動力がある
- 最終的には、飛び込む勇気が必要
- 人生やビジネスの経験が豊富なメンターを見つける。成功している人ではなく、一歩先の成功している人から学ぶ
- 人は普段付き合う人に大きく影響される。質の高い友人は大切な財産
- 必要なものと必要でないものをはっきりと見分ける
- 部屋を綺麗にしておく
- 人生の中での優先順位を定期的にチェックする
ビジネスの成功の10箇条
- 自分の好きな分野を選ぶ
- 何を提供して喜んでもらうのかを組み立てる
- ビジョン
- ポジショニング
- マーケティング(心理学を学ぶ。販売、購買心理学、行動心理学)
- セールス
- 儲かる仕組みづくり
- チームづくり
- 法務、税務
- キャッシュフロー
『お金のIQ、お金のEQ』
理想の状態
- いつでも富を生み出すことのできる知恵をもっている
- どんな状況でも感謝できる心の平安をもっている
- お金から自由になる
- 時間から自由になる
- 精神的に自由になる
お金とは
- お金は単なる紙と金属でできているもの
- 富や権力の象徴ではなく、愛や友情、感謝を示す道具
- 不安や問題を解決し、自由や快適さ、幸せを手に入れるためのもの
- お金には交換機能、蓄積機能、増殖機能がある
お金と向き合う
- どこからが最低限必要なお金の使い方で、どこからがそれ以上に必要なお金の使い方なのかを自分で考える(まわりに振り回されない)
- お金の問題だと思っていることも、じつは90%以上はお金ではなく家庭の問題や人生の不安、健康の問題をお金のせいにしているだけ
- 両親のお金に対する付き合い方をみつめなおす
- 幸せと豊かさは両立できる
- 自分の感情と冷静に向き合うことが大事
- ずるいことや悪いことをしてお金を手に入れると後ろめたい人生になってしまう
- お金を稼ぐときからすでに幸せになっているもの
- 入ってくるお金と出ていくお金を正確に把握する(銀行にも信用される)
- 入ってくるお金と出ていくお金に、心安らかに接する
お金を目的にしない
- お金のことが目的ではなく、自分の大好きなこと、やりたいこと、楽しいことに集中する。結果的にお金が入ってくるもの
過去を振り返る
- 現在や未来をみるために、過去を遡ることは未来を知る上で大切
- 未来を直視することで現在の人生を充実させることを考えることも大切。自分の人生には限りがあることを自覚する。老いて体が悪くなり死ぬもの
人を大事にする
- すべての人に対して家族のように接する
- お金持ちになっても、人を大事にしない人は思わぬところで足元をすくわれる
自分に投資する
- 目先のテクニックではなく、自分らしさを磨き自分の人間的な魅力を高めることが豊かさへの近道
- お金に執着するよりも、自分らしさを表現することや自分の感性を高めることに意識を向ける
- 純粋に大好きなことをやっているから、周囲から応援され、気がつけばお金が入っていく
- 自分の知識と労働力の掛け算で収入が入る
- 自分の大好きなことを見つけて、その分野のルールをマスターする
- 一見豊かな気分になるブランド品や高級車ではなく、真に自分を豊かにしてくれる不動産や株、自己投資をする
- 資産が少ないうちは、株式投資よりも先に自分に投資すること(人脈やビジネス)
無駄な消費を減らす
- 投資か消費かをみきわめる。税務的には経費になるような使い方で投資をする
- 無駄な消費をしないことがお金持ちへの最短コース。1万円を節約することは、税金を踏まえると1万円以上の価値になる
- 消費を投資にまわすことで、さらにリターンが得られるもの
- 大きな家や高級車、別荘、クルーザーなどは豊かにみえるだけで実際には豊かになれないもの。必要なときに借りるほうが効率的
- ファーストクラスに乗らずにビジネスクラスに乗る
無理をしない
- どんなにチャンスが来てもゆっくり拡大することが安定した成功の秘訣
- 社員数や年商の高さは、自分の人間的な価値とは異なる
- 一見して儲け話にみえるものは、最初に金持ちに行くため、お金に縁のない人のところにはこない
- しっかり自分を持つこと
- 忙しさよりも人生を楽しむ方を大切にする
- お金持ちを目指しても上には上がいてきりがないもの。自分のビジネスの方向性、訴訟、従業員同士のトラブル、税金などの心配事が出てくるもの
ビジネスと投資を学ぶ
