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お金はありがとうを形にしたもの『未来は5マスで考える』(無料公開⑥)

目次

第4章 「お金」と「収益化」について考えよう

ワクワクするものにお金を使おう

ワクワクするものにお金を使うと、後から戻ってくる

この章では、あなたがやりたいことでお金を生み出すために大事なことや、収益化のコツについてお伝えします。

僕は自分への投資が最強だと思っています。そして、何かをはじめるときに一番大切にしているのは、「やってみたい」「経験したい」という気持ちです。目先の収支よりも、むしろ自分がワクワクすることに積極的にお金を使うようにしています。

するとどうなるかというと、そのワクワクがまわりにも伝わり、人やアイデアが集まり、気がつくとその先のビジネスにつながっていくのです。

本気だからこそ見える世界がある

コラム2で紹介した高専ベンチャーの活動でも、ビジネスが形になるまでは身銭を切って活動していました。

高専生の実力をはかるために、はじめに高専生たちを5名集めて都内で開発合宿を行ったのですが、彼らの交通費やウィークリーマンション代、食費などとして約20万円を負担しました。

しかしその結果、優秀で熱意や実力のある高専生が地方にたくさんいることを確信でき、都内のIT企業に紹介することで、お金をもらうビジネスへとつながりました。「身銭を切る」とはつまり、初期投資でもあるのです。

ワクワクの熱量はまわりの人を動かす

自分がワクワクすることに積極的にお金を使うと、真剣であることが周囲に伝わり、応援してもらいやすくなります。

たとえば弦本ビルを購入したときも、27歳の会社員が都心のビル1棟を買ったのですから「大丈夫か?」と思われても不思議ではありませんでした。入居者がなかなかみつからなくても当分は問題ないとふんではいましたが、僕自身も内心はドキドキでした。「このままでは数か月で破産か?」と冗談半分で話していたほどです。

しかし、ここまで大胆なお金の使い方をしたことで、ありがたいことに僕の取り組みを知った人たちが積極的に協力してくれました。そこまで本気なのかというのが伝わったのか、人から人へと情報が広がり、あっというまにすべての部屋が埋まったのです。

まとめ

●身銭を切ってもよいと思えるほどワクワクすることを探そう

●ワクワクの熱量は、自分だけでなくまわりを動かす力がある

経験することに価値がある

うまくいかないこともあって当たり前

「やってみたい」という思いを大事にしても、すべてがうまくいくとはかぎりません。思えば僕もたくさんの失敗をしてきました。

最初に起業をしたときからわからないことだらけでした。

どこへ相談するべきかわからず、検索して出てきた公証役場に行くと、「ここは起業の相談所ではありません」と驚かれました。

会社の1期目の決算のときも、手続きがわからず手ぶらで税務署に駆け込んだところ、受付の方に呆れられました。それでもなんとかヒントを教えてもらい、それを手がかりに乗り越えてきました。

新しいプロジェクトをはじめてからも、お客さんが集まらないこともしょっちゅうです。「これはいける」と開設したネットショップやサイトにアクセスがないこともしばしばです。

また、盛り上がってはじめたプロジェクトを消滅させたこともありました。ビジネスの進め方がわからず、期待して協力してくれた仲間に迷惑をかけたこともあります。

取引では事前に契約書を結ぶことを知らず、納品しても入金されず悔しい思いをしたことや、あてにしたお金が返ってこなかったこともありました。

本業と副業のピークが重なり忙殺され、心ない営業をしてしまったことや、取引先の担当者が事前に予算をとってくれたにもかかわらず、サービスを提供できなかったこともありました。

ここまでたくさんの事例を紹介しましたが、むしろ失敗のほうが多く、傷つけてしまった人や期待を裏切ってしまった人、疎遠になってしまった人も少なくありません。

失敗の経験を積んで成功確率を高めていこう

今思えば、もっとうまくできたことや避けて通れたこともたくさんありました。しかし、そのときはそれが精一杯で、失敗したからこそ今があるのだとも思います。すべてが無駄ではなく、経験になり、その後につながっているのです。

うまくいくかどうかは実際に行動してみないとわかりません。

だからこそ、少なくとも最初は自分の「やってみたい」という想いが大事です。気持ちがなければ行動を起こすこともできません。

行動し、たくさんの経験を積むことで成功確率が高まります。とはいえ、想いだけでプロジェクトを継続させることも難しいのが実情です。

やりがいとお金とをどう両立させるかは、自分らしいキャリアを実現するうえで重要なテーマです。

まとめ

●実際に行動し、経験を積むことで成功率が高まっていく

●最初は「やってみたい」気持ちが大事だが継続にはお金も必要

お金は「ありがとう」を形にしたもの

「お金をもらうことに抵抗がある」という悩み

会社からもらう給料に不満を言うのを聞く場面がありますが、一方で、本業以外の他者からお金をもらうことに抵抗がある人は、実は意外と多いものです。

「自分がやりたいことだから、お金をもらうのは悪い気がする」

「こんなことでお金をもらっていいのだろうか」

「なんだかお金が目的みたいで嫌だ」

と感じてしまうようです。

その気持ちはよくわかります。実際、僕も困っている相手から直接お金をもらうことは少ないです。

しかし、「やりたいこと」からはじめたプロジェクトを継続し、規模を大きくしていくためには、お金を生み出す道を確立するべきです。そのためにも、お金をもらうことを前向きにとらえることは重要です。

お金をもらえるのは価値を提供した証

お金は自分以外の誰かに価値を提供した結果として得られるものです。つまり、誰かからの「ありがとう」を形にしたものなのです。誰かに価値を提供した対価としてお金をもらうことは、決して悪いことでもみっともないことでもありません。

中途半端に無料にして質の悪いサービスを届けてしまうぐらいであれば、有料できちんとしたサービスを提供できたほうが相手も納得するはずです。

誰かに価値を提供し、喜ばれる。そして感謝の気持ちと一緒にお金を受けとる。それが世界中で循環しているのはすばらしいことだと思います。

「誰かのため」になることは収益化の可能性を秘めている

5マス式キャリアマップでは「誰かのため」と「自分のため」のマスをかけ合わせてキャリアの種をみつけました。すこし直接的な表現ですが、「誰かのため」とはすなわち「お金になりそう」なことでもあるのです。

つまり、あなたがみつけたキャリアの種には収益化できる可能性があるということなのです。

「やりたいことでお金をもらう」というと、自分が何かをしてあげた相手から直接お金をもらうことをイメージしがちです。しかし、企業や別の登場人物などの第三者を入れることで、収益化のめどをたてられることもあるのです。その方法を、次の項目で紹介していきます。

まとめ

●お金は「ありがとう」を形にしたもので世界中を循環している

●「誰かのため」になることは、お金になる可能性を秘めている

『未来は5マスで考える』書籍紹介

「一人ひとりの可能性をもっと世の中に!」をコンセプトに、副業で複数の事業を起業し、数万人と出会いキャリアを応援してきた筆者が提唱する「5マス式キャリアマップ」

5マスのキャリアマップと18枚のワークシートで、小さなプロジェクトのアイデアを見つけて、「やりがい」と「お金」を両立する自分らしい人生を実現しよう!

未来は5マスで考える

※印刷用のワークシートは こちら からダウンロードできます

『未来は5マスで考える』目次

はじめに

プロローグ あの人はなぜ「自分らしい働き方」を実現できるのか

会社に人生を捧げるだけの時代は終わった
「自分らしく働いている人」をイメージしてみよう
「やりたいこと」ベースではじめる”小さなプロジェクト”
本業を持ちながら別のことに取り組むメリット

第1章 「5マス式キャリアマップ」で自分らしいキャリアを描こう

「5マス式キャリアマップ」とは
5マス式キャリアマップでキャリアの種をみつける方法
小さなプロジェクトの実現に必要な5つの力
「つながる力」が大事な理由
自分を振り返る時間をつくろう

コラム1 僕の人生は「人に会いにいく」ことで変わった 〜同期100人全員に話を聞いて〜

第2章 過去と現在を振り返って「あなたのキーワード」をみつけよう

キャリアの可能性の扉を開こう
ワーク1 自己紹介シートからのキーワード連想
ワーク2 人生のキーワードのリストアップ
ワーク3 人生のモチベーショングラフ
ワーク4 「自分のため」になった瞬間リスト
ワーク5 「誰かのため」になった瞬間リスト