- 賢い人は他人の失敗から学ぶ。普通の人は自分で失敗して学ぶ。愚かな人は同じ失敗を繰り返す
- サラリーマンと個人事業主が異なるように、ビジネスと投資は使うべき能力が異なる
- ビジネスで成功しても投資で成功するとはかぎらない
- 時代の流れを的確に読む
- リスクを計算しておく
- 最悪の事態にも準備しておく
- お金の流れを読む
- ビジネスや投資のスキルを磨く(ビジネス、投資、税務、法務、心理学、交渉能力)
- 一度ビジネスで成功できれば、同じことを繰り返して成功することができる
- 収入が増えても支出を増やさず、自分のライフワークやビジネスへの投資を増やす
足るを知る
- 自分はもうすでにたくさん受け取っていることを知る
- これまでの人生のなかで、好きなこととやりたくないことを書き出す
まわりと一緒に成功する
- まわりを儲けさせながら一緒に成長していく
- 幸せであることに感謝して心から味わう
- ノブリス・オブリージュや書生制度
分かち合う
- 所有権を主張するのではなく、自分のところに流れてくるようにする
- お金がたくさん入って、たくさん出ていく人は豊か
- 自分のものはすべての人が使っていいという態度でいる
- 才能を分かち合って報酬をも分かち合う
- 富の象徴に対してよりも、自分に続く人にチャンスを与えたり、人を幸せにすることにお金を使う
- 経済的にも精神的にも自由になり、仲間と一緒に人生を過ごすほうが楽しい
- お金を出すべきときと出さないべきときがある
ポジティブでいる
- 人生を楽しみ、ポジティブに、プラス思考でいる人と接する
- 偶然にしてはできすぎたこと(シンクロニティ)を大事にする。ふとしたご縁でも大切にする
- お金も時間も気にせず自分の好きなことに打ち込む
- 人格を磨き、大好きなことをする、お金の様々な仕組みをマスターする
本田健さんの理想
- 世界中の人達が自分らしくあることに意識を向けて、自分の好きなことをやっている世界をつくりたい
- お金に注意書きをしたい。「お金の稼ぎすぎ、貯めすぎ、使いすぎ、心配のしすぎには十分注意しましょう。お金は自分とまわりの人のために楽しく使わないと、あなたの健康に害を及ぼす可能性があります。」
『「ライフワーク」で豊かに生きる』
ライフワークとは
- 「お金をまったくもらえなくても楽しいからやる」と思えるぐらいの仕事
- 一生食べれるお金があっても楽しいのでやりたいこと
- 生まれ変わったとしてもやりたいこと
- どんなに辛い状況になってもやりたいこと
- 死ぬ間際でもやりたいこと
- 少しでも時間があればやってしまうこと
- まわりから、もっとやったらいいのにと言われること
- まわりの目を気にせずに打ち込めること
- ツキの波に乗ること
- 自分のやる気を駆り立てて頑張る、というのではなくただやりたいという気持ちで自然とやってしまうもの
ライフワークを見つけると得られるもの
- 心の平安
- 静かなワクワク
- サポートしてくれる理解者
- 素晴らしい人間関係
- 経済的な豊かさ
- 結果的にさらに成功する
- 自分の好きなことをやれば、やらされの労働から解放される
- 心の底から湧き出る情熱をもって自分らしさを表現している人は、まわりに分かち合うことができ、まわりにも計り知れない影響力をもつ
ライフワークをみつけるためには
- 最初のステップは、現在の自分を受け入れて新しい可能性を探ること
- ライフワークをみつけるためには、過去の生き方を振り返る必要がある
- 自分とはだれなのかを見いだす
- 動機が純粋な喜びでなければならない。恐れ、怒り、コントロールが動機ではいけない
- 散々贅沢をして遊んでみても、それほど長くは続かない。ワクワクすることをしつづけなければ幸せにはなれない
- 老後に思い出して楽しかったと思えることをする
コミュニケーション
- 尊敬されることには興味がない、共感してくれる仲間がまわりにいるほうが楽しい
- まわりから見ると使命感をもって生きているようにみえるが、本人はいたって呑気で淡々と好きなことをしているだけ
- 知り合うすべての人を心から応援したいと思うと、まわりもそれに答えてくれるもの
- 一方通行のものの見方で決めつけず、たくさんの視点から見ることが重要
本田健さんの書籍はこちらも参考にしてみてください。
お金に関するおすすめの本については、以下でも紹介しています。あわせてご覧ください!