コラム2 「小さなプロジェクト」をいくつも経験して“やりたいこと”を極めていった 〜イベント開催、沖縄への教育実習生派遣、高専生の就職支援〜

第3章 やりがいとお金を両立する「キャリアの種」をみつけよう

自分の可能性に気づく旅へ
ワーク6 「人生の4つのL」で描く未来のビジョン
ワーク7 キーワードの整理
「自分のため」か「誰かのため」かを見分けるヒント
ワーク8 各マスで共通するキーワード探し
ワーク9 「自分のため」と「誰かのため」の両立
オリジナリティのあるテーマに発想を広げるヒント
ワーク10 新たにはじめることリスト
プロジェクトを小さくはじめるヒント
ワーク11 新たにやめることリスト
ワーク12 「どうしてもやめられないこと」の見直し

コラム3 「想いを共有できる場」をもつと夢はどんどん実現していく 〜ビル1棟でコミュニティづくり〜

第4章 「お金」と「収益化」について考えよう

ワクワクするものにお金を使おう
経験することに価値がある
お金は「ありがとう」を形にしたもの
やりがいとお金を両立する収益化のコツ
知っておくと役立つ「ビジネスモデルの基本形」

コラム4 出会いとつながりを120%活かすための「メモ習慣」 〜なぜアイデアが次から次へとわいてくるのか?〜

第5章 行動しながら自分らしいキャリアを実現しよう

実際に行動しながら形にしよう
「副業禁止」でも、お金をもらわずにはじめてみよう
ワーク13 お手本となる人や商品・サービスのリストアップ
ワーク14 企画提案書の作成
ワーク15 「お客さん」探し
ワーク16 「仕入れ先」探し
ワーク17 タスクの洗い出し
ワーク18 振り返りと改善
小さなプロジェクトがうまくいった先の選択肢
アウトソースするほどプロジェクトは成長する

コラム5 想いを「ビジョンシート」にまとめ、どんどん人に会いに行こう 〜人とつながれば、なんだって実現できる〜

付録1 プロジェクトをはじめるときによくある質問
付録2 プロジェクトの成功に必要な業務と外注先
付録3 ワークに取り組む時間割の例

おわりに

感想やコメントをお聞かせください!

本書の感想は、ぜひAmazonのレビューなどでコメントしていただけたら嬉しいです。積極的に声を取り入れて、よりよいものに改善していきたいと考えています。
また、ブログやSNSなどでの投稿も大歓迎です。「#未来は5マスで考える」とつけてください。ワークシートの内容や、取り組みに対するコメントなどをみつけたら、弦本からも積極的にフォローし、応援をさせていただきます。

もちろん僕に直接ご連絡をいただいても喜んでお手伝いします。

未来は5マスで考える

※印刷用のワークシートは こちら からダウンロードできます

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本書に関連する講義を法政大学キャリアデザイン学部にて行いましたので、あわせて参考にしていただけたら嬉しいです!

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ABOUT US
弦本 卓也
1987年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手広告会社「リクルート」にて不動産メディア「スーモ」(SUUMO)の運営に従事。新卒で入社して、スーモのメディアづくりを7年、その後にエンジニア組織の組織づくりを4年行う。 また、リクルート社内の部活動制度にて「大家部」を立ち上げ部長を務める。不動産投資に関する情報交換や物件見学のワークショップなどを行う。 入社2年目に新築一戸建ての広告を取り扱う部署に異動したことをきっかけに、「いい企画を作るためには、まずは自分で経験したい」という想いから個人で新築一戸建てを購入。その翌年には売却分野を担当したことをきっかけに売却も経験。マンションの売買なども行い、11年間で11回の引っ越しを経験。 「新しい住まいや暮らしを自ら探究したい」という気持ちで購入した東京都千代田区の神保町の中古ビル「弦本ビル」は、コワーキングスペース、シェアオフィス、シェアハウス、飲食店が入居する複合ビルとなっており、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを実現する場所として注目を集めている。3年間で延べ1万人以上の来場者を記録し、家賃年収1,400万円を達成しながら満室経営を続けている。 お金面とビジョン面の両立を大切にしており、モットーは「一人ひとりの可能性をもっと世の中に」。会社員を続ける傍ら、学生時代に起業した会社とあわせて株式会社を3社創業。うち1社は売却し現在は2社を経営している。他にもエンジェル投資家として若手実業家の支援を手がける一面も。 日経新聞や不動産業界紙、書籍や雑誌、テレビなどでも多数の注目を集めておりセミナー講師なども行う。宅地建物取引士を保有